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( ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第一部 第八話 2011年03月20日 ( ^ω^)ブーンが精神病になったようです(ヽ゚ω゚) トラックバック:0コメント:1


21 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 14:11:35.06 ID:51+lVyjg0
ある日、ブーンは近くのスーパーに買い物に行く為に出かけようとした

ガチャッ

(ヽ^ω^)「あ、こんちはだお」

近くを歩いていた中年の婦人が扉から出てきたブーンと目が合ったのだ

「・・・」

中年の婦人は怯えたような表情で軽く頭をさげ、そそくさと去っていった

(ヽ^ω^)「・・・?
      僕の顔が変なのかお?」

ブーンは気付かなかったが、ブーン以前より一層やつれ、肌は青白くなっており、明らかに健康な人間のそれとは異なっていた

54 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:09:05.44 ID:51+lVyjg0
月日がせわしく流れ、緑生い茂る木は赤や黄、朱などの鮮やかな模様に衣替えをし
街行く人々も暖かな生地に包まれた衣類を身にまといはじめた

夜の訪れは速まり、吐く息が白い

人が空を見上げると、澄み切ったどこまでも高く感じる夜空に星が冷たく輝いていた

冬の足音がそこまで聞えていた


ブーンの母は、長い入院生活で隔離病棟を出る事ができ、今は一般病棟で
療養をしていた


59 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:11:04.54 ID:51+lVyjg0
医者「だいぶお顔の色もよくなられましたね」

J( 'ー`)し「これも先生のおかげです
      本当にありがとうございます」

医者「いえいえ、これもお母さんの努力の賜物ですよ」

医者と母は笑いあった

63 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:13:59.14 ID:51+lVyjg0
ありきたりな日常会話をした後、医者は要点を切り出した

医者「このところの経過を見るに、そろそろ入院の必要がなくなってきように思います
    そろそろ通院の治療に切り替えようと思うのですが、その辺りはいかがですか?」

J( 'ー`)し「ということは、退院・・・」

医者「はい
   退院して頂き、定期的に通院して頂くというかたちになります」


64 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:15:32.88 ID:51+lVyjg0
J( 'ー`)し「そうですか・・・」

母は自分が退院してもよいくらい、体が回復している事が嬉しかった

J( 'ー`)し(・・・これで、またブーンと一緒に暮らせるわ)

母はブーンの顔を思い浮かべた
ブーンはにこやかに笑っていた

67 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:19:51.18 ID:51+lVyjg0
医者「命の危険という意味ではもう大丈夫だと思います。
    後は、毎日処方したお薬をきちんと飲んで頂き、通院でしっかり検査を行いながら、
    経過を見ていきたいと思います」

J( 'ー`)し「わかりました
      では、そのようにお願いします」

医者「了解しました
    では早速明日退院の手続きをとって下さい
    長い間、本当にご苦労様でした」

医者は一礼し、席を立った
母は医者の背中に向かって、深く頭を垂れ、感謝の意を表した

J( 'ー`)し(ようやく普通の生活に戻れるのね)

母はこれまでの4年間を振り返り、感慨にふけった

70 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:23:12.55 ID:51+lVyjg0
翌日、母は長い間暮らした部屋を整理し、相部屋の患者達に別れの挨拶を行い、
受付で退院の手続きをすました

J( 'ー`)し「長かった病院生活ともこれでお別れね」

母は自動ドアを空け、出入り口で振り返り、大きな病院を見上げながら呟いた

J( 'ー`)し(ブーンは元気にしているかしら?)

母はブーンの事を思い浮かべた

73 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:25:24.61 ID:51+lVyjg0
一般病棟に移って以来、時々近辺を散歩することはあったが
病院からこれほど離れるのは久しぶりだった

J( 'ー`)し(寒いわね・・・)

駅までは徒歩で5分ほどであった

母は思い荷物を持ちながら、駅のほうに向かって歩いた

77 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:27:19.08 ID:51+lVyjg0
電車に揺られながら、母はブーンと会えるのを楽しみにしていた

J( 'ー`)し(あの子には、本当に大変な苦労をさせてしまった)

母は自分が倒れて以来、ブーンに大きな負担をかけていたことが申し訳なかった

J( 'ー`)し(これからは私があの子を支えていこう)

母はそう誓うのだった

87 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:30:24.83 ID:51+lVyjg0
やがて電車は目的の駅に到着した

J( 'ー`)し(なつかしいわ)

母は懐かしい下町の町並みを、昔を思い出しながら、一歩一歩家へ向かって歩いた

J( 'ー`)し(ブーンがまだ小さい頃、よく一緒に散歩したわね)

母は昔を思い出し、小さなブーンがはしゃいでいた事を微笑ましく思った

92 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:34:25.05 ID:51+lVyjg0
駅から20分ほど歩いたころ、ようやく母が長年ブーンと暮らしたアパートが見えてきた

J( 'ー`)し(やはり、まだ体力が回復していないわね・・・)

母は家に着くまでに軽い疲労感を感じたのだった

アパートは昔と変わることなくひっそりと建っていた
その壁は年季が入って、いたるところにひびが走っていた

J( 'ー`)し(これまでどれくらい多くの人達が、このアパートで暮らしてきたのかしら)

母はふとそんなことが思い浮かんだ

96 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:36:36.31 ID:51+lVyjg0
やがて、母は自宅の扉の前に到着した

ピーンポーン・・・

チャイムを鳴らしてみる

中から人が出てくる気配はなかった

もう一度チャイムを鳴らす

ピ-ンポーン・・・

しばらく待ったがやはり反応はなかった

J( 'ー`)し(・・・へんね
      でかけてるのかしら?)

107 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:38:56.62 ID:51+lVyjg0
窓を見ると電気がついていなかった
昼間なので、気付きにくかったのだ

J( 'ー`)し(でかけてるのかしら)

母はドアノブに手をやった

カチャッ

ドアに鍵はかかってなかった

116 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:41:18.85 ID:51+lVyjg0
母は扉をゆっくり開いた

ほこりっぽい湿った空気が中からふきだしてきた

母は怪訝な表情で中に入った

J( 'ー`)し「ブーン?
      いるのかしら?」

返事はなかった

120 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:43:48.92 ID:51+lVyjg0
母は湯人しながら、中に入り、扉を閉めた

部屋は昼間だが電気がついていないせいで薄暗い

J( 'ー`)し「ブーン?
      いるの?」

母は靴を脱いで、部屋に上がった

ずいぶんとほこりっぽい
まるで長い事掃除をしていないような感じだった

128 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:46:08.22 ID:51+lVyjg0
母が部屋に入ってみると座って背を向けている人影があった

J( 'ー`)し(ブーンね
      座ったまま寝ちゃったのかしら?)

母は人影に近づき、声をかけた

J( 'ー`)し「ブーン
      ただいま」

136 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:47:37.65 ID:51+lVyjg0
人影から反応はなかった

J( 'ー`)し「ブーン?
      どうしたの?」

母は様子がおかしいことに気付き、人影の前に回りこんだ

J( 'ー`)し「!?」

184 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:55:56.84 ID:51+lVyjg0
(ヽ゚ω゚)「・・・」

J( 'ー`)し「ブーン!
      ちょっとどうしたの!?
      ブーン!」

ブーンはゲソゲソにやせこけ、頬の肉は削げ落ち、目の周りはくぼみ、肌は真っ青で
見るも無残な姿だった

J( 'ー`)し「ブーン!
      一体何があったの!?
      ブーン!」

(ヽ゚ω゚)「・・・」

母が必死に話しかけても、ブーンの見開いた目は焦点が合わず、視線は宙に向かったままだった

216 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 15:59:34.90 ID:51+lVyjg0
J( 'ー`)し「ブーン・・」

母は頭が真っ白になった

目の前で三角座りをしている人物がとてもブーンに見えないのだ

それほどブーンは変わりすぎていた

母がしばらく呆然としていると、ブーンの口元から何やらブツブツ聞えてくる

244 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 16:06:13.11 ID:51+lVyjg0
母はブーンの口元に耳を近づけた

(ヽ゚ω゚)「・・・きょ・・・うもかー・・・ちゃんと・・・いっしょで・・・ぼくしあわ・・せだ・・・お・・・」

ブーンは幻覚と妄想の世界で母と暮らしていたのだ

J( 'ー`)し「ブーン・・・
      カーチャンがいない間、苦労したんだねえ・・・
      ごめんね・・・
      ううっ」

母はブーンが自分がいない間、どのような生活を送ったのか察して、
その場に座り込み、号泣した

しかし、ブーンは相変わらず空を見つめたまま、ブツブツ呟くだけであった

母の涙は止まる事がなかった



第1部 完

289 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 16:17:44.42 ID:51+lVyjg0
第2部はまた時間がある時に書きます

長い間ご拝聴ありがとうございました

*この話は様々な実話を元に構成されています





(ヽ゚ω゚)ブーンが精神病になったようです 第二部 第九話
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コメント

事実に沿った話なんだよね……
  1. 2011/03/20(日) 18:49:54 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

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