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( ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第一部 第一話① 2011年03月19日 ( ^ω^)ブーンが精神病になったようです(ヽ゚ω゚) トラックバック:0コメント:0


1 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 15:40:56.97 ID:y2JQ/BHd0
ブーンは現在、大学4回生
父親は中学の時に、事故死し、それ以降、母が一人でブーンを育ててきた

母は生来、虚弱体質で、きつい労働は体に過剰な負担をかけたが、母子二人が生きる為に
働いた
母はなんとしても( ^ω^)を大学まで進学させてやりたかった

( ^ω^)は母に負担をかけないように一生懸命勉強し、入試を優秀な成績で合格し、
奨学生として、学費免除で大学に進学できた

大学に入学してから( ^ω^)は家計を助ける為にひたすらバイトに励んできた
貧しくとも仲の良い母子はささやかな生活を送ってきた

3 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 15:46:29.70 ID:y2JQ/BHd0
J(‘ー`)し「ブーン、アナタ大学に入ってからアルバイトばかりしてるけど、学校にはちゃんと行ってるの?」

(;^ω^)「え!?いや、、ちゃんと行ってるお。友達も沢山できたお」

J(‘ー`)し「そう・・・。ならいいんだけど」

J(‘ー`)し「カーチャンがこんなんだからブーンには無理させてるわね。本当ならアルバイトなんてしないで
       学校で勉強したり、友達と遊んだりして、華やかな学生生活を送ってほしいんだけど・・・」

( ^ω^)「なにいってるお!僕はカーチャンがいるだけで満足だお。カーチャンがいなかったら僕は
     天涯孤独の身になってしまうお」

( ^ω^)「カーチャンは余計な心配をせずに、ゆっくり休んで早く病気よくなるお。僕が生活費は全部
     稼ぐから心配いらないお」


4 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 15:50:00.92 ID:y2JQ/BHd0
ブーンの母は、無理な労働を何年間も続けたせいで、体がボロボロになっていた

ブーンが大学に進学するまでは、気力で体の衰えを補ってきたが、学費免除で大学進学がきまると
安心したのか、それまでの疲労が一気に出て、弱かったその体は限界を超えた

そして、母は倒れた
どうやら、何かの病気であるらしかった

7 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 15:54:12.38 ID:y2JQ/BHd0
ブーンは母を連れて近くの病院に行った

( ^ω^)「先生、カーチャンはどうなんだお」

医者「だいぶ衰弱していますね」

( ^ω^)「・・・」

医者「過労と栄養失調により、肺を患っておられます
    危険!な状態の為、本来ならすぐに入院して頂き、治療を受けて頂きたいのですが・・・」

医者は言葉をそこで止めた


8 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 15:56:36.71 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)「・・・?
      先生、どうかしましたかお?」

医者「お話しにくいのですが、ブーンさんのご家庭は母子家庭でしたね?」

( ^ω^)「そうですお」

医者「言葉が悪いようですが、生活が苦しかったんじゃないでしょうか?」

( ^ω^)「僕が大学に進学するまではカーチャンが働いて、二人で暮らしてきましたお」

医者「・・・そうですか」

医者はなにやら話しにくいように見えた

10 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:02:43.24 ID:y2JQ/BHd0
しばらく沈黙が続いて、医者は話を続けた

医者「実はお母さんは健康保険に加入してないようなのです」

( ^ω^)「え!?」

医者「月々の保険代の支払いもきつかったんでしょうね・・・」

( ^ω^)「そうなると治療費は一体どうなるんですかお」

医者「全額負担して頂く事になります
   入院には一日5万円ほどかかります
   健康保険に加入されていると一日1万円ほどになり、加入条件にもよりますが
   生命保険などに加入されている方は、保険会社より1日の入院につき1万円程度の
   保険金が給付され、大抵の方は、これで治療費を払う必要がなくなるわけです」
    


11 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:05:42.78 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)「ええ!?
     じゃあ治療費はいくらぐらいかかるんですかお?」

医者「・・・経過にもよりますが、1ヶ月で200万ほどかかることになります
   正直に申しまして、今の状態ではいつ完治するかも分かりません」

ブーンは心が黒い何かで締め付けられるよな気がした


12 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:09:30.20 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)「・・・今、うちは僕のバイト代月20万円程度の収入で暮らしていますお
     どう考えても200万円も用意できいないですお・・・」

医者「・・・」

( ^ω^)「どうしたらいいんですかお」

医者は相変わらず話しにくそうな表情で、続けた

医者「残念ながら、お支払いができないとなりますと、私のところでは治療を受けて頂けません
   いや、他の病院もそうでしょう・・・」

( ^ω^)「そ、そんな!?
     じゃあカーチャンはどうなってしまうんですお?
     僕には家族がカーチャンしかいないお」

15 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:14:56.79 ID:y2JQ/BHd0
結局ブーンの母は治療を受ける事ができなかった
しかたないので、家でブーンがバイトの合間に母を看病した

( ^ω^)「カーチャン、ただいまだお」

J( 'ー`)し「ごほっ
      おかえり、ブーン
      今日も遅かったわね
      こんな夜まで大学で勉強しているのかい?」

(;^ω^)「え!?
     いや、大学の友達と遊んでて遅くなってしまったお
     すぐにご飯作るから待っててお」

ブーンは母の病気が少しでも良くなるようにと、バイトを二つ掛け持ちすることにしたのだ

朝から夕方までは工場で軽作業を行い、夕方からは交通整理のバイトをやっていた
これでカーチャンに栄養のある食事と市販の薬を買えるようにしたいのだった

21 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:22:07.08 ID:y2JQ/BHd0
J( 'ー`)し「ブーン大学は楽しいかい?
      ブーンが大学にいけてカーチャンはほんと嬉しいよ」

( ^ω^)「・・・楽しいお
     サークルに入って友達も一杯できたし、勉強して公認会計士の資格を取って
     お金を稼いで、カーチャンと二人で楽しく暮らすんだお
     カーチャンもちゃんと病院で治療を受けて、健康になってまた普通の生活ができるお」

J( 'ー`)し「ありがとう、ブーン
      そういってくれるとカーチャンは嬉しいよ・・・」

ブーンは嘘をついていた
バイトを掛け持ちしはじめてから、もはや学校には全くいけなくなっていたのだ
当然、普通の大学生のようにサークルに入って遊んだり、飲み会や合コンなどは無縁の生活である

大学生にもかかわらず、ブーンはひたすら働き、家事をし、母の看病を診るといった
およそ学生らしからぬ毎日を過ごしていた


23 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:26:41.47 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)(他の皆は今頃楽しく騒いでるのかお?
      僕も普通の大学生みたいに皆と遊んでみたいお・・・)

ブーンは昼間薄暗い工場で誰とも会話することなく働いていると、時々、寂しく感じることがあった

入学当初の周りの華やかな新入生の姿が眩しかった
皆、これからのキャンパスライフに胸をときめかせているように見えた

25 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:31:21.51 ID:y2JQ/BHd0
ブーン大学には事情を話し、毎年年度始めには、履修した講義の教授に事情を説明して
理解を求めた

( ^ω^)「・・・といった事情で講義にあまり出席できませんお
     試験で良い点が取れるように頑張りますので、出席のほうは何とか考慮して欲しいですお」

教授「分かったよ
    大変だねえ、ブーン君も
    出席のほうは気にしなくてもいいよ
    講義の内容に関しては、配布物や要点をまとめたプリントとかを用意しておくから、
    時間がある時に大学の来て、教授室まで取りに来るといい」

( ^ω^)「ありがとうございますお!
     よろしくお願いしますお!」



26 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:35:18.87 ID:y2JQ/BHd0
そうやってブーンは学校の協力を得て、何とか履修科目を落とすことなく単位を取得できた

だが、ブーンは大学に行くのが辛かった

大学に行くと、自分がすごい惨めな存在に見えてくるのだ

( ^ω^)(みんなオシャレな格好しているお
      僕にはオシャレをするお金がないお)

また学校にほとんど来ていないから当然学友と呼べる者が一人もいなかった

( ^ω^)(大学にはこんなに沢山学生がいるのに、僕は誰ともしゃべることがないお)

30 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:39:29.42 ID:y2JQ/BHd0
大学にいると強い孤独を感じた

まるで、周りと自分が同じ世界にいるのでないかのように
テレビに映る映像のように感じた

( ^ω^)(でも大学を卒業して、社会人になってお金が入るようになれば
      いつかカーチャンの病気も治って、また楽しい生活に戻れるお
      それまで頑張るお!)

ブーンはそんな時は母が元気になり、また二人で楽しく暮らしている未来を思い描いて、気を紛らわせた

33 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:43:25.29 ID:y2JQ/BHd0
そうして年月が経て、4回生となった今日に至る


今日もブーンは朝早くからいつもの工場で出勤する為に準備をしていた

( ^ω^)「カーチャン
     今日はゼミでコンパがあるから遅くなるお
     ご飯作っておくから、ちゃんと食べて薬飲んで早く寝るんだお」

J( 'ー`)し「ありがとう、ブーン
      楽しんでおいでね」

( ^ω^)「うん!
      行ってくるお!」

ブーンは母親の前ではあくまで楽しく大学生活を送ってるように演技し続けた


36 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:49:03.76 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)「おはようございますお!
     今日もよろしくお願いしますお!」

(´・ω・`)「やあ、おはようブーン君
      君にはずいぶん頑張ってもらってるね
      もうだいぶ長い事働いてもらってるかな?
      うちで働き出してから、どれくらい経ったかね?」

( ^ω^)「かれこれ3年目ですお
     長い事働けるのも工場長さんのおかげですお」

(´・ω・`)「はっはっはっ
      そうかい?
      ブーン君が一生懸命働いてくれるからだよ
      うちも今の不況で厳しくてね
      早く回復してくれるといいんだが・・・」

( ^ω^)「貢献できるように頑張りますお!」

ブーンが元気よく勤務する姿を工場長は複雑な表情で眺めていた

38 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:52:51.27 ID:y2JQ/BHd0
ある日、就職課から就職相談の呼び出しがあり、ブーンは大学に向かった

就職課「ブーン君、就職はどうするつもりだい?」

( ^ω^)「僕は公認会計士になりたいので、会計事務所に就職したいと思いますお」

就職課「そうか、就職活動のほうは順調かね?」

( ^ω^)「・・・バイトが忙しくて、まだ準備できてないですお」

就職課「バイトねえ」

就職課の職員はそう言うと大きくため息をついた

43 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 16:57:02.73 ID:y2JQ/BHd0
そして一呼吸おいて職員は話し始めた

就職課「ブーン君、もう4回生だろ?
     いいかげんバイトなんか辞めて就職活動に専念したほうがいいよ
     就職は人生の大きな節目なんだからさ
     バイトするのも楽しいだろうけどさ、学生なんだから勉強と就職活動頑張らないと
     ただでさえ就職氷河期で大変なんだからさ」

( ^ω^)「・・・はいお」

職員はブーンの家庭事情を知らなかった
学校にほとんど来ないで、就職活動もせずにバイトばかりしているブーンが就職活動をおろそかにしていると
考えたのだ

65 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:22:26.77 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)(就職活動もしないとまずいお)

ブーンは就職を考えていなかったわけではない
毎月ギリギリの生活を送っているブーンの家庭では、今よりアルバイトの時間を減らす事が
できない状態であった

( ^ω^)(就職活動しないで、入社できるほど社会は甘くないお
      なんとか時間を作らないといけないお
      ても、どうやって・・・)

ブーンはここの所何やら疲労を感じることが多くなってきたような気がした

( ^ω^)(弱気になっちゃいけないお!
     僕が働けなくなると、カーチャンも僕も生きていけなくなるお!)

ブーンは疲れを感じるたびに、そう思って自分を励ました     

71 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:26:03.93 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)「カーチャンただいまだお!
      すぐにご飯作るから待っててお」

J( 'ー`)し「・・・」


( ^ω^)「カーチャン寝てるのかお?
     こんな時間に寝てるなんて珍しいお
     かーちゃん、起きてお」

J( 'ー`)し「あ・・・あ・・・
      おかえり、ブーン」

( ^ω^)「かーちゃん!
     どうしたんだお!」

73 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:32:13.96 ID:y2JQ/BHd0
J( 'ー`)し「いやね・・・何だか寒くてね・・・
      大丈夫だよ・・・」

( ^ω^)「カーチャン!」

まだそんなに暑くもないはずなのに母はすごい寝汗をかいていた

(;^ω^)「カーチャン!
     すごい熱だお!」

J( 'ー`)し「大丈夫だよ、ブーン・・・
      カーチャンはなんともないからね・・・」

そういうと母は意識が途切れた

( ;ω;) 「カーチャン!
       すぐに救急車呼ぶから待っててお!」

ブーンはすぐに救急車を呼んだ
夜であったが、救急車はすぐに来てくれたようで、サイレノの音が聞こえてくるのをブーンは
混乱する頭を落ち着けようとしながら聞いていた

76 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:35:51.64 ID:y2JQ/BHd0
母は時間外診察も受け付けている近くの救急病院に運ばれた

看護婦がすぐに母を診療室に運んでいった

ブーンは頭が真っ白になりながら、運ばれていく母を見送り、診療室の外の廊下でイスに座った

( ^ω^)(ついに病気が悪化したのかお?
      市販の薬じゃここまでが限界なのかお?)

ブーンはまた自分の心が黒い何かに締め付けられるのを感じた

81 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:41:37.84 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)(ああ、なんだか疲れたお・・・)

ブーンはなぜかひどく疲れを感じた

大学に入ってから、二つのアルバイトをしながら、講義の勉強を自習でして試験を受け、家の家事の
一切をしながら、母の看病をし、自分の時間なんて全くない多忙の日々を送ってきた
安らげる時間は過酷な一日が終わり、布団に入り疲れきった体を休めた時だけ

ブーンは気がついていなったが、自身の心身はもはや限界に近い状態だった

87 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:46:00.47 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)(僕が頑張らないといけないお!
      カーチャンの為にもっと頑張らないといけないお!)

ブーンは弱い心を叱咤するかのように、自分を責めた

( ^ω^)(・・・僕がもっとお金を稼げればカーチャンはこんなことにならなかったお
      僕は何て情けない子なんだお)

いつもならこう思うと、元気が出てきたのだが、なぜか今は同じ気持ちのままだった
ブーンの心を締め付ける黒い何かが広がっていくのをブーンは感じた

90 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:49:07.14 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)(ここのところ、何か変だお・・・
     そう、4回生になった頃からだお
     一体僕はどうしたんだお)

ブーンは今までにない気持ちに違和感を覚えた
それは今までに経験したことのない何とも形容しがたいいやな感じのものだった

( ^ω^)「きっと気のせいだお!
      明日も頑張るお!」

ブーンは黒いモヤモヤをかき消すかのように一人呟いた

92 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:53:32.28 ID:y2JQ/BHd0
結局母はその日一日入院し、点滴を打ってもらうことになった

医者「あまり芳しくないですね」

医者は難しい顔をしながら言った

( ^ω^)「カーチャンは大丈夫なんですかお?」

医者「レントゲンで見る限り明らかに病状が悪化しています
    はっきり申しますとお母さんは肺結核にかかってしまています」

( ^ω^)「結核!?
     でも、結核は現在の医学では治すことが可能になってききましたお」

医者「その通りです
    結核はもはや不治の病ではありません」

医者はブーンの言葉に頷きながら、話を続けた

96 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 17:56:19.06 ID:y2JQ/BHd0
医者「ですが、それはあくまでもきちんとした設備のある病院で
    適切な処置をした場合です」

( ^ω^)「・・・」

医者「失礼ですが、お母さんを長期入院させられるお金をお持ちですか?」
難しい顔をした医者は、さらに顔をしかめて厳しい表情でブーンを見つめた

( ^ω^)「・・・ないですお」

102 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 18:01:32.17 ID:y2JQ/BHd0
( ^ω^)(一体どうしたらいいんだお?
     もう僕には分からなくなってきたお)

ブーンは頭が混乱してまとまりが付かなく、気持ちを落ち着けるのに苦労した

医者「とりあえず特別に点滴だけは無料で処方しておきます
    少ないですが、結核の進行を和らげる薬をお出ししておきます
    入院費と薬代はいつでも構いませんので、お金にゆとりがある時にでも
    お支払いして頂ければ結構です
    ・・・お大事に」

医者は心苦しそうにそう説明した

( ^ω^)「ありがとうございますお」

ブーンは医者の説明で少し気が楽になった
だが、黒い何かは相変わらずブーンの心の深い部分を締め付け続けているようだった

104 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 18:06:57.76 ID:y2JQ/BHd0
一人家に戻り、ブーンは明日に備えて床に着いた
明日も朝からアルバイトなのだ

だが、ブーンはなかなか寝れなかった
寝たくない気持ちだった

( ^ω^)(明日が来なければいいのにお・・・
     ずっと布団で横になってたいお)

ブーンは弱気になっている自分を感じた
今までぎりぎりの状態だったブーンの心身は、就職や母の病気、そしてぜんぜん足りないお金と
様々な問題が圧し掛かってきて破裂する一歩手前の状態になっていたのだ

もちろんブーンはそのことに気が付いていない

( ^ω^)(辛いお
      僕はなんでこんな目にあわないといけないお
      頑張っても頑張っても間に合わないお)

ブーンはいつの間にか浅い眠りについていた

109 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 18:12:25.65 ID:y2JQ/BHd0
その日珍しくブーンは夢を見た
はっきりと覚えていないが、悪夢だったような気がする

( ^ω^)「あんまり眠れなかったお
     なんだかずいぶん体がだるいお
     でも、起きて出勤しないとクビになるお」

ブーンは自身を励まし、準備を整え、出勤した

( ^ω^)「おはおーございます!
     今日もよろしくお願いします!」

(´・ω・`)「・・・ん?
      ああ、ブーン君か、おはよう
      今日もよろしく頼むよ」

工場長はあまり元気がない様子だった

( ^ω^)「どうかしたんですかお?
     元気がないようですお」

(´・ω・`)「いや、なんでもないよ
      さ、今日も頑張って働くか!」

ブーンには工場長は無理に元気に振舞っている様に感じた

114 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 18:18:54.51 ID:y2JQ/BHd0
ブーンがいつものように働いており、事務所の前を横切った時だった
何やら会話が聞こえてくる

「・・・これはもうダメかもわからんね」

「・・・やはりそうですか」

「仕事の注文がないんだよ
皆、人件費の安い中国に流れて、うちみたいな日本の零細工場には注文しなくなってきた」

「そうですね」

「うちもなんとか工夫して経費を削ってきたが、いくら経費を削っても仕事自体が来ないようでは
話にならん」

「赤字に転換してから、ひたすら自転車操業でしたから」

「皆厳しい条件でよくここまで頑張ってくれたよ
だが、もはやどうにもならん・・・」

「・・・工場長」

120 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 18:25:54.85 ID:y2JQ/BHd0
事務所で話していたのは工場長と、経理の者だった

( ^ω^)(何だか深刻な雰囲気だお
      工場長さんも色々と大変なんだお
      皆、一生懸命頑張って生きてるお)

ブーンはそう思った
だが、事態はブーンが考えているような軽いものではなかった

長く続く不況下でメーカーは生産地を軒並みアジアに移転しており、もはや古くからある日本の工場には
仕事が回ってこなくなっていた

経理の者が話していたように、どこの工場もぎりぎりの自転車操業を余儀なくされており
毎年多くの工場が倒産していたのだった

このような環境に置かれていることをまだ大学生のブーンが知るはずもなかったのだ

125 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 18:30:55.99 ID:y2JQ/BHd0
翌日、ブーンは母の入院している病院に向かった

( ^ω^)「カーチャン、調子はどうだお?」

J( 'ー`)し「あら、ブーン
      今日は学校早かったんだね
      カーチャン病院の人のおかげで今日は気分がいいんだよ」

(;^ω^)「今日は早退(ry
      いや、授業が休講だったんだお
      でも、元気になったようでよかったお!」

J( 'ー`)し「そうだねえ
      カーチャン、しっかり布団かぶらないで寝てたから風邪でもひいたんだねw」

そういって母は力なく笑った


131 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/01(水) 18:35:57.55 ID:y2JQ/BHd0
母は自分が結核である事を医者から伝えられていなかった
医者があえて伝えなかったのであろう
ブーンはそう考えた

( ^ω^)「もー、カーチャン気をつけないといけないお
      大事な体だお
      さ、家に帰るお」

J( 'ー`)し「気をつけるよ、ブーン
      これ以上ブーンに世話かけたくないからねえw」

そう言ってまた母は笑った

( ^ω^)「・・・」

ブーンは母から目を背けた
ブーンは母の力ない笑顔を見るのが辛かったのだ





( ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第一部 第一話②
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