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( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです 5 2011年03月09日 ( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです トラックバック:0コメント:0


152 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:27:41 ID:M9uTiaoI0 [2/60]
―世界樹の迷宮 古跡の樹海 1F―


(; ^ω^)「ハッ、ハッ、ハッ」

木漏れ日の中、自然に覆われた美しい樹海をブーンは駆ける.

その背中に背負っているのは、いつもの大盾と


ξ ⊿ )ξ


力無く四肢を垂らし、虚ろな眼をしたツンであった。

(; ^ω^)(早く・・・早く樹海から・・・・出たいお)


駆ける。 駆ける。 駆ける。

153 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:28:12 ID:M9uTiaoI0 [3/60]
その隣にはロマネスク、こちらも背中にドクオを背負っている。

(; ФωФ)「ゼェッ、ゼェ・・・」

そして、すっかり疲弊した様子で、二人について行くのがやっとという様子のしぃ

(*;゚ー゚)「・・・」


壊滅状態のギルドVIP、なぜこんなことになってしまったのか?

154 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:29:12 ID:M9uTiaoI0 [4/60]
―その冒険譚を、語ろう


    ( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです ―第五話―


冒険譚は、まだ幕を開けただけ。


――これからが、彼らの冒険の始まり。

155 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:29:29 ID:M9uTiaoI0 [5/60]
ギルドVIPのステータス

( ^ω^)
職業:パラディン  Lv:1
スキル:盾マスタリーLv1 フロントガードLv1 挑発Lv1

ξ゚⊿゚)ξ
職業:ダークハンター 
スキル:鞭マスタリーLv1 STRブーストLv1 アナコンダLv1

( ФωФ)
職業:ブシドー Lv:1
スキル:上段の構えLv2 斬馬Lv1 

('A`)
職業:アルケミスト Lv:1
スキル:炎マスタリーLv1 逃走率UPLv1(マスター)

(*゚ー゚)
職業:メディック Lv:1
スキル:回復マスタリーLv1 キュアLv1 戦後手当Lv1

156 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:31:38 ID:M9uTiaoI0 [6/60]
―ハイ・ラガード公国 朝―

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「ほら、起きな起きな!朝だよ、ギルドVIP!!」

(; ^ω^)「はうおっ!」

女将の大声で目が覚める。どうやら朝のようだ。


ξ-⊿-)ξ「うーん・・・もう少しだけ・・・」

(*゚ー゚)「みなさーん、もう朝ご飯ができてるそうですよー」

( ФωФ)zzzzZZZZZZZZ

('A`) 「うーん、むにゃむにゃ・・・そんなとこ触っちゃダメだよぅ・・・」

皆、まだ眠いようだ。それもしかた無い。今は朝の5時である。
冒険者の朝は早いのだ。

157 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:32:00 ID:M9uTiaoI0 [7/60]
(*゚ー゚)「ほら!ドクオさんも起きて!」

('A`) 「はっ・・・!夢か・・・」

(*'A`) (おにゃのこに起こしてもらえるなんて・・・・・冒険者になって良かった)

( ^ω^)「さ!みんな!朝だお!」


ベッドからのそのそと体を起こすギルドVIPのメンバー達。
説明が遅れたが、ここは宿屋『フロースの宿』。
冒険者達が多く利用する宿屋だ。
昨日、ギルドVIPの結成式(とはいっても1分もかからず終わる簡潔な物であったが)を行った後、ブーン達はこの宿屋に泊まったのである。

ξ゚⊿゚)ξ「ふぁああああ・・・アレ?まだ5時じゃない」

158 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:32:14 ID:M9uTiaoI0 [8/60]
( ^ω^)「冒険者の朝は早いお。早く支度するお。というかロマネスク!早く起きるお!!」

( ФωФ)「起きてるである」

(*゚ー゚)「駄目ですブーンさん。これ寝言ですよ。さっきから五回は言ってます」

( ФωФ)「起きてるであr・・・・zzZZZ」

( ^ω^)「ロマネスクー!起きるお!!」ゲシゲシ

寝ているロマネスクの横腹に蹴りを入れるブーン。
だが、ロマネスクは微動だにしない。

( ^ω^)「・・・・・しょうがないお。これだけは使いたくなかったんだけど・・・」

そう言うと、荷物の中から盾と剣の鞘を取り出すブーン。

ξ゚⊿゚)ξ「ふぇ?なにすんにょ・・・?」

159 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:32:30 ID:M9uTiaoI0 [9/60]
( ^ω^)「・・・みんな、耳を塞ぐお」

スッ

盾と鞘をロマネスクの耳元に近づけるブーン。

('A`) 「はっ・・・!まさか・・・!"アレ"をやる気か!!」


ガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!!


ブーンが鞘で盾強打する。その鈍い音が室内に響き渡る。

(*゚ー゚) 「うわっ!!!」

ξ゚⊿゚)ξ「―――ッ!!!ちょっ、うるさいわよっ!!!」

160 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:32:50 ID:M9uTiaoI0 [10/60]
( ФωФ)zzzzZZZZ

しかし、それでも起きないロマネスク。異常である。何かしらのスキルの効果なのだろうかとさえ思う。


ガンガンガンンガガガンガガン!!!!!

ブーンは叩き続ける。何度も何度も、ロマネスクが眼を覚ますまで。

(; ФωФ)zzzZZZZZ

ここまで来たらロマネスクも意地である。武士としての誇り。それが今、彼を支えているものであった。
武士としての誇りがこの異様な音が鳴り響く室内でも、安眠をもたらしてくれるのである。


ガンガンガガガガガガガガガッ ンバーニンガガッ!!!!

両者の攻防が、際限無く繰り広げられる。

――その時、扉が開いた。

161 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:33:05 ID:M9uTiaoI0 [11/60]
ガチャ

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「うっさいわぁあああ!!!」

(; ^ω^)「はいぃいいすいませんおぉぉおお!!!!111!」

(; ФωФ)「ごめんなさいであるぅううう!!!111!!」


※フロースの宿にお泊りの際は、隣のお客様のご迷惑にならないよう、静かにしましょう

162 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:33:21 ID:M9uTiaoI0 [12/60]
~30分後~

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「こんな朝っぱらからあんな大きな音だして、ほかの客に悪いとウンヌン・・・」

(ヽ´ω`)「はい・・・はい・・・この度は御社に多大な迷惑を・・・」

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「そもそもアンタたちは新米だっていうのにウンヌンビウム・・・」

(ヽ´ω`)「はい・・・はい・・・ほら、ロマネスクも謝るお」

( ФωФ)「すまないであrzzzZZZZ」

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「まっ、良いんだけどね。次やったら承知しないよ!」

ウフフフとにこやかに笑う女将。
栗色の髪を後ろで団子にした、ふくよかな中ねn・・・妙齢の女性である。
とてもサッパリした性格で、明るい女人。わかりやすくいうならば大阪のオバチャ
 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「なんだい?」

いや、なにも言うまい。

163 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:33:46 ID:M9uTiaoI0 [13/60]
 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「さ、アンタたち!朝ご飯がすっかり冷めちまったよ!早く食べな」

(*゚ー゚)「はい、すみません」

( ^ω^)「ではお言葉に甘えて・・・はむっ、はふ、はふっ!」

ξ゚⊿゚)ξ「キメェwwww」

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「ウフフフフ、良い食べっぷりだねアンタ」

('A`) (うわあこの笑い方はキツい)

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「あ、そこのアンタ」

164 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:34:00 ID:M9uTiaoI0 [14/60]
('A`) 「へ?俺?」

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「ああそうだよ、ほら、ほっぺに・・・・」

 @@@
@#_、_ @    
 (  ノ`) 「パンカスがついてるよ」サワッ

:('A`) :ゾクゾクゾクッ


こうして賑やかにギルドVIPの朝は過ぎた。


そして、ブーン達が向かうは、この国の中枢機関『ラガード公宮』。
この国の統治者、公女様がおわすところである。
現実世界で言うところのハワイトハウスである。

165 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:34:15 ID:M9uTiaoI0 [15/60]
―ラガード公宮―

( ^ω^)「お・・・すごいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗!!ほら!しぃちゃん!!あの宝石見てよ!すごく綺麗!!!」ウットリ

(*゚ー゚)「わぁー!!いったい何enするんだろう・・・」ウットリ

( ФωФ)(眠いである)

('A`) (それより公女様に期待。相当な美人らしいからな・・・!)

きらびやかな装飾。見るからに高価な品物の数々。
白く、美しく、高貴な建物。さすがは公宮といったところであろうか。

166 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:34:28 ID:M9uTiaoI0 [16/60]
門番達に冒険者ギルドであることを示し、大きな門を開けてもらい、衛士達に誘導されながら奥へと進む。

|  ^o^ |「ついてきてください」

( ^ω^)「はいですお」

ξ゚⊿゚)ξ(なんか頼りない衛士達ね・・・)

広い廊下を歩くギルドVIP。

('A`) 「すげぇな・・・照明一つとっても豪華だ。俺からしたら信じられん空間だな」

|  ^o^ |「あれはしゃんでりあというものです」

| ^o^ | 「それはしょうゆです」

(;'A`) 「え?」

169 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:44:23 ID:M9uTiaoI0 [19/60]
| ^o^ | 「なんでもありません」

|  ^o^ |「しょうゆおいしいです」

('A`) 「・・・・・やっぱえらい人の言うことはわからんな」

(*;゚ー゚)「確かに訳が分かりませんが、決して難しい話じゃないと思いますよ」

談笑しながら廊下を歩くと、大きな扉の前に着いた。

|  ^o^ |「ここがしつむしつです」

| ^o^ |「それはしょうy|  ^o^ |「ねたのごりおしはやめましょう」

( ^ω^)(緊張するお・・・)

('A`) (公女様ktkr!)



ギィィイイイイ

( ´∀`) 「お、新米冒険者モナね。」

170 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:46:02 ID:M9uTiaoI0 [20/60]
執務室の中にいたのは、一人の老人。
禿げ上がった頭に立派な白い髭。折れ曲がった腰から相当年をとっていることが伺える。

( ´∀`) 「この老体は、大公さまに仕え、この国の政を司る按察大臣、モナーだモナ。以後宜しくモナ」

('A`) 「・・・今日は厄日かな」

( ´∀`) 「? どうしたモナ?」

( ^ω^)「いや、コレはほっといて下さい。
       はじめまして、モナー大臣。ギルドVIPのギルドマスター、ブーンと申しますお」

( ´∀`) 「うむ、よろしくモナ。えーと・・・世界樹に入る許可が欲しいんだモナね?」

( ^ω^)「はい、その通りですお」

大臣はやけに砕けた口調で話しかけてくる。
一国の大臣が冒険者に取るとは思えない態度であるが・・・大丈夫なのだろうか。

( ´∀`) 「この国で世界樹の迷宮へ挑むには、公国民となる必要があるモナ。」

ξ゚⊿゚)ξ「住民票を得るってこと・・?」

( ´∀`) 「そうモナ。住民になるといっても本当に住む必要は無いし、いつこの国を出ても良いモナ」

( ´∀`) 「ま、住民の権利だけがもらえるから悪い話では無いモナ」

171 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:46:34 ID:M9uTiaoI0 [21/60]
( ^ω^)「ふんふん・・・それで、住民票を得るにはどうすれば良いんですかお?」

( ´∀`) 「公国民となる為には、この大公宮から出題する試練を 乗り越えてもらわねばならないモナ」

( ´∀`) 「試練を受ける覚悟はあるモナか?」

( ^ω^)「当然だお」

即答する。迷いは無い。


( ´∀`) 「…ふむ、それでこそ冒険者だモナ。そなたらが育ち、強くなることこそ我らにとっても好ましい」

( ´∀`) 「そなたたちがこれから挑む迷宮。この老体は大公さまの命令により、そこを調査してるんだモナ」

( ´∀`) 「伝説に残る空飛ぶ城。それを発見するのが目的だモナ。…あるいはただの伝承かもしれないモナ。 」

( ´∀`) 「じゃが、夢物語を追うのもまた冒険の始まりとして悪く無いモナよ。」

( ´∀`) 「…さて、ではそなたらに試練を出すモナ。 樹海の探索をはじめたくば、 まずはこれを受理するモナ。」


ギルドVIPはミッション『ハイ・ラガード入国試験!』を受領した!

172 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:46:49 ID:M9uTiaoI0 [22/60]
( ´∀`) 「さあ早速世界樹に向かうモナ。ミッションを達成したらまた来るモナ」

( ^ω^)「お!行ってきますお!」

( ^ω^)(これがギルドVIPの初仕事・・・失敗できないお!)

( ´∀`) 「あ、忘れていたモナ!ちょっと待つモナ」

( ^ω^)「お・・・なんですかお?」

( ´∀`) 「いかんいかん・・・年を取ると物忘れが激しくなるモナ・・・。さ、これを受け取るモナ」

大臣が手渡してきたもの。それは小さな青い水晶玉であった。

( ^ω^)「これは・・・?」

173 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:47:10 ID:M9uTiaoI0 [23/60]
( ФωФ)「それは・・・魔水晶か」

( ´∀`) 「おお知ってたモナか。それは魔物の気配を察知して色が変わる不思議な玉モナ」

( ´∀`) 「今は青いけれど、魔物が近くにいると赤く染まるモナ。赤くなってきたら注意するモナ」

ξ゚⊿゚)ξ「冒険者の必需品ね。ブーン。大切にするのよ」

( ^ω^)「ありがとうですお。では今度こそ行ってきますお」

( ´∀`) 「ああ、命は大切にするモナよ」


そしてブーン達は公宮を離れ、世界樹の迷宮へと向かったのである。

174 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:47:25 ID:M9uTiaoI0 [24/60]
―世界樹の迷宮 入り口―


(*゚ー゚)「いよいよ樹海ですね」ゴクリ

( ^ω^)「お・・・」

:( ^ω^):(体が・・・震えるお・・・)

:( ^ω^):(恐怖・・・?いや。これは・・・武者震いだお)

:('A`) :(普通にこわい)

( ФωФ)「そういえばブーン達は樹海が始めてなのであるな」

( ^ω^)「そうだおね」

ξ゚⊿゚)ξ「私は経験者よ。3Fまでいったわ」

( ФωФ)「そうか・・・ならば良いである」

なにか言いかけたロマネスクは口を閉ざした。

175 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:47:39 ID:M9uTiaoI0 [25/60]
( ^ω^)「では・・ギルドVIPの初陣だお!」

( ^ω^)「皆!気合入れて行くお!!」

(*゚ー゚)「オーッ!」

('A`) 「オーッ!」

ξ///)ξ「お、オーッ!」

( ФωФ)「・・・・?え?なにであるか?」


こうしてイマイチまとまりきらぬまま、ブーン達は樹海に入ったのである。

176 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:48:20 ID:M9uTiaoI0 [26/60]
―古跡の樹海 1F―
~天に挑みし冒険者が歩みを進める場所~


( ^ω^)「これが・・・樹海」

見るものを圧倒する景色。
並び立つ巨大な木々は遥か頭上に新緑の葉を広げ、木漏れ日を落とす。


――世界樹の迷宮。


ハイ・ラガードの街を抱くように枝を広げた巨大な守り樹、"世界樹"の中に存在する樹海。

(*゚ー゚)「・・・・綺麗」

('A`) 「・・・・・天国みてぇだ」

率直な感想が出る。思わず魔物がいることも忘れそうなほど、樹海は美しかった。

ξ゚⊿゚)ξ「騙されちゃだめよ。ここは樹海。私達が命を賭けて冒険する場所よ」

( ФωФ)「その通りである。確かに綺麗ではあるが・・・この樹は幾人もの血を吸ってできた魔性の血である」

( ^ω^)「・・・分かってるお。けど・・・・本当に」

177 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:48:43 ID:M9uTiaoI0 [27/60]
( ^ω^)「綺麗だお・・・・・」

血を吸っていても、いや、むしろ血を吸っているからなのだろうか。
それは、ブーンが今まで見たどんな景色よりも樹海は美しかった。

ブーンが樹海に見とれていると、一人の衛士が現れた。
街に居た衛士とは違い、兜を被っている。おそらくこれが正装なのだろう。

( T)「公国に新しい冒険者が来たと聞いている。ようこそ、世界樹の迷宮へ」

目の前に来た一人の衛士は君達の行く手を遮るかのように立ちふさがる。

( T)「私は公国直属の衛士隊の者だ。君達冒険者のミッションの手伝いを任務としている」

( T)「では早速だが公国民となるための最初の試練に向かうとしよう」

( ^ω^)「はいですお」

178 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:49:22 ID:M9uTiaoI0 [28/60]
ξ゚⊿゚)ξ「で・・・ミッションはなんなのかしら?まだ教えてもらってないのだけど」

( T)「ああすまない。簡単な任務だよ。今から私が君達を樹海のある場所へと連れて行く。
     君達はその場所からここ・・・つまり樹海の入り口まで帰ってくれば任務完了となる」

衛士はそう言うとブーン達を誘導するように歩き始める。

( T)「さぁついてきたまえ。君達の冒険の始まりだ」


―こうして、彼らの冒険譚は始まった。


ザッザッザッザッ

(; ^ω^)(右も左も分からないお・・・)

( T)「こっちだ」

衛士の言うがままに、ブーン達は森の奥まで連れて行かれた。

幾つもの道を曲がり・・・

(*゚ー゚)(道を覚えておけば簡単な任務ですね。右に3回左に2回と・・)

すっかり道順も忘れた頃・・・

(*;゚ー゚)(あ、アレ?さっきと同じところ?じゃあ右に4回で・・・えーと、左に・・・・・左に・・・)

ようやく衛士の足は止まった。

179 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:49:39 ID:M9uTiaoI0 [29/60]
( T)「ふむ、このあたりで良いな。さぁここからが君達のミッションだ」

( T)「ここから入り口までの道のりを地図に書いて帰るのが任務となる」

そう言うと、衛士は一枚の大きな羊皮紙をブーンに渡した。


樹海の地図を手に入れた!


( ^ω^)「これが・・・地図。って真っ白じゃないかお」

( T)「ははは、君達が自分で地図を作り上げるのさ。いずれ真っ黒になるときが来るだろう」

( T)「ああそうだ、後これもあげよう」

衛士は背負っている袋から幾つかの薬品を取り出した。


メディカを5つ手に入れた!

180 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:50:18 ID:M9uTiaoI0 [30/60]
(*゚ー゚)「メディカですね。ありがとうございます」

( T)「いやいや。些細な餞別だよ」

( ^ω^)「メディカ?」

(*゚ー゚)「素人でも扱える簡易薬品です。冒険者の必需品の一つですね」

ξ゚⊿゚)ξ「常識よ阿呆」

( ^ω^)「うう・・・すまないお」

ξ゚⊿゚)ξ「まったく・・・頼りないわね」

( T)「ふふっ・・・。では話はこれでおしまいだ。私は先に入り口へ行って待っておくよ」

衛士は鎧を鳴らしながら君達の前から去っていった。


( ^ω^)「お・・・この地図は誰が書くお?」

ξ゚⊿゚)ξ「危険度の少ない後衛が書いた方が良いわね。ドクオとしぃ、どっちが書くのが上手いかしら」

181 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 18:50:43 ID:M9uTiaoI0 [31/60]
チラッ

(*゚ー゚)

('A`)

ξ゚⊿゚)ξ「・・・しぃね」

( ^ω^)「だおね」

( ФωФ)「異論はないである」

('A`) 「おい待て今顔で決めただろ泣くぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「勝手に泣いときなさい。ほら、しぃ。まかせたわよ」

(*゚ー゚)「はい。頑張ります!」


(;A;)

182 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 18:51:59 ID:M9uTiaoI0 [32/60]
( ^ω^)「さぁでは・・・道を覚えている人、いるかお?」

沈黙。これが答えであった。

( ФωФ)「しょうがないである。地道に歩いて探索するであるよ」

( ^ω^)「だおね・・・じゃあ、僕、ツン、ロマネスク、しぃ、ドクオの順番で縦に並ぶお」

ブーン達は隊列を組むと、樹海を歩き始めた。
右に、左に、さまよいながら。

( ^ω^)(さすが迷宮だお・・・どこも同じ風景に見えるお)

ξ゚⊿゚)ξ「しぃ、地図はちゃんと書けてる?」

(*゚ー゚)「はい。只今北東のエリアにいるようです。・・・南に行けば出口かもしれません」

183 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 18:52:15 ID:M9uTiaoI0 [33/60]
( ^ω^)「分かったお。南ってことは・・・・」

(; ^ω^)「どっちだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・」ハァ

ξ゚⊿゚)ξ「こっちよ」

( ^ω^)「お!ありがとうだお」

地道に、迷いながらも地図を着実に埋めていくギルドVIP。

( ФωФ)「待て」

( ^ω^)「お!?」

( ФωФ)「水晶が赤くなっているである。武器を構えておくである」

( ^ω^)「お・・・分かったお」

盾を構え、剣を抜くブーン。


( ФωФ)「・・・・ほらな、来た」


ガサガサッ

針ネズミが現れた!森マイマイ2匹が現れた!

184 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 18:52:30 ID:M9uTiaoI0 [34/60]
茂みから突如現れた3匹の魔物。
1匹は昨夜、ロマネスクと戦った黄色いネズミ。
後の2匹は見たことの無い紫色のぬるぬるしている得体の知れない魔物で、背中に灰色の殻を背負っている。

( ФωФ)「ブーン殿・・・指示を!」

( ^ω^)「・・・みんな、横に広がって、あの黄色いのに集中攻撃だお!」


拡散。
縦になっていた隊列がたちまち横になる。

一閃。
ロマネスクの鋭い刀が黄色い魔物の腹を切り裂く。


( ФωФ)「こいつの弱点は腹である!」

黄色い魔物、針ネズミの腹から鮮血が噴出し、甲高い悲鳴を上げる。
針ネズミが後退する。

185 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 18:52:50 ID:M9uTiaoI0 [35/60]
ξ゚⊿゚)ξ「分かったわ!」

そこにすかさずツンの鞭が飛ぶ。


ピシィイン!

鞭から出たとは思えない激しい打音が鳴る。
恐らく、これで魔物は瀕死になったはずだ。

('A`) 「おっし!これでトドメだ!」

杖をもったドクオが前へ出てくる。
そして杖を振りかぶるが・・・・

(: ФωФ)「待てっ!ドクオ!!」

('A`) 「え?・・・なっ!」

瀕死になった針ネズミが体当たりを繰り出してきた!

ザシュ

(メ'A`)「うっ」
鋭い針が、ドクオの肩口に刺さる。

(; ^ω^)「ドクオ!僕の後ろに下がるお!」

186 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 18:53:50 ID:M9uTiaoI0 [36/60]
ブーンが駆け寄る。
――が、遠すぎる。

既にもう一匹の魔物がドクオが眼前に迫っていた。

(メ'A`) 「えっ―――」

ガツッ

紫の魔物の、硬い殻を使った体当たり。
見事にドクオの頭に当たる。

( A ) 「―――――っ」

バタリ

ドクオが倒れる。

(; ^ω^)「なっ!ドクオっ!大丈夫かお?ドク――」

ブーンが急いでドクオに駆け寄ろうとする。

( ФωФ)「落ち着け。敵は待ってくれないである。」

187 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 18:54:16 ID:M9uTiaoI0 [37/60]

( ФωФ)「ギルドマスターが隊列を乱してどうする。世界樹ではその一瞬が命取りである」

(; ^ω^)「でも――」

( ФωФ)「このように、な」

ガフッ

(メ ФωФ)「ぐふぅッ―!!」

3匹目の魔物の体当たりがロマネスクに炸裂する。

(メ ФωФ)「余所見する暇なんてないのである。これが樹海。これが世界樹である」

口から血を流しながらロマネスクが喋る。

(メ ФωФ)「分かったら・・戦う・・である」

( ^ω^)「・・・・分かったお。ごめんだおロマネスク」

ブーンはドクオから目をそらし、剣を魔物に向ける。

188 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 18:59:06 ID:M9uTiaoI0 [38/60]
( ^ω^)(ああ、そうだお。ここは戦場と同じなんだお)

( ^ω^)(隣でさっきまで喋っていた戦友が倒れても、気にかける余裕は無いんだお・・・)

( ^ω^)(・・・本当にこれでいいのかお?)


(メ ФωФ)(本当にブーン殿にギルドマスターを任せれるのであろうか・・・)

(*゚ー゚)「大丈夫ですか?キュア!」

しぃがロマネスクに駆け寄り、薬品をロマネスクに傷口にかける。

( ФωФ)「うむ、ではブーン殿。再び指示を頼むである」

( ^ω^)「ごめんだお、ロマネスク」

ブーンは再びドクオの元へ駆け出した!

189 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 19:00:13 ID:M9uTiaoI0 [39/60]
ξ゚⊿゚)ξ「なっ!」

( ФωФ)「ブーン殿!!!」

( ^ω^)「・・・一番速いロマネスクがあの黄色い魔物にトドメをさすお!」

走りながら、指示を出す。

( ФωФ)「・・・くっ、承知した!」

ロマネスクがしぶしぶ指示に従う。
瀕死の黄色い魔物に一瞬で駆け寄り、斬る。
魔物は甲高い声を上げると、バタリと倒れた。

( ^ω^)(本当に、速いお)

ロマネスクが魔物斬ったのとほぼ同時に、ブーンはドクオの元に辿り着いた。
倒れているドクオを担ぎ、指示を出す。

( ^ω^)「ツン、右側の紫の魔物に攻撃するお!僕もその攻撃に続くお!」

190 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 19:01:05 ID:M9uTiaoI0 [40/60]
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・しょうがない奴ね」

ツンが紫の魔物に接近。

ブーンもそれに合わせて、ツンの後ろを走る。

( ^ω^)「しぃは僕の後ろに隠れて、隙を見て攻撃してほしいお!」

走りながら指示を出すブーン。

(*゚ー゚)「は、ハイ!」

しぃがブーンの後ろにぴったりとつく。


ヒュンッ!

ツンが鞭をしならせ、紫の魔物を打つ。

が、その鞭にひるまずに魔物がツンに体当たりする。

ξメ゚⊿゚)ξ「ぐっ―!」

被弾。
さらに、いつの間にか接近していた左側の魔物も、その姿からは想像できない素早さでツンに飛び掛る。

ξメ゚⊿゚)ξ(ヤバッ!挟み撃ち!2発も攻撃を喰らったら―――!!)

191 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 19:01:48 ID:M9uTiaoI0 [41/60]
ガキィン!

( ^ω^)「・・・・フロントガード、だお」

魔物の攻撃を、ブーンの大盾が受け止めた。

ξメ゚⊿゚)ξ「あ・・・ありがと」

( ^ω^)「良いお。それよりしぃ!攻撃だお!」

(*゚ー゚)「はい!」

ブーンの大盾の後ろからしぃが飛び出し、魔物を硬い杖で殴る。

( ^ω^)「次、ロマネスク!頼むお!」

( ФωФ)「了解であるっ!」

魔物に急接近したロマネスクが、しぃの攻撃を喰らってよろめいている魔物を斬る。

残りは、1匹。

( ^ω^)「・・・ラスト、一斉攻撃だお。ツン!スキルを使うお!」

ξメ゚⊿゚)ξ「分かったわ」

192 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/09(水) 19:02:41 ID:M9uTiaoI0 [42/60]
ツンの鞭が、毒蛇のように動き、魔物の腹部に鋭い牙を立てる。

ξメ゚⊿゚)ξ「さっきはよくも殴ってくれたわね・・・・アナコンダっ!!!」

鋭い一撃。魔物が怯む。

( ^ω^)「よし、これでトドメだお!」

そして、ブーンの剣が深く刺さる。
魔物は奇妙な音を立てながら二つに裂けた。

(; ^ω^)「ふぅ・・・なんとか倒したお」

ξメ゚⊿゚)ξ「ただの雑魚にこんなに苦戦しちゃったわね・・・」

(*゚ー゚)「あ、ツンさん。治療しますね」

(*゚ー゚)「戦後手当!」

キュイイイン

ξ゚⊿゚)ξ「ありがと、しぃ」

193 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:03:15 ID:M9uTiaoI0 [43/60]
( ^ω^)「ドクオは・・・?」

( ФωФ)「これだけの傷を負えば無理である。俗に言う戦闘不能であるな」

(*゚ー゚)「ええ・・・この傷は院長さんに頼まないと無理ですね」

( ^ω^)「そうかお・・・」

( ФωФ)「吾輩がドクオを背負おう。早く進むである」

( ^ω^)「お、分かったお」


ザッザッザッザッ

再び樹海を歩きだすブーン達。

魔水晶をちらりと見る。

( ^ω^)(まだ青い。大丈夫だお)

( ^ω^)(けど・・・次赤くなったら・・・対処しきれるかお?)

194 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:03:32 ID:M9uTiaoI0 [44/60]
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン」

( ^ω^)「ん?なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「いざとなったら逃げるのも手よ。負けても、生き延びれたら良いわ」

ξ゚⊿゚)ξ「けど、全滅したらもう何も残らないわ。逃げるのも一つの策よ」

( ^ω^)「・・・分かったお。心に留めておくお」

(*゚ー゚)「だいぶ地図ができてきましたよ!」

( ^ω^)「ホントかお!?」

(*゚ー゚)「ええ、出口も近いようです。がんばりましょう!」

( ^ω^)「ーっ!」

(*゚ー゚)「? どうしました?」

( ^ω^)「・・・・魔水晶が赤いお。敵さんのおでましだお」

195 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:03:52 ID:M9uTiaoI0 [45/60]
ガサガサッ!


クローラーが現れた!

( ^ω^)「・・・・芋虫1匹かお」

( ФωФ)「油断は禁物であるブーン殿。さ、指示を」

( ^ω^)「一斉攻撃!!!一番強力なスキルを喰らわしてやるお!」

( ФωФ)「単純であるな。だが・・・」

ドクオを下ろしたロマネスクが魔物に一瞬で肉薄する。

( ФωФ)「良い指示である」

196 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:04:45 ID:M9uTiaoI0 [46/60]
上段の構えから、一気に、力任せに刀を振り下ろす技。


( ФωФ)「――斬馬」

魔物の胴から鮮血が噴出す。

ξ゚⊿゚)ξ「休む暇は与えないわ。アナコンダ!!!」

続いてツンの鞭が魔物を打つ。

( ^ω^)「トドメだお!!!」

そして、ブーンの剣が魔物の頭を貫く。

197 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:05:44 ID:M9uTiaoI0 [47/60]
(*゚ー゚)「1匹だと楽ですね」

( ФωФ)「ああ、そうであるな。」

ブーンは魔物から剣を抜き、進路を見る。

( ^ω^)「さぁ進むお」

殺った―――誰もがそう思った。
しかし、ただ一人、ツンだけがまだ魔物を見ていた。
ξ゚⊿゚)ξ(そうこの芋虫の魔物『クローラー』は強かった。こんな程度で死ぬものだったかしら――?)

その時、クローラーの体がピクリと動いた。

ξ゚⊿゚)ξ「危ないっ!!!」ハッ

( ^ω^)「えっ――――」

198 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:06:00 ID:M9uTiaoI0 [48/60]
ザク

人が、刺された音。

ブーンが後ろを向くと、魔物の鋭い鉤爪がツンの体を貫いていた。

ξ ⊿ )ξ「――――――ッ!」

ぼたり、ぼたり

血が樹海の土に垂れる。

(*゚ー゚)「あ・・・あ・・・・!」


ξ ⊿ )ξ「に、逃げて・・・」

ヌルリ

魔物の鉤爪がツンから離れる。
血濡れの魔物が、そこに居た。

199 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:06:38 ID:M9uTiaoI0 [49/60]
ブーンは咄嗟にツンの体を受け止める。

(;  ω )(一撃で・・・これは・・・この敵は・・・)

(;  ω )(敵う相手じゃないお)

:(;  ω ):(怖い、怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い)

(*;゚ー゚)「ブーンさん!指示を!!」

:(;  ω ):

(; ФωФ)「くっ・・・!ブーン殿!!こっちに逃げるである!!」

:(;  ω ):

ロマネスクが刀を鞘に収め、ドクオを背負う。

(*;゚ー゚)「こっちです!!」

しぃが茫然自失としているブーンの手を引く。


ブーン達は逃げ出した!



そして、最初の状態に至るのである。

200 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:06:52 ID:M9uTiaoI0 [50/60]
(; ^ω^)「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

(; ФωФ)「ここまで来たら良いであろう・・・」

(*;゚ー゚)「出口はもう・・・すぐそこです」

(; ^ω^)「お・・・早くでるお」

よろよろと歩くブーン。命からがらここまで逃げてきたのだ。精神も肉体も疲弊しきっている。

(; ^ω^)(も、もういやだお・・・早くここから出たいお・・・)

歩を進める。
出口はもう目の前だ・・・・が、その時。
樹海の入り口の前に一人の衛士が立ちふさがる。先程の男だ。

( T)「待ちたまえ。地図を見せてもらおうか」

201 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:07:07 ID:M9uTiaoI0 [51/60]
( ^ω^)「お・・・しぃ、地図を」

(*゚ー゚)「はい。これですが・・・どうでしょうか」

しぃが衛士に地図を渡す。

( T)「・・・・駄目だな。正確な地図を書けるまで此処を通すことはできない」

( ^ω^)「そんな!!あの樹海にもう一度行けっていうのかお!?」

( T)「駄目だ。こんなこともできないようじゃ、冒険者とは呼べない。もう一回樹海を歩くことだ」

(# ^ω^)「・・・・」

( ^ω^)「・・・・分かりましたお」

( T)「よろしい、では正確な地図を描いてくるんだ」

( ^ω^)「・・・・・一つだけ、お願いがありますお」

( T)「なんだ?」

202 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:07:28 ID:M9uTiaoI0 [52/60]
( ^ω^)「この二人を・・・保護してくれませんかお?」

ツンとドクオ。この二人を背負ったまま樹海を歩くのは危険だ。
せめてこの二人だけでも・・・と、ブーンは思ったのである。

( T)「駄目だ」

が、衛士は斬り捨てる。

( ^ω^)「お願いですお。ただ見てるだけでいいんですお」

頭を下げるブーン。最早、プライドなどかなぐり捨てている。

( ФωФ)「・・・・」

(*゚ー゚)「・・・・」

これは、ギルドマスターとしての義務であるとブーンは感じていた。
ギルドメンバーの安全を確保すること、つまりは、大切な仲間を守ること。

203 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:07:49 ID:M9uTiaoI0 [53/60]
( T)「そうだな・・・、仮にキミ達がその二人を私に保護してもらい、無事このミッションを合格したとしよう」

( T)「キミ達は晴れて冒険者になり、樹海を冒険するだろう。」

( T)「だが、また壊滅状態になり、キミ一人だけが生き延びたてしまったらどうする?」

( ^ω^)「・・・・・」

( T)「衛士に保護してもらうか?いいや、衛士はそんなに都合良く居ない。
     少数人が生き延びた時にどうするか、キミ達はこのやり方を学ばなければならないのだ」

( T)「そんな危機にも対処できない集団を、冒険者として世に放つことはできない」

(# ФωФ)「貴様・・・」

カチャ

( T)「止めなさい。私を斬ってここを通っても、冒険者として認められなくなるだけだ」

(# ФωФ)「・・・・・・」

( ^ω^)「ロマネスク、止めるお」

204 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:08:22 ID:M9uTiaoI0 [54/60]
( ^ω^)「しぃ、地図のどこの部分が空白なんだお?」

(*゚ー゚)「あっ・・・えーと、北東の部分ですね・・・」

( ^ω^)「・・・かなり遠いおね」

(*゚ー゚)「ええ・・・」

( ^ω^)「ま、しょうがないお。衛士さん、甘えたこと言ってすいませんでしたお」

( T)「・・・・いいや、こちらこそ無礼な態度をとってすまなかった」

( ^ω^)「それでは、また会えることを祈ってるお」

( T)「ああ・・・」


ブーン達は再び樹海へと歩き始める。


( ФωФ)「・・・・どうするのであるか?我々の戦力ではあと一回も戦えないである」

( ^ω^)「戦えない・・・確かにそうだおね。なら、戦わなければいいんだお」

205 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:08:47 ID:M9uTiaoI0 [55/60]
(*゚ー゚)「え?」

( ^ω^)「・・・しぃ、ツンの鞭をとってくれお」

(*゚ー゚)「あ、はい」

しぃはツンの腰から長い鞭をはずす。

( ^ω^)「ロマネスク、ドクオを僕の背中に乗せてくれお」

(; ФωФ)「む?ツンの上に被せる形になるであるが・・・」

( ^ω^)「それで良いお。じゃあ次は・・・
       鞭でドクオとツンを、僕に思いっきり縛りつけてくれお」

(*゚ー゚)「・・・なるほど」

(; ФωФ)「分かったであるが・・・大丈夫であるか?」

( ^ω^)「なぁに大したこと無いお」

要するに、ツンの鞭を紐として使い、おんぶ紐にしたのだ。
ただし、大人二人である。その重量は100キロに及ぶ。

(; ^ω^)「おっ・・・さぁみんな、走るお。さっきの感じで『全力逃走』だお」

206 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:09:08 ID:M9uTiaoI0 [56/60]
( ФωФ)「・・・分かったであるが、さすがに無茶だと思うである」

(; ^ω^)「喋ってる暇はないお!!!」

ブーンが走り出す。

( ФωФ)(―――なっ)


( ФωФ)(なんという速さ!!)

走る、走る。
甲冑をまとい、大人二人を背負っているとは思えない速度で走る。

( ФωФ)「しぃ!早く追いかけるである!」

(*゚ー゚)「えっ、あっ、は、はい!」

ロマネスクとしぃもブーンに続く。

207 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:09:26 ID:M9uTiaoI0 [57/60]
全力逃走――

聖騎士の大盾で身を隠し、体当たりするかのような勢いで逃げる、パラディンのスキルである。
そのスキルを、戦闘の最中でブーンは自然と習得したのであった。

⊂二二二( ゚ω゚)二⊃「おおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!!!!」

樹海を駆ける、駆ける、走る、走る。
そして、逃げる。

幾度か魔物が行く手に立ち塞がったが、その大盾で蹴散らし、怯んでいる間に逃げる。


樹海を駆け回ること10分。

ついにブーン達は地図を書き終えた。

(*゚ー゚)「これで完成のです!!!」

(; ФωФ)「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

( ^ω^)「よし、それなら・・・・」

208 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:09:54 ID:M9uTiaoI0 [58/60]
( ^ω^)「もっかい、出口まで走るお」

(*;゚ー゚)「そんな・・・!もう無茶ですよ!」

( ^ω^)「大丈夫だお。ほら・・・急がないと・・・」

(; ^ω^)「ツンの、ドクオの傷が治らなくなるお・・・」

そう、この男は、馬鹿で、愚直な男は、
昨日会ったばかりの人間を、仲間と呼び
その仲間を守るために、全力を出しているのである。

(*゚ー゚)(――――この人は)

( ФωФ)(――――本物の『ギルドマスター』、である)

209 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします[] 投稿日:2011/03/09(水) 19:10:08 ID:M9uTiaoI0 [59/60]
そして、全力逃走を続けること20分。
ギルドVIPは樹海の出口にたどり着き、


( T)「・・・・・よろしい。合格だ」


―――――ギルドVIPは、ミッションを達成した。





( ^ω^)が世界樹の迷宮を踏破するようです 6
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