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( ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第一部 第五話 2011年03月20日 ( ^ω^)ブーンが精神病になったようです(ヽ゚ω゚) トラックバック:0コメント:0


364 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 13:15:28.21 ID:CVribECx0
家に着くとブーンは汗を拭い、水道から水をコップに注ぎ、一気に飲み干した

(;^ω^)「やっぱり体を動かすと暑いお」

ブーンは暑さというものを久しぶりに感じた

反動で疲れた体を少し休め後、ブーンは先ほど図書館で借りた本に手をやった

( ^ω^)「神経症ってどんな病気だお?」

ブーンは以前より一層独り言が増えていた

369 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 13:18:54.30 ID:CVribECx0
本をパラパラと一通りめくってみた後、再び最初のページに戻りじっくり読み出した

( ^ω^)「これが神経症かお」

最初のほうには神経症に関する知識が掲載されていた
神経症には強迫神経症、不安神経症など様々な種類があると書かれてあった

( ^ω^)「色々あるんだお・・・」

ブーンはだんだん本の中に引き込まれていった



371 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 13:21:46.00 ID:CVribECx0
一通り読んだ後、ブーンは思った

( ^ω^)「僕は神経症じゃない感じだお」

著者の病状と現在の自分とは異なっているように感じたのだ

( ^ω^)「じゃあ、僕は何の病気かお?
     やっぱり風邪かお?」

ブーンは疑問に思いながら、今度は精神病と書かれた本に手を伸ばした

73 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 13:27:04.24 ID:CVribECx0
そこには様々な病名が書かれていた

統合失調症(精神分裂病)、うつ状態、パニック障害、躁鬱病、境界性人格障害・・・

( ^ω^)「僕の知らない病気ばかりだお・・・」

ブーンはあまりにも自分が精神病に無知あることを実感した

流し読みで病名を見た後、最後のほうに精神病は「脳内成分の分泌異常により発病するのものが多い」
と書かれてあるのを見つけた

379 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/02/03(金) 13:33:05.56 ID:CVribECx0
( ^ω^)「ふーん、精神病って脳の病気なんだお
      精神ってつくから、心の病気だと思ったお」

ブーンは意外に感じたこの一文が強く印象に残った

(;^ω^)「疲れてきたお、また横になるお」

ブーンは体が重くなってくるのを感じた
久々に動いた為、少し早めに薬を飲み、布団に入った

外はまだ明るかった

382 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 13:37:17.63 ID:CVribECx0
血液検査から1週間経った

ブーンは医者に言われているように、検査を結果を聞きに、病院にやってきた

( ^ω^)「先生、検査の結果はどうでしたかお?」

医者「ああ、検査の結果は昨日届いたよ
    専門の施設にお願いしていたからね」

そういうと医者は縦長のカラフルな文字で書かれた紙を取り出した

医者「血液を見た限りでは、君は正常だよ
    特に悪いところもない
    少し血圧が低めだが、問題となるほどの数値じゃない
    白血球の数も正常だ」

( ^ω^)「てことは、僕は病気じゃないのかお?」

386 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 13:40:30.34 ID:CVribECx0
医者「少なくとも内科で観る範囲では病気ではないね
    風邪をひきやすいのは免疫力が低下しているからかもしれんが・・・
    めまいがひどいといってたね?
    もしかしたら三半規管に問題があるのかもしれん
    一度耳鼻科に行ってみたらどうかね?」

医者は耳鼻科に行く事を勧めてきた

( ^ω^)「わかりましたお
     一度行ってみますお」

医者「そうしたまえ
    うちからは先週の分と同じ薬を出しておくから」

( ^ω^)「ありがとうございましたお」

399 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 13:58:23.36 ID:CVribECx0
ブーンは翌日、耳鼻科に行こうとしたが行く事ができなかった

(;^ω^)「ゲリが止まらないお・・・」

昨日の夜中辺りから下腹部が痛くなり、ゲリが止まらないのだ

(;^ω^)「別に悪いもの食べたわけでもないお
     てか、何も食べてないお
     なんでゲリなんだお?」

結局ゲリはその日一日中続いた

421 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 14:38:55.99 ID:CVribECx0
( ^ω^)「耳鼻科に行って意味があるんかお?」

ブーンは下痢と耳鼻科がどう関係しているのか不思議に思った

( ^ω^)「行っても、また意味がないような気がするお
      僕は一体どうなってしまったんだお・・・」

真っ暗の部屋に布団に横たわりながら、今晩もブーンは眠れず、かすかに木目模様の見える
天井をぼんやり眺めながら、考えていた

( ^ω^)「誰か相談に乗ってほしいお・・・」

ブーンは頼れる人が誰もいないことが悲しくなった

( ^ω^)「カーチャン・・・
      早く元気になって戻ってきてお・・・」

ブーンは暗闇の天井に母の顔を映し出した
ブーンは母に無性に会いたかった

これから自分がどうなってしまうのか不安で心が張り裂けそうだった
一人でいることがたまらなく心細かった

( ;ω;)「カーチャン、辛いお、苦しいお・・・
     カーチャン・・・」

ブーンの目に涙が溢れた

444 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 15:42:46.92 ID:CVribECx0
翌日、ブーンは風邪薬とめまい止め、解熱剤、下痢止め、酔い止めの薬を飲み、
ある程度体調が良くなった夕方に近くの耳鼻科に行った

( ^ω^)(・・・もう医者は信じられないお)

ブーンはここでも結局何の病気か分からず、原因不明としか回答をもらえなかった
ブーンは医者に対して不信感を抱くようになった

夕方には今朝飲んだ内容と同じ量の薬を飲んだ
明らかに日に日に飲む薬の量が増えていた

ブーンは薬の量に反比例して、自分に残された時間が少しずつ削られている事を知らなかった


469 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 17:16:10.11 ID:CVribECx0
あれから数日経った

ブーンはもはや布団から起きる事もできなくなりつつあった
ひたすら臥せってる日々が続いていた

ジリリリン・・・!

電話がかかってきた

ブーンは気力を振り絞り、布団からはいずり出て電話にでた

 ( ´ω`)「もしもし・・だお・・」

電話「もしもし、ブーン君ksk工場の者ですけど」

 ( ´ω`)「お疲れ様ですお・・・
       どういったご用件ですかお・・・」

電話「暫定的なんだけど、工場の操業を再開することになったんだ
    で、ブーン君は勤務をどうするか聞きたくて」

472 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 17:19:17.87 ID:CVribECx0
 ( ´ω`)「それはよかったですお
       またお世話になりますお」

電話「そうかい、そういってもらえると助かるよ
    じゃあさっそくなんだけど、明日からまた出勤してもらえるかな?」

 ( ´ω`)「はいですお
       よろしくお願いしますお・・・」

ブーンは機械的に返事をした
あまり意識がはっきりしていないのだが、明日からまた働かねばならないことは理解できた

474 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 17:26:08.76 ID:CVribECx0
ブーンはこのところ激しい絶望感と不安感と焦燥感に定期的に襲われるようになっていた

( ´ω`)(もう疲れたお
      生きる事がしんどくなってきたお)

下痢やめまい、吐き気、頭痛がブーンの体から体力を奪っていった

ブーンは良くなりたいと思う気持ちを徐々に失いつつあった
それよりも早く楽になりたかった

( ´ω`)(僕がいなくなったらカーチャンが悲しむお・・・)

ブーンはそれでも母の事が気になった

478 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 17:31:30.53 ID:CVribECx0
( ´ω`)(こんな苦しい思いをするぐらいなら、いっそ殺してほしいお)

ブーンは誰かが自分を殺しくくれたらいいと思った
こういった考えが浮かんでくる事に対してブーンは少しも奇妙に感じなかった

ブーンの心は大きな絶望に飲み込まれてしまいそうだった

( ´ω`)(何でこんな苦しい思いをしないといけないんだお
      僕が一体何をしたっていうのかお
      なんで僕は生まれてきたのお・・・)

ブーンは心身ともに参ってきた

493 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 17:55:04.65 ID:CVribECx0
翌日、ブーンは昨晩寝る前に枕元に置いておいた薬と水を取り、いくつもの薬を一気に飲んだ

頭痛がなかなか止まらない
だんだん痛み止めの薬がきかなくなってきたようだ

痛み止めの薬は耐性ができやすい
あまり頻繁に服用してはいけないものだった

( ´ω`)「出勤する前に栄養ドリンク飲んでいくお」

ブーンはコンビニに寄り、栄養ドリンクを買って飲んだ

( ´ω`)「これで何とか1日もたすお」

495 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 17:57:24.26 ID:CVribECx0
ブーンは自転車を漕ぎながら、考えをめぐらした

( ´ω`)(調子がおかしくなってきたのは4月だお
      もう4ヶ月以上経ってるお
      一体いつになったら元に戻るんだお)

ブーンは自分の体の弱さを憎んだ

( ´ω`)(何で僕はこんなに弱いんだお
      もっと強くなりたいお)

508 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 18:12:19.68 ID:CVribECx0
工場に着く頃には今朝飲んだ薬や栄養ドリンクが効いてきたようだ
ブーンはなんとかいつものように振舞おうとした

( ^ω^)「おはおーございます!
      今日からまたお世話になりますお!」

( ´・ω・`)「おお、久しぶりだね、ブーン君
      ・・・少し痩せたかな?」

( ^ω^)「ダイエットしましたお
      おかげでスリムになれましたお」

( ´・ω・`)「・・・そうか
      じゃあさっそく働いてくれ」

( ^ω^)「はいですお」

ブーンは作業着に着替え、自分の担当場所に腰掛けた

536 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 18:46:41.46 ID:CVribECx0
ブーンは今まで何度となくやってきた作業をやる為に、部品を手にした
旋盤に組み込もうとすると、手が震えてきた

(;^ω^)(何とかくっつけるお)

ブーンは何度も失敗しながら、震える手を懸命に使って仕事を続けた
作業の速度は著しく遅く、何度も失敗しては震える手で再度組み込むといったものだった

隣に座って作業をしていた従業員はブーンの仕事を見て、可笑しかったのか声をだして
笑っていた

ブーンは恥ずかしかったが、震える手を止めることはできなかった

540 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 18:49:20.28 ID:CVribECx0
( ^ω^)(バカにしたきゃバカにすればいいお)

ブーンは悔しかった
しかし、どうすることもできない

ひたすら自分に与えられた仕事を懸命にこなすことしたできなかった

隣の従業員はさらに隣に座っていた従業員に声をかけ、ブーンを指差して
何か話しかけていた

二人の従業員はブーンを見ながら笑っていた

550 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 18:55:33.16 ID:CVribECx0
ようやく昼の休憩時間になった

(;^ω^)(ふー、疲れたお)

ブーンは何時間も働き続けたような疲労を感じた

休憩室に行き、コンビニで買ったおにぎりを取り出し、包みのビニールを引っ張って
中身を取り出そうとした

(;^ω^)(うまくできないお)

手が震え、なかなか綺麗に剥がせない
モタモタしている内に中身の米が落ちてしまった

近くの机に座り、昼食を食べていた二人組がブーンの様子を見て笑った

ブーンは恥ずかしかったが、床に置いた米を拾い、くしゃくしゃになった海苔をまいて食べた

休憩中、ブーンはずっとうつむいて時間が早く過ぎるのを待った

564 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 19:05:18.75 ID:CVribECx0
午後からの作業も午前中と同じようなペースで何とかこなし、ようやく終業時刻になった
この工場では約300人ほどが働いていたが、大体皆この時間に仕事をあがるのだった

ブーンはタイムカードを押し、工場長に挨拶して家路に着いた

(;^ω^)(うまく自転車のハンドルが握れないお)

昼間の作業で無理に筋肉を使った為、指先が痺れてうまく握れないのだ

(;^ω^)(はあ・・・)

ブーンは深いため息をついて、自転車から降りて、歩きながら帰った

567 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/03(金) 19:09:44.70 ID:CVribECx0
ブーンは家に着くなり、そのまま布団に倒れこんだ

( ´ω`)「もう何もしたくないお・・・」

ブーンはしばらく休んだ後、薬を飲む為に起き上がり、テレビをつけた
ゴールデンタイムはバラエティー番組で賑わっている

ブーンは笑い声を聞くのがいやになり、思わずテレビを消した

( ^ω^) (・・・明日、バイト行きたくないお)

ブーンは昼間の事を思い出し、いやな気持ちになった

まるで自分が窓も扉もない暗くて狭い部屋に押し込められたような感じがした





( ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第一部 第六話
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