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( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 10 2011年03月01日 ( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです トラックバック:0コメント:0


1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 20:59:22.36 ID:nzHJEyyo0 [1/26]
まとめ
ttp://blog.livedoor.jp/boonkei_honpo-youdesu/archives/cat_50047782.html
ttp://hookey.blog106.fc2.com/blog-entry-1607.html

投下後にちょっと申し訳無いお知らせがあります

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:02:10.43 ID:nzHJEyyo0 [2/26]


( ゚∋゚)



 カエラズの森にはクックルの張っている結界が何層もある。
 今、その一つに何かが接触した気配を感じた。


 昼食を作る手を止めて、水気のついた手を拭いた。


ミセ*゚ー゚)リ「どうしたの?」

( ゚∋゚)「少し、気になることが出来たので、外に出てきます。
     もしかしたら少し遅くなるかもしれません。昼食の準備、お任せしてもよろしいでしょうか?」

ζ(゚ー゚*ζ「いいですわ。いってらっしゃい」

ミセ*゚ー゚)リ「いってらー」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:09:35.78 ID:nzHJEyyo0 [3/26]

 王国の者と和解したおかげで、ここ最近侵入者はぱったりといなくなった。
 このような形でクックルが出動するのは久しぶりのことである。


( ゚∋゚)(昼食の準備が終わってからにしてほしかったな)


 王の命令以外でカエラズの森に来る者といえば、ただの冒険者か、
 はたまた魔王城の財産目当ての盗賊なども考えられる。

 どうにしろ、その日もまた、単なる面倒な輩が現れただけだと、クックルは考えていた。




 引っかかった反応があったのは、鬼門の近くの結界であった。

 そして、クックルの視界に異変が起こったのは、鬼門の近くまで飛行していったときだった。



 天地がひっくり返るような悪寒、不可思議な感覚に襲われ、魔力の制御ができなくなる。

 暗転した視界、混乱する思考のさなか、自分が墜落しているのをクックルは感じた。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:10:58.44 ID:nzHJEyyo0 [4/26]





 ##### ガラクタ魔王のようです #####










 第十話「四天王と襲撃のティータイム」






8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:17:05.49 ID:nzHJEyyo0 [5/26]

( ゚∋゚)(なにが、起こった?)


 翼の制御ができなくなり、真っ逆さまに地面に墜落していくのを、肌で感じていた。

 無重力状態が内蔵を刺激して気色が悪い。



 地面に激突する直前、視界が開けた。
 翼を大きく広げ墜落の速度をゆるめ、とっさに両腕で受け身を取ったことで、
 全身にいくつも擦り傷を作りながらも、最小限にダメージを抑えることができた。


 「わあ凄い! 間近で凄いアクションが見られたんです!」


 地面に転がっているクックルの耳に、少年の無邪気な声が聞こえた。
 
 顔を上げて声の主を確認すると、実際には少年という年齢では無さそうな男が一人、そこに立っていた。


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:22:03.21 ID:nzHJEyyo0 [6/26]

( ><)「もっかいやってください!」


( ;゚∋゚)


 彼が魔族であるのは一目でわかった。

 わからなかったのは、どうして今の今まで、彼の存在を認知できなかったか、ということである。


 目の前の少年のような魔族は、とてつもない魔力を体に宿している。

 魔王に匹敵するといっても過言では無い。



 「ビロードの能力だ」

( ゚∋゚)「!?」

<_プー゚)フ「おまえの考えてること、わかるぜ。どうして俺たちの気配がわからなかったか、だろ?」

( ;゚∋゚)「……」

<_プー゚)フ「そこにいるやつ、ビロードっていうんだが、隠れんぼが得意なんだ。
         一旦隠れちまうと誰にも見つけられねえ。しかも、他人まで隠せる」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:25:47.56 ID:nzHJEyyo0 [7/26]


 金髪の魔族が背後にいたことに、声をかけられるまで気がつかなかった。

 周りをよく見ると、他に女が一人、


ノパ⊿゚)


 それから長髪の男が一人いた。


爪'ー`)y‐


 四人とも、信じられないくらい強い。




( ;゚∋゚)「何が目的だ」

<_プー゚)フ「おお、喋れるのか。ガーゴイルってのはイメージより頭がいいんだな」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:30:16.72 ID:nzHJEyyo0 [8/26]

( ;゚∋゚)「鬼門の結界を破って、上界にやってくるとは……。
     まさか、人間たちへの侵攻を始める気か!?」

ノパ⊿゚)「結界を破れるわけが無いッス! 仮にも魔王が張った結界ッス!」

<_プー゚)フ「破ったんじゃなくて、通り抜けたのさ。それが俺の能力だ」

( ゚∋゚)「通り抜け……?」


<_プー゚)フ「結界ってのはほとんどの物質と魔力を防ぐことができる。
         ただし結界に干渉せずに素通りする技術ってのが存在するんだよ。
         えらく時間がかかっちまったが、こうやって結界を破ることなく通り抜けることができた。
         だから、魔王も俺たちには気がつかなかった」



( ; ∋ )「なるほどな。俺の結界に触れたのはわざとか」

<_プー゚)フ「そうさ。森に張ってある結界の主が魔王じゃないってのはわかってた。
         ちょっと誘いをかければ、やってくるんじゃねえかと思ってたさ」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:35:29.10 ID:nzHJEyyo0 [9/26]

爪'ー`)y‐「それにしても、おまえがジョルジュの直属の部下なのか?
      おまえは貧弱過ぎるぞ。それじゃあ、主を守れはしない」


 臨戦態勢に入ったクックルは、長髪の男をきっと睨み付けた。


( ゚∋゚)「魔王様に、なにをするつもりだ!」

爪'ー`)y‐「おまえには関係無い。邪魔だから、消えていてもらおうか」



<_プー゚)フ「俺にやらせてくれ。最近運動不足でな」

( ><)「僕がやるんです! フォックス様の一番弟子の僕が!」

ノハ*゚⊿゚)「自分やるッス! やるときはやる女ッスよ!」

<_プー゚)フ「うーるせえな年功序列だろうが!」

ノパ⊿゚)「大して離れてないっす! それにむしろここは若手に花を持たせる場面ッス!」

( ><)「ジャンケンで! ジャンケンで決めるしかないんです!」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:38:30.33 ID:nzHJEyyo0 [10/26]

<_プー゚)フ「仕方ねえ。ならジャンケンでケリ付けようじゃねえか」

ノハ*゚⊿゚)「最初はグーって言うんスか!? そこはきっちり決めておかないと」

( ><)「駄目です! そしたらその後動体視力で勝負が決まっちゃうんです! 漫画で読んだんです!」

<_プー゚)フ「よっしゃあ行くぞ一発勝負だおらぁ!」




< ジャーンケーン ポイ あーいこーで ショ あーいこーで ショ あーいこーで……




( ゚∋゚)「……」

爪'ー`)y‐「……すまん。ちょっと待ってて」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:42:15.99 ID:nzHJEyyo0 [11/26]



( *><)「キター! 僕の時代なんです!」



<_プー゚)フ「いいから早くやれよ」

ノパ⊿゚)「やる気無くなったッス」



( ><)「さあかかってくるんです! お前なんてちょちょいのちょいなんです!」

( ゚∋゚)「ふざけるなよ、ガキ」

( ii><)「ひぃぃぃぃちょっと怖い!」

<_プー゚)フ「代わってやろうか」

(><; )「余計なお世話なんです!」



 このときクックルは、必死に考え続けていた。

 自分が生き残り、そしてジョルジュを守れる方法を。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:46:23.30 ID:nzHJEyyo0 [12/26]

 クックルは、最悪相打ちでいいと考えている。

 四人の内、一人でも減らせられれば、ジョルジュのためになるという考えもあった。



(  ∋ )「俺は、泣く子も黙るガーゴイル一族の生き残りだ」

( ゚∋゚)「舐めるなよ小僧……」



 彼は既に、死ぬ気だった。





 ## ## ## ##





 いつの間にか、空には曇天が立ちこめていた。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:51:33.60 ID:nzHJEyyo0 [13/26]

爪'ー`)y‐「雨が降りそうだな」

ノパ⊿゚)「そうッスね。雨はお肌の大敵ッス!」

<_プー゚)フ「冥界の雨より綺麗らしいぞ」

ノハ*゚⊿゚)「うそ!? 直のみできる?」

<_プー゚)フ「知らん」



爪'ー`)y‐「おいビロード、魔王城を目指すぞ」

( ><)「あ、わかったんです!」

爪'ー`)y‐「雨が降ると、煙草が吸いづらくなっちまうからな」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:52:06.36 ID:nzHJEyyo0 [14/26]





(;;;.....∋ )







 木の根にもたれかかったクックルを残したまま、四人はその場を後にした。

 数十分後、大粒の雨がクックルの巨体を打った。
 しかし彼は、まるで木の一部になったかのように、ぴくりとも動かなかった。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:55:58.91 ID:nzHJEyyo0 [15/26]


 ## ## ## ##



ミセ*゚-゚)リ「クルックル、遅いね」
  _
( ゚∀゚)「そうだね」


 食卓に並べられた料理は、既に冷め始めていた。

 これ以上待っても仕方ないと思ったのか、ジョルジュは「食べ始めよう」と皆に促した。

  _
( ゚∀゚)「流石に、遅すぎる気がするな。ちょっと見に行ってみるよ」

( ・∀・)「でも、土砂降りですよ? クックルさんもどこかで雨宿りしてるんじゃ……」
  _
( ゚∀゚)「たぶんそうだと思うよ。ただ」


 ジョルジュは料理に手を付けることなく席から立ち上がった。

  _
( ゚∀゚)「嫌な予感がするんだ」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 21:59:55.14 ID:nzHJEyyo0 [16/26]

ミセ*゚ー゚)リ「なら、私も行くよ」

ζ(゚ー゚*ζ「私も行きますわ」


 立ち上がろうとしたミセリたちだったが、ジョルジュに制された。

  _
( ゚∀゚)「風邪を引くかもしれないから駄目だ」

( ・∀・)「なら自分が」
  _
( ゚∀゚)「走って探すつもりだが、百メートルはコンマ何秒?」

( ・∀・)「頑張って下さい。応援してます。ファイト!」



('A`)「まあ、監獄組は立場をわきまえようぜ。うへへ」

( ;・∀・)「俺とおまえを監獄組でくくるな!」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:03:11.37 ID:nzHJEyyo0 [17/26]
  _
( ゚∀゚)「じゃあ行ってくるよ」

ミセ*゚ー゚)リ「帰ってきたら、二人分の料理暖めるね」
  _
( ゚∀゚)「ありがとう。それじゃ」



ζ(゚、゚*ζ(うーん、悔しいけどそこはかとなく夫婦臭が漂いますわ)

( *・∀・)「いやあ、今日も料理が美味しい!
      このスープは姫が作ったのですね!? これならいつでもお嫁さんになれますよ!」

ζ(゚ー゚*ζ「ううん、違うよ」

( ・∀・)「え?」

ミセ*^ー^)リ「お代わりいる!?」

( ・∀・)「う、うん。ありがとう」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:07:42.58 ID:nzHJEyyo0 [18/26]


 ミセリは満面の笑みでモララーのスープカップを奪い取り、台所へ走っていった。


ζ(゚ー゚*ζ「料理、上手になったんだよ」

( ・∀・)「へー……あの子が」

('A`)「やっぱり腐っても女の子ってことですかね。この黒いサラダもミセリちゃんかな。グハァ!」

ζ(゚ー゚*ζ「スープだけは完璧に作れるようになったんだ」

( ・∀・)「そうなんですか。じゃあ今日はスープ尽くしですね」


 雨が城壁を打つ音が、ダイニングに静かに響き渡る。

 クックルのことが多少気がかりだったが、あの男なら大丈夫だろうという気持ちの方が強かった。
 彼に何かあるとすれば、それは本当に、よっぽどのことだからだ。


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:10:58.44 ID:nzHJEyyo0 [19/26]




< キャアアアー!




 彼らの静かな談笑を遮ったのは、そのよっぽどのことであった。


 台所の方から聞こえた悲鳴は、間違いなくミセリのものだった。



ζ(゚、゚;ζ「ミセリちゃん!」

( ;・∀・)「姫はここにいてください! ドクオ、姫様を頼んだ!」

(゚q゚)「任せろ」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:16:24.62 ID:nzHJEyyo0 [20/26]


( ;・∀・)(なんだ!? ゴキブリかなにかであって欲しいが)



 モララーがとっさに臨戦態勢に入れたのは、彼も今朝から、ジョルジュと同じ“悪い予感”を覚えていたからだ。

 また彼は一流の騎士である。
 日常的な訓練から、主の危機を感じ取れる第六感も研ぎ澄まされていた。

 だからこそ、ミセリの悲鳴が尋常でないものだとすぐに理解できた。



ミセ;゚ー゚)リ「痛い! 痛いってば!」

<_プー゚)フ「てめえが包丁下ろせば離してやるぞ!」


( ;・∀・)「誰だおまえら!」


 モララーが台所に飛び込んだとき、金髪の男がミセリの腕を掴んで締め上げていた。

 傍にもう二人男がいる。


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:19:43.99 ID:nzHJEyyo0 [21/26]


( ;・∀・)「おい! 誰か知らんが男三人で女の子を捕まえて、恥ずかしくないのか!?」

爪'ー`)y‐「ぜーんぜん?」



ノハ*゚⊿゚)「女もいるッスよー!」



( ;・∀・)「!?」



 死角から飛び出して来た女に対し、間一髪で彼女の攻撃を避けた。
 目の前を突っ切っていった女は、台所の壁に向かってそのまま突っ込んだ。

 すると爆発したかのように壁の破片が八方に飛び散り、象でも通れそうな大きな穴が空いた。

 もしも攻撃が当たっていれば、体が吹っ飛ぶだけでは済まなかったかもしれない。


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:23:28.32 ID:nzHJEyyo0 [22/26]

ミセ;゚皿゚)リ「むがー!」

<_プー゚)フ「いてっ! 噛みやがった!」

ミセ;゚ー゚)リ「モララー! 逃げるよ!」



 金髪の男から逃げ出したミセリは、腰が抜けているモララーの手を取って走り出した。



( ;・∀・)「ダイニングに姫が!」

ミセ;゚ー゚)リ「んもー! 姫は地下に隠すのが定石でしょ!?」

( ;・∀・)「聞いたことないぞそんなルール!」



 「逃がさないッスよー!」



 女の叫び声が聞こえたのと同時に、ミセリたちの目の前の壁が崩れ落ち、そこから台所の四人が現れた。

 どうやら彼らは壁をぶち抜きながら移動していたようだ。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:27:43.70 ID:nzHJEyyo0 [23/26]

( ;・∀・)「クソ! こうなったら……」

ミセ;゚ー゚)リ「あんたが時間を稼いでその隙に私は姫と一緒に脱出する
      ああでもそしたらあんたはどうなるのいいや俺は騎士だいつでも死ぬ覚悟は出来ている
      ありがとうあなたのこと絶対に忘れないわいいから早くいけここは俺に任せろ
      さようならー! さようなら金色の騎士よー! っていう感じね!?」

( ;・∀・)「そうだけどさ!!?? そうだけど……そうだけどさああああああ!!!!!」





ζ(゚、゚;ζ「……あの、こちらは、どちら様ですか?」

ミセ;゚ー゚)リ( ;・∀・)「姫ーーーーーーーー!!??」

ζ(゚ー゚;ζ「姫ですけど?」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:32:21.05 ID:nzHJEyyo0 [24/26]


 いつの間にか傍に姫が立っていた。
 彼女は状況が全く把握できていないようで、きょろきょろと周りを伺っている。



( ;・∀・)「ドクオは!?」

(;'A`)「ドクオですけど?」

( ;・∀・)「おまえなんでダイニングにいないんだよ!」

(;'A`)「姫が見に行きたいっていうから、ああ行こうかっていう感じになって、こんな感じに落ち着いたけど……」

( ; ∀ )「おまえ帰れ! 監獄に!」


爪'ー`)y‐「まあまあまあ、そう焦りなさんな」



 口論している姿を嘲笑しているのは、長髪の男だった。



爪'ー`)y‐「まずは、そうだな。自己紹介といこうか。俺はフォックス。魔族だ」

( ;・∀・)ミセ;゚ー゚)リ「魔族!」ζ(゚、゚;ζ(;'A`)


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/28(月) 22:38:55.56 ID:nzHJEyyo0 [25/26]

<_プー゚)フ「俺はエクスト。同じく、魔族だ」

( ><)「ビロードです!」

ノパ⊿゚)「ヒートッス!」



ミセ;゚ー゚)リ「魔族って、こっちに出てこられないんじゃなかったの?」

爪'ー`)y‐「おっとー、こっちが自己紹介したんだ。そっちの番だろ?」

<_プー゚)フ「ちょっと待ってくれ。さっきダイニングって言ってただろ。ちょうど腹が減ってたんだ」

ノハ*゚⊿゚)「自分もッス!」

( ><)「続きはご飯を食べながらがいいんです!」

爪'ー`)y‐「チッ。仕方ねえな。おい、ダイニングはどっちだ」


ζ(゚、゚;ζ「……あ、案内します」


 マイペースな魔族たちに調子を狂わされながらも、内心は皆恐怖していた。

 彼らの言葉の端々に、人間に対する敵意を感じたからだ。

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:01:04.53 ID:bpEooadI0 [2/17]


 ## ## ## ##



 ダイニングの椅子に座っている魔族たちは、目の前に並べられた料理に満足そうに喉を鳴らした。

 ミセリたちは、彼らを不安そうに遠巻きに見ている。


ミセ;゚-゚)リ(魔王様はどうしたんだろう?)

(;'A`)(魔王様なら、魔王様ならきっとなんとかしてくれるかな……)

( ;・∀・)(姫だけでも逃げられませんか?)

ζ(゚、゚;ζ(なりません。私だけ逃げるなど、恥さらしもいいところです)




爪'ー`)y‐「じゃあ、聞きたいころが色々とあるが、まずは自己紹介を頼む。
      なんて呼んだらいいかわからないからな」


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:06:55.97 ID:bpEooadI0 [3/17]

ミセ;゚ー゚)リ「み、ミセリ」

爪'ー`)y‐「ジョルジュとの関係は?」

ミセ*゚-゚)リ「えっと、メイドかな……」

ζ(゚ー゚;ζ「私はデレです。その、この国のひ( ;・∀・)「メイドです! メイドと執事です私たち!」


 姫、と言いそうになったデレの言葉を遮り、モララーが訂正する。
 素性がわからないこの者に、不用意に身分を明かすのはまずいと思ったからだ。


 そんな彼らの様子を見て、エクストが不敵に笑う。

<_プー゚)フ「実はな、これは質問じゃない。確認なんだ」

( ;・∀・)「ど、どういう……」

<_プー゚)フ「ミセリ、デレ、モララー、ドクオ。訊かなくたって、名前くらいすぐにわかる」


 ミセリたちはぎょっとして肩を強ばらせた。

 デレの手が小さく震えているのをミセリが見つけ、彼女の手をそっと握る。


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:13:23.81 ID:bpEooadI0 [4/17]

爪'ー`)y‐「もう少し様子を見て楽しもうと思ったんだが」

( ;・∀・)(魔術の類か!? つまり嘘やごまかしは)

爪'ー`)y‐「通用しないってことだ。物わかりがよくて助かるぜ」

( ; ∀ )「っ……」


<_プー゚)フ「こんな茶番はもう十分だろう。こいつらに闘う力は無い。
         おそらくジョルジュの配下で闘えるのは、あのガーゴイルだけだったんだ。
         つまり魔王はもう一人だ。やるなら、今だぜ」

ミセ*゚-゚)リ「クックルに何をしたの」



 全員の視線がミセリに集まった。

 彼女は臆すことなく真っ直ぐにエクストをにらみ据えている。
 瞳に意志の強さを感じた。


ノパ⊿゚)「なにって……」

( ><)「……」

 ヒートとビロードは、フォックスの様子をうかがっている。


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:18:47.02 ID:bpEooadI0 [5/17]





爪'ー`)y‐「殺したよ」





 モララーたちが息を呑み、デレは手で青ざめた顔を覆った。


ミセ# - )リ「ッザケンナ!!!」


 テーブルに乗り上げ、フォックスに向かってがむしゃらに掴みかかっていった。
 表情には怒りと悲しみが入り交じっていた。


 フォックスに手が届きそうになる直前に、ヒートが彼女を止めようとしたが、それをフォックスが制した。


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:26:26.08 ID:bpEooadI0 [6/17]

ミセ# -;)リ「ザケンなよ!! なんっ……でっ、あんなお人好し殺す必要があったのよ!」

爪'ー`)y‐「やつは先の大戦で最も人を殺した種族の生き残りだぞ。
       お人好しじゃない。殺人鬼と称するべきだ」

ミセ# -;)リ「うるせえ!!」


 フォックスを殴ろうとミセリは腕を振り上げたが、彼女の拳が届く前に、フォックスの張り手がミセリの頬を打った。


ミセ; - )リ「痛っ!」

ζ(゚、゚;ζ「ミセリちゃん!」

爪'ー`)y‐「娼婦風情が、次期魔王の俺に手を上げようとした度胸は褒めてやる」

ζ(゚、゚#ζ「失礼ね! ミセリちゃんが娼婦なわけないでしょ! 謝りなさい!」

<_プー゚)フ「ん? いや、それは間違ってないはずだ」

ζ(゚ー゚;ζ「え?」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:30:47.35 ID:bpEooadI0 [7/17]

ミセ# - )リ「娼婦だったら、どうだっつーんだよ! クックルを返せえ!!」

爪'ー`)y‐「まあまあ、落ち着きな。ヒート」

ノハ*゚⊿゚)「出番ッスね!?」


ミセ;゚-゚)リ「ぐっ!?」


 再び手を上げたミセリだったが、ヒートに腕を捕まれると、痛みで身動きが出来なくなった。
 まるで万力で固定されたみたいだった。


爪'ー`)y‐「食事しながら、ゆっくり話そうじゃないか。その内ジョルジュも帰ってくるだろう」

ミセ;゚-゚)リ「魔王様になにするつもりよ!!」

爪'ー`)y‐「殺すのさ」

ミセ; - )リ「だからふざけてんじゃねえ!! 殺す殺すって、あんたに何の権利があってそんなっ……!」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:34:20.56 ID:bpEooadI0 [8/17]

爪#'ー`)「あるさ! やつが犯した大罪で、俺たちの運命は変わっちまったんだ!」

<_プー゚)フ

( ><)

ノパ⊿゚)


( ;・∀・)「運命――?」

ミセ*゚-゚)リ「それって、もしかして、先代の魔王様のこと?」

爪'ー`)y‐「少しは聞かされてるみたいだな」


 フォックスはナイフとフォークを手に取った。

 目の前の食卓を一瞥し、どれから先に食べようか考えている。


爪'ー`)y‐「詳しいことは、今の魔王に訊けばいいさ。
      まあ、その前に俺がやつを喋られなくしちまうかもしれねえがな」


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:37:15.59 ID:bpEooadI0 [9/17]

( ><)「スープが美味しいんです!」

ノハ*゚⊿゚)「お代わりってある!?」

<_プー゚)フ「あんまりがっつくなよ」



 フォックスはしばらく悩んだのち、黒く焦げたサラダに手を伸ばした。


(;'A`)「あっ」

爪'ー`)y‐「ロマネスク様は、俺の人生の師匠であり、目標だった。
      あの人さえいれば、きっとこの地上だってすぐに手に入れることが出来たのさ」

( ;・∀・)「ちょ、ちょっとそれは」

爪'ー`)y‐「あの日、やつが余計なことさえしなければ、俺たちは戦場で英雄になれた」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:40:41.34 ID:bpEooadI0 [10/17]



爪#'ー`)y‐「やつの、やつのせいで俺たちはただのロクデナシになっちまんだ!!」ムシャムシャ。グハァ!



<_プー゚)フ「え?」

ノハ;゚⊿゚)「フォックス様?」

( ;><)「フォックス様ーーーーーーーー!!!!」





   アバヨ  おまえら…

    チ――爪 ー )――ン

 何が起こったのかわからねえが

 人生って 本当 予測できないよね……



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:45:38.68 ID:bpEooadI0 [11/17]


 フォックスは黒い泡を吹きながらテーブルに突っ伏した。



<_プー゚)フ「フォオオオオオオオオックス!!??」

ノハ#゚⊿゚)「毒を盛ったんスね!?」

ミセ;゚ー゚)リ「えええ!? 知らない知らない! 一所懸命作ったけど!」

( #><)「優しくしてればつけあがりやがって!」



ζ(゚、゚;ζ「キャー!」

( #><)「お仕置きしてやるんです!」

( ;・∀・)「姫! 姫から手を離せ!」

ノハ#゚⊿゚)「邪魔ッス!」


 剣を構えたモララーだったが、ヒートが目前で腕を振り払うと、剣身は粉みじんになってぱらぱらと宙を舞った。


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:52:00.87 ID:bpEooadI0 [12/17]

( ><)「うへへ! どさくさに紛れておっぱいとか触っちゃったらごめんなさいです!」

( ;・∀・)「テメエ確実に故意犯だろ! 俺も混ぜろー!」

ζ(゚、゚;ζ「アホですか!」



<_プー゚)フ「あのなあ。俺たちは遊んでる場合じゃ―――」



 一番最初にその気配に気がついたのは、やや離れて展開を見ていたエクストだった。


<_プー゚)フ「ヒート! 後ろだ!」

ノパ⊿゚)「え?」


 聞き返したのと同時にダイニングの壁が爆破し、
 爆風の煽りをもろに受けたヒートは、机ごと吹き飛んで壁に激突した。


 「ひひひひ。今日のティータイムは楽しそうだにゃ」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 16:56:40.33 ID:bpEooadI0 [13/17]


ノハx⊿x)「はらほろひれはれ」

<_プー゚)フ「うおっ、実際にその台詞言っているやつ初めて見た」



ζ(゚ー゚*ζ「あなた……」



('ー`*川「その女に手を出されると困るんだァ。一応私は、おもりを任されてっからね」


 空いた穴の縁から黒い煙が上がっていた。

 その中から出てきたのは、心底楽しそうな表情を浮かべたペニサスだった。



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 17:00:17.41 ID:bpEooadI0 [14/17]

( ;・∀・)「ペニサス! お、遅いぞ!」

('A`)「そうだぞ。敵の親玉は俺が倒した。残りは頼む」

(・∀・ )「お、お前―――」



<_プー゚)フ(新手。人間、じゃない。魔族か?)

('ー`*川「どっちも正解。いや、どっちも間違いかな」

<_プー゚)フ「! 心を読んだな。スケベ!」

('ー`*川「ごめんねぇ。覗きが趣味でねえ」

('A`)「気が合いそうですね」

(・∀・ )「お、お前―――」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 17:06:02.55 ID:bpEooadI0 [15/17]


<_プー゚)フ「ボスが目を覚ますまえに、この女をやるぞ」

(////*川「いやぁーんやるだなんてそんな、エッチ!」

ノハ#゚⊿゚)「了解ッス! さっきのはちょっと痛かったッス!」

( #><)「僕も本気だすんです!」


ミセ; - )リ(魔王様。助けて―――)




 ## ## ## ##




  _
(  ∀ )「クックル」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 17:09:20.42 ID:bpEooadI0 [16/17]


(;;;.....∋ )



  _
(  ∀ )「こんなところにいたのか。さあ、帰ろう」




(;;;.....∋ )



  _
(  ∀ )「帰ろう。僕らの家に。クックル―――」





 動かないクックルの前で、ジョルジュは膝から崩れ落ちた。
 豪雨の雨音が急速に遠くなり、懐かしい声が聞こえた気がした。


 何かが始まる予感がする。
 何かが終わる予感と共に。


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/01(火) 17:13:01.58 ID:bpEooadI0 [17/17]
終わりです。支援、支援絵ともにありがとうございました

あと、お知らせなんですけども
プロットを大幅修正したので、以前20話は越えると言いましたが、
もしかしたら越えなくなるかもしれない、という話です。

というか、プロットを変えたせいでやるはずだった話が無くなっちゃったりして、どうしようか迷ってる所です
伏線ほったらかしはやりたくないので、番外編とか唐突にやって無理矢理回収するかも

そういうお知らせです。不安にさせてしまってごめんぽ





( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 11
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