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( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`) 第15話 2011年02月20日 ( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`) トラックバック:0コメント:0


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/19(土) 23:25:55.84 ID:nrzMucf10 [2/14]


第15話




6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/19(土) 23:27:53.06 ID:nrzMucf10 [3/14]


寂寞の荒野を、寄り添うようにして歩く二つの人影は、
まるで重なって一つの様に見える。


厳しい風に吹かれながら、フラフラと蟻の行進さながらに進んでゆく。



(メ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ




7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:29:55.77 ID:nrzMucf10 [4/14]


あの“沼地の洞窟”での激戦の末、見事勝利を果たした戦士と、
幽囚の身から解放され、自由となった姫君。


本当なら、姫を抱きかかえながら歩く戦士の姿でもあれば様になったろうが、
限界をみるブーンの体力から、それを強いるのは酷というものだ。

むしろ華奢な姫が肩を貸し、なんとか引きずられるように。



ξ゚⊿゚)ξ「がんばって、ブーン。もう少しよ!」

(メ^ω^)「おお・・・」




9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:32:18.98 ID:nrzMucf10 [5/14]


沼地の洞窟では、敵はあまり襲って来なかった。

おそらく、あの洞窟の主であるドラゴンを討ったからであろう。
知能の高い魔物が住み着いていた証拠だ。


ローラ姫をラダトームまで送り届けたいが、あの道程をまた引き返す事など出来ない。


ここは、一旦あの地点から最も近い町・・・リムルダールへと歩を進める。


そこで、ブーンの養生とロトの勇者の情報の収集をかねてのち、
姫をラダトームにまで送り届けよう。


それを当面先の冒険の予定とする。




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:35:09.84 ID:nrzMucf10 [6/14]


(メ^ω^)「・・・・・・ぐ」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン。しっかり」


満身創痍とは、まさにこの事だ。
進むのも、姫の手を貸して貰わねば満足に歩けはしない。

表情も、どこか虚ろだ。


ブーンは、多くの血を失った。

しかしそれでも・・・・・・


(メ^ω^)「・・・・・・」

ξ;゚⊿゚)ξ「はっ」




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:38:11.78 ID:nrzMucf10 [7/14]


リカント「グルルラルルルゥゥゥウウ・・・」


ξ;゚⊿゚)ξ「・・・ブーン・・・・・・」


((メ^ω^)「・・・・・・」ユラ・・・


リカント「ゴギャアアアアアッッ!!」



(メ^ω^)「・・・・・・」ドシュッ

リカント「・・・・・・グゲア?」



姫を守るという意思だけは失わない。





13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:41:34.75 ID:nrzMucf10 [8/14]


魔物の、首が落ちた。

その首が地面に落ちると同時に、ブーンも倒れる。


ξ;⊿;)ξ「ブーン!」

(メ-ω-)


魔の手から、絶対に姫を守る。
歩く時は足下もおぼつかないが、いざ戦闘になれば、渾身の力を発揮する。


もはやブーンは、脱力から俊速の一閃を放つ境地にまで達していた。




15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:45:05.05 ID:nrzMucf10 [9/14]


魔物を倒した後は、意識を失う。幾度となく、気絶と覚醒を繰り返す。



(メ^ω^)「・・・・・・お」

ξ;⊿;)ξ「ブーン、ブーン」

(メ^ω^)「・・・お待たせたしましたお。いくかお、お姫様」

ξ;⊿;)ξ「大丈夫?大丈夫っ?」


そしてまた歩きだす。


リムルダールへは、もうすぐだ。

さあ、その痛みに耐えて。


いざ進め。





18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:48:17.83 ID:nrzMucf10 [10/14]




ξ*゚⊿゚)ξ「わぁ・・・!」

(メ^ω^)「おお・・・・・・」



辿り着いた。


美しき湖の町――――――リムルダール。


大きな外壁に覆われ、門の外から中を眺める。

そこには、雄大で綺麗な湖が広がっていた。

湖の中心に向けて、橋が渡されている。
そこが、人が居住する集落だろう。




20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:51:04.71 ID:nrzMucf10 [11/14]


門に憲兵が数名いる。
厳重な警備体制をしいている町で、入国審査が必要だった。


ξ#゚⊿゚)ξ「何よ!重傷を負っている人間がいるのが解らないの!?
       早く通しなさい!私は、ローラ=ツン・デリ・・・モゴモゴ」

(メ;^ω^)「すいませんお。なるべく迅速に手続きして頂けると助かりますお」


二人のボロボロの姿を見るなり、憲兵たちは顔を見合わせ、
すぐに町に入れるように手続きを済ませてくれた。


そして、最寄りの医者の家への道順を聞き、門をくぐる。




22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:53:39.66 ID:nrzMucf10 [12/14]


高見から見通す湖の波紋の美しさに心捉われながら、病院へ向かう。

町に入ってからは安堵の為か、よりフラフラとしながら歩いた。



(´・ω・`)「やぁ。いらっしゃい。この薬水はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
      ・・・・・・随分と重傷のようだね」


(メ^ω^)「お・・・先生、お願いしますお」

ξ゚⊿゚)ξ「この病院で最高の名医を呼んでちょうだい。
      ヤブ医者をあてたら、首を刎ねるわよ」

(´・ω・`)「この病院で医師は僕一人だけだが、腕には自信はあるけれどね。
      とりあえず診よう。横になりなさい」




24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:56:27.06 ID:nrzMucf10 [13/14]


ブーンは診察台に乗せられ、診察を受ける。


(´・ω・`)「ふむ」

(´・ω・`)「節々に火傷、体中の骨折に、重度の打撲、切り傷、失血」

(´・ω・`)「呼吸の仕方から、内蔵も痛めているだろうね」


医師は、てきぱきと手際良くブーンの傷を診る。


(´・ω・`)「だが、複雑な骨折は無いようだ。これなら、時間をおいて
      良くなりさえすれば、以前と変わらない動きができるよ」




26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/19(土) 23:59:16.80 ID:nrzMucf10 [14/14]


(メ^ω^)「・・・・・・」

(´・ω・`)「あれ、気絶している。まぁ、コレだけの怪我を負えば当然だね」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン!」

(´・ω・`)「何処でこんな怪我を負ったかは知らないが、よくここまで辿り着いたものだ」

(´・ω・`)「いや・・・毒のしけった香りがする。もしかして、“沼地”を超えて来たのかな」

(´・ω・`)「だがもう心配はいらない。ここで、ゆっくりと養生する事だね」


ξ゚⊿゚)ξ「ああ・・・ブーン・・・」

ξ;⊿;)ξ「・・・・・・よか・・・よかった・・・うぅ・・・」

(´・ω・`)「彼も大概だが、君もボロボロだ。診察しよう・・・おや、靴を履いていないじゃないか」
     
(´・ω・`)「・・・随分やつれているね。お腹も空いているだろう。
      あとで栄養のある物を作ってあげるからね」

ξ;⊿;)ξ「ひっ・・・ひっく・・・ありがろうごらいまふぅ・・・」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:01:14.82 ID:gfz+7D0v0 [1/35]


(´・ω・`)「ところで、君たちの名前は?彼はブーンといったかね」

ξ゚⊿゚)ξ「は、はい。私たちは・・・」


ξ゚⊿゚)ξ(はっ)




29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:02:33.24 ID:gfz+7D0v0 [2/35]



(メ^ω^)『ローラ姫様、聞いてくださいお』

ξ゚⊿゚)ξ『なに、ブーン?』

(メ^ω^)『姫様は、姫様だお。でも、その身分を明かせば、
      きっと、いろいろな姫様を狙う輩や、危険に巻き込まれるはずだお』

(メ^ω^)『だから、この国では、名前と身分を隠して頂きたいんですお』

ξ゚⊿゚)ξ『ええ。解ったわ』

(メ^ω^)『じゃあ・・・えーと、何とお呼びしたらいいか・・・』

ξ゚⊿゚)ξ『じゃあ、ツン』

(メ^ω^)『おっ?』

ξ゚⊿゚)ξ『ローラ=ツン・デリシア・ラルス』

ξ゚⊿゚)ξ『とって、ツンと呼んでちょうだい』




31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:06:01.01 ID:gfz+7D0v0 [3/35]


(メ^ω^)『ツン、ですかお』

ξ゚⊿゚)ξ『・・・それと、敬語もいらない。気を使われたくないし、
      何かよそよそしいわ。命を分けた間柄でしょう?』

(メ^ω^)『わ、わかりました・・・お』

ξ゚⊿゚)ξ『ほら!敬語になってるわよ!』

(メ^ω^)『・・・わかったお!ツン!』

ξ//⊿/)ξ『・・・・・・(ドキドキ)』






34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:09:26.30 ID:gfz+7D0v0 [4/35]



ξ゚⊿゚)ξ「・・・彼の名前は、ブーン」

ξ゚⊿゚)ξ「わたしは名前は、ツンです」

(´・ω・`)「ブーンさんにツンさん、だね」


(´・ω・`)「君たちの姿をみれば、何か訳ありのようだけどね」

(´・ω・`)「余計な詮索をするつもりは無いよ。患者の傷を治す事だけに専念するさ。
      それが僕のポリシーだからね」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ・・・ありがとうございます」

(´・ω・`)「じゃあ、ここに押印か名前を書いてね」



(メ-ω-)



そして、ブーン達の日は刻々と過ぎていった――――――。





36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:12:41.81 ID:gfz+7D0v0 [5/35]



(´・ω・`)「・・・どうかな?」

( ^ω^)「・・・大丈夫ですお!動けますお!」

(´・ω・`)「それは良かった」

(´・ω・`)「しかし、君の回復力には驚かされるね。
      あれだけの重傷を負っていたというのに」

( ^ω^)「ショボン先生の治療が良かったんですお。本当に感謝ですお!」

(´・ω・`)「いやいや、患者の為に尽力するのは医者として当然の事だ」

(´・ω・`)「それと、ツンさんの看病のおかげでもある」

( ^ω^)「おっおっ。ツン、ありがとうだお!」

ξ//⊿/)ξ「いいのよ!気にしないで・・・」




37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:14:37.02 ID:gfz+7D0v0 [6/35]


(´・ω・`)「しかし、こちらも小さい病院で人手が足りないからね。
      ツンさんが寝る間も惜しんで、ブーンさんを看病してくれたのは助かった」

(´・ω・`)「さすが、恋人同士の愛の成せる業だ」

ξ//⊿/)ξ「ちっ違います!恋人なんかでは・・・」

(*^ω^)「そ、そうだお先生、からわないで下さいおぉ・・・」


(´・ω・`)「なんにせよ、元気になって良かった」

(´・ω・`)「しかし、せいぜい今は歩けるようになったくらいだ。
      まだ無理はしないようにね。戦闘なんてもっての他だよ」

(´・ω・`)「竜王討伐は少し休憩し、しばらくこの町で羽を休めるといい」


( ^ω^)「わかりましたお」




39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:17:39.52 ID:gfz+7D0v0 [7/35]


ブーン達は何度も礼を言い、病院を後にした。


体の調子が戻るまで、この町で休養だ。

しかし、やる事も色々ある。
まず率先してするべき事は。


( ^ω^)「ツン、ローブを買うお」

ξ゚⊿゚)ξ「ローブ・・・」

( ^ω^)「ツンの衣服はもうボロボロだお。ブーンも人の事は言えないけど」

( ^ω^)「それに、人前にあまりツンの顔を見せるのは良くないお」

ξ//⊿/)ξ「そ、それって、美しい私の顔を独り占めしたいってこと?もう・・・」

( ;^ω^)「違うお。ツンは姫様なんだから・・・万が一にもバレないように、
      なるべく、顔の隠せる衣類がいいお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね・・・私の似顔絵つきの手配書も、ちらほらあるしね」

( ^ω^)「とりあえず、いろいろ買いそろえたいし、市場に向かうかお!」




44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:25:55.49 ID:gfz+7D0v0 [8/35]


市場には、人が多い。

湖の近くにある市場。


喧噪に揉まれ、ブーン達は散策する。


           「へい、らっしゃい!美味しい川魚の干物だよ!」

      「鋤、鍬、鎌、刃物類はいらんかねー。安くしとくよー」

               「調味料各種!塩もコレだけの量で、たったの2ゴールド!」

   「藁、薪売ります。質のいい薪を置いてるよ」

           「新鮮な絞り立ての牛の乳、どうぞ飲んでいってくださーい!」




48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:29:31.83 ID:gfz+7D0v0 [9/35]


ξ*゚⊿゚)ξ「わぁ・・・!」


ツンは、ぱあっと目を輝かせた。

そして、あちこち物色する。


ξ*゚⊿゚)ξ「こ、これは・・・」

ξ*゚⊿゚)ξ「すごいわ!楽しい!」

( ^ω^)「ツン」



今まで何年もの間、あの暗闇に閉じ込められていた。

目に映る全てのものに興味を示すのは当然だった。




49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:34:36.90 ID:gfz+7D0v0 [10/35]


( ^ω^)「おっ!とりあえず、あそこに衣服屋があるお。
      あそこにいって、ツンのローブをみるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ええ!」


( ∵)「やぁ、いらっしゃい」

( ^ω^)「すいませんお、ローブが欲しいんですお」

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗で可愛いのがいいわ」

( ∵)「なるほどなるほど、ローブをお探しで。なら、こちらに・・・」


ツンは、様々な色形のローブに、あちこち目を配る。




51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:37:18.41 ID:gfz+7D0v0 [11/35]


ξ*゚⊿゚)ξ「迷ってしまうわ!」


( ^ω^)(ツン・・・嬉しそうで、何よりだお)

( ^ω^)(はやく、あの無情の日々を忘れて、
      これからの幸せな生活を満喫していって欲しいものだお)


ローラ姫・・・ツンは、よく夢にうなされていた。
あの暗闇の牢獄に捕われていた時の夢を。


しかし、いずれ時がすべてを洗い流してくれるだろう。

ブーンはそうであって欲しいと、心からそう願う。




53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:40:35.16 ID:gfz+7D0v0 [12/35]


ξ*゚⊿゚)ξ「どうしましょう・・・」


( ^ω^)「ときに店主、ここは武器防具などの装備品は売ってないんだおね?」

( ∵)「ええ、そうですね。そういったものは」

( ∵)「ですが、お隣に武具屋がありますよ。そこへ行かれてはどうでしょう」

( ^ω^)「あ、隣が武具屋なのかお!」

( ^ω^)「じゃあちょっと行ってくるかお。ツン」


ξ゚⊿゚)ξ「はい」

( ^ω^)「隣の店をみてくるお。ツンはここで、ローブを選んでてくれお」

ξ゚⊿゚)ξ「わかったわ!」




56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:43:26.58 ID:gfz+7D0v0 [13/35]


ブーンは隣の店へ移動する。


( ^ω^)「ごめんくださいおー・・・」


質の良さそうな武具品がいくつも置いてある。
これは、装備の買い替え時か。

しばらく品を眺める。




59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:45:23.75 ID:gfz+7D0v0 [14/35]


( ^ω^)「お」

( ・∀・)「んん?」



( ^ω^)(・・・・・・)

( ・∀・)「その薄汚れた格好・・・どこかで見た事あるな」

( ^ω^)「・・・・・・あ!思い出したお!アンタは・・・」

( ・∀・)「マイラの武器屋で会った男、か。そうだったね」

( ^ω^)「口の悪さで思い出したお」

( ・∀・)「また武具屋で会うとはね。何か因果でもあるのかな」




60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:48:49.02 ID:gfz+7D0v0 [15/35]


端正な顔立ちの戦士風の男は、ジロジロとブーンを見つめる。


( ・∀・)「確か、竜王を倒す旅をしているんだっけか」

( ^ω^)「そうだお」

( ・∀・)「なるほどね。いうだけの事はある」

( ^ω^)「?」


ζ(゚ー゚*ζ「モララー様!」

( ・∀・)「おお、デレ」


モララーと呼ばれた男に、美しい女性が駆け寄る。




61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/20(日) 00:51:19.94 ID:gfz+7D0v0 [16/35]


( ^ω^)「おっ?」

( ・∀・)「ああ、こいつはデレ。一緒に旅をしているんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「はい!」


( ^ω^)「旅?一緒に?」

( ・∀・)「ああ」

( ^ω^)・∀・ )(マイラの店で買った娼婦さ。旅の共に、肉便器は必要だろう?)ヒソ

( ^ω^)「・・・・・・」

( ^ω^)「アンタ、世界中を旅しているんじゃないのかお?」

( ・∀・)「ああ、そうさ」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:54:26.40 ID:gfz+7D0v0 [17/35]


マイラの村から一緒に来たと言う。

つまりこの男は、女性を伴いながら、あの難関の沼地を超えて来た、という事になる。

とすれば、相当の腕を持つ戦士である筈だ。



( ・∀・)『なるほどね。いうだけの事はある』


( ^ω^)(・・・あ)

( ^ω^)(そういう事かお。今ブーンがここにいるって事は・・・)

( ^ω^)(あの沼地を通り抜けて来たってことだお)

( ^ω^)(つまりそれは、凄腕の冒険者の証明・・・という事かお)




65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:57:47.21 ID:gfz+7D0v0 [18/35]


( ^ω^)「・・・アンタは、何の為に旅をするんだお?」

( ・∀・)「俺かい。・・・得に無いよ。強いて言うなら、楽しむ為さ。
      というか、ひとっ所に留まっていられない性分なんだ」

( ・∀・)+「そう、自由に羽ばたく、鳥のようにね」キラン

ζ(゚ー゚*ζ「モララー様、素敵ですわ!」


女性が髪をなびかせ手を握り硬め、戦士を賞賛する。


しかし、この女性も女性だ。

いくら金で買われたとはいえ、あの沼地を共に超えてくるなど、
並の精神力ではない。普通なら、臆してとてもついては来れないだろう。




68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 00:59:52.53 ID:gfz+7D0v0 [19/35]


( ・∀・)「じゃあ、俺達はこれで。せいぜい、竜王を倒す為に頑張ってくれよ」

( ・∀・)「いこう、デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、モララー様」


( ^ω^)「・・・ブーンはやるお。アンタに出来なくとも・・・」

( ^ω^)「自分が、この世界に平和を取り戻してみせるお」

( ・∀・) ピク




70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:01:37.11 ID:gfz+7D0v0 [20/35]


( ・∀・)「・・・まるで俺が、君より弱いとでも言いたげだな」

( ^ω^)「さてね・・・どうだろうかお」

( ・∀・)「・・・いったな」

( ・∀・)「表にでろ。俺の剣の侮辱は許さない」


( ^ω^)「・・・アンタと戦る、理由がないお」

( ・∀・)「理由ならあるさ。君自身の命を守る為だ」


モララーは、スラリと剣を鞘から抜く。




72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:04:31.70 ID:gfz+7D0v0 [21/35]


( ^ω^)「・・・・・・」


ζ(゚ー゚;ζ「モララー様・・・!」


( ・∀・)「デレ、離れてろ」




( ^ω^)「・・・・・・」


ブーンは、斧を構える。


( ・∀・)「・・・・・・」


モララーは、切っ先をこちらに向ける。




76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:07:13.48 ID:gfz+7D0v0 [22/35]


( ・∀・)


( ^ω^)



( ・∀・)「・・・ふはは」

( ^ω^)「・・・・・・」


モララーは、剣を鞘に収める。

ブーンも、構えの緊張を解いた。





78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:10:11.61 ID:gfz+7D0v0 [23/35]



(♯・∀・)「はぁッッ!!」



(♯^ω^)「おおっ!!」




刹那、剣と斧が交錯する。


::(( ^ω^)X(・∀・ ))::


鍔迫り合いながら、二人は互いの目を睨み合う。
力と力が拮抗し、武器同士がキシキシと音を立てている。




80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:12:53.77 ID:gfz+7D0v0 [24/35]


周りの人間が、何事かと二人の周囲に集まって来た。


( ・∀・)「・・・なかなかやる、じゃないか」

( ^ω^)「・・・・・・!!」

( ・∀・)「だが・・・」


モララーは、ブーンの片足を蹴り払う。


( ;゜ω゜)「おっ・・・おおっ!?」クルリ

(( ;-ω-)「ぐっ!」ドタッ!


ブーンは倒された。
体中に、痛みが走る。まだ傷が癒えてはいないのだ。

そして、喉元に剣の切っ先が突きつけられる。




84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:15:30.07 ID:gfz+7D0v0 [25/35]


( ;^ω^)「・・・・・・くぉ」

( ・∀・)「まだまだ甘いね。俺に勝とうなんて」


モララーは、剣をくるくると回し、華麗な振る舞いで鞘にしまった。


( ・∀・)「確かにそれなりの腕ではあるようだが・・・
      俺に倒されるようじゃ、とてもじゃないが竜王を討つなんて無理な話だぜ」

( ・∀・)「もう少し、身の振り方を考えた方がいいんじゃないのか?」


( ^ω^)「・・・・・・」


ブーンは仰向けになり、空を見上げたまま。




88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:18:20.50 ID:gfz+7D0v0 [26/35]


ζ(゚ー゚*ζ「モララー様!お怪我は?」

( ・∀・)+「ある訳ないだろう。俺を誰だと思ってるんだい?」キラリ

ζ(゚ー゚*ζ「ああ、よかった!!」

( ・∀・)「さあ、行こうか。時間を取らせたね。何か、美味しいものでも食べに行こう」

ζ(゚ー゚*ζ「はい!」



( ^ω^)




90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:21:00.62 ID:gfz+7D0v0 [27/35]


  「ふふ、竜王を倒すだって?」

         「あんなザマじゃあ、出来るわけねえよなぁ」

     「無謀だよ無謀、どうせそこらで野たれ死ぬのがオチってもんだよ」



周囲の野次馬は散開していく。




ブーンはむくりと起き上がり、ぱっぱっと体の汚れを払う。

そして再び、武具屋へ。


( ^ω^)「すいませんお。これ、下さいですお」




94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:24:08.45 ID:gfz+7D0v0 [28/35]



ξ゚⊿゚)ξ「お待たせ、ブーン」

( ^ω^)「ツン、ローブ選びは終わったかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ。このグレーのにしたわ!」


ツンは、ふわりと羽織るローブを揺らせてみせる。

なんとなく似てはいないが、あの黒衣のローブのドクオを思い出した。


( ^ω^)「おおっ!似合ってるお、ツン!」

ξ//⊿/)ξ「そ、そうかしら・・・」

ξ*゚⊿゚)ξ「ブーンのそれは、新しい装備?」

( ^ω^)「だお。新調したお」

ξ*゚⊿゚)ξ「それもカッコいいわよ、ブーン」

(*^ω^)「そうかお?」




98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:27:12.31 ID:gfz+7D0v0 [29/35]


ξ゚⊿゚)ξ「そういえばさっき・・・外が何か騒がしかったみたいだけど・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「何かあったのかしら?」

( ^ω^)「さぁね・・・それよりツン」

( ^ω^)「何か、美味しいものでも、食べにいくお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「・・・・・・ええ!!」



ブーンは、ツンの笑顔を見て、自分も微笑む。


この笑顔を、守りたい。


ツンだけではない。この世界の人々を。





101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:31:40.96 ID:gfz+7D0v0 [30/35]


途方も無い無謀だろうか。自分の成そうとしている事は。


確かに、初めは無謀かもしれないとも思った。



でも今は違う。


冒険の中で鍛え上げられ、少しずつ、ほんの少しずつ芽生えてゆく感情。


やれるかもしれない、いや果たさねばならぬ。


傍らに立つ一人の女性。


彼女の存在が、ブーンの使命感をより燃え立たせるのだった。




104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:34:33.75 ID:gfz+7D0v0 [31/35]


( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ



( ・∀・)ζ(゚ー゚*ζ



先ほどの、戦士と女性。


どこか自分とツンに似ているなと、何故か少しだけそう思った。


しかし、あの戦士と自分を重ねあわせた事に気づいて、


頭をボリボリと掻き、少しだけ顔をしかめてやった。




to be continued...!!






108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 01:37:37.02 ID:gfz+7D0v0 [32/35]


( ^ω^)ブーンの今のステータス


LV18

はがねのつるぎ
はがねのよろい
てつのたて


今回登場した敵

特に無し





( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`) 第16話
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