スポンサーサイト --年--月--日 スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

('A`)三年虹組弱虫先生のようです 第三話 2011年04月01日 ('A`)三年虹組弱虫先生のようです トラックバック:0コメント:0


75 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:34:18.90 ID:yFVhuxmX0 [35/57]
('A`)「皆さんは、空を飛びたいと思ったことがありますか?」

('A`)「皆さんは、空を飛ぶ事が気持ち良さそうだと考えたことはありますか?」

(゚A゚)クワッ


(♯゚A゚)「全然そんなことありませんから! 恐いだけですから!」



('A`)三年虹組弱虫先生のようです
   三話『虫は飛ぶ』


77 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:36:19.37 ID:yFVhuxmX0 [36/57]
( ・∀・)ノ「先生、その意見には賛同しかねますね」

('A`)「異議があるなら言ってください」

( ・∀・)「空を飛ぶ事は最高に楽しくて最高に格好いいです」

('A`)「君、私が飛ぶ姿を想像してごらんなさい。撃ち落としたくなるでしょうから」

( ・∀・)「先生の翅は弱いですからね、そりゃつまらないですよ」

(゚A゚)クワッ「そうですね、君の翅はいいですねぇ強そうで!」

(♯゚A゚)「私はそんな君の事がだいっっっきらいです!!」

( ・∀・)「そうですか、でもまあ僕は飛びませんけどね」

( ゚∀゚)「あん? なんでだ? もったいねーじゃねーか、そんないい翅持ってんのに」

( ・∀・)「飛行は中学校の頃にお父さんに禁止されているのさ。危険だからってね」

( ゚∀゚)「なんだ、おまえの弱点父ちゃんか」

( ・∀・)「弱みを握ったつもりかい?」

('A`)「まぁまぁ落ち着いて二人とも。争うなら職員室で争ってください」

ζ(゚ー゚*ζ「絶対に争えないところであえて争わせるんですか?」

('A`)「できれば荒巻先生にとばっちりを食らわせてほしいです」


79 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:38:20.51 ID:yFVhuxmX0 [37/57]
ξ゚⊿゚)ξ「そういえばこのクラスで飛べるのは私とデレとジョルジュ、ペニサス、アサピー、モララーですね。
     なんだかかなり多いですね」

ζ(゚ー゚*ζ「私は飛べないよー。飛ぶの超下手だから」

(-@∀@)「僕も長時間は飛べないなぁ……」

('A`)「先生は同士達が居て嬉しい限りです」

(-@∀@)「先生のひ弱な翅と一緒にしないでください」

(゚A゚)「ひ弱って言うな! 甲虫(カブトムシ)なんて夏に乱穫される悲しい生き物でしょうが!
   私からしてみればあなたの血統こそ可哀想ですね!」

(-@∀@)「先生に哀れと言われるほど軟弱じゃありませんからね、甲虫」


80 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:40:21.73 ID:yFVhuxmX0 [38/57]
('、`*川ノ 「ところでセンセー、最近私達の影が薄くなっている事に対してのコメントは?」

(-_-)ノ「僕も一話で終った感があります」

('A`)「いつか出番を出します」

ミセ*゚ー゚)リ「私はもう出番終ったんですか?」

(´・ω・`)「僕も」

('A`)「きっと活躍します」

(。´_ゝ`)「ほふほへ?」

('A`)「兄者君、君これまでに幾つの机をたいらげました?」

( ^ω^)「僕の計算によると、一日一個のペースだおね」

('A`)「学校側大損害じゃないですか。机は学校の備品ですから、自重してくださいね」

( ´_ゝ`)「先生、教卓って美味しそうですね」

('A`)「話を聞いていましたか?」

(-@∀@)「このクラスに先生の話をまともに聞く生徒がいるんですか?」

('A`)「いえ、皆は聞いてはいても理解しない生徒ですよね。右から左に受け流す形です」


82 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:42:30.10 ID:yFVhuxmX0 [39/57]
( ・∀・)「……あ、電話だ。『もしもし? うん学校だよ。え? 重要な会議? わかった、すぐ行くよ』」

( ・∀・)「――ってことでスイマセン毒男先生。早退します」

('A`)「………。君がそれでいいと思うのならば、私は止めませんよ」

( ゚∀゚)「おいちょっと待てよおっぱ――モララー! おまえ、そんなことが許されると思ってんのか!」

( ・∀・)「イェスオフコース。じゃあね」

( ゚∀゚)「………行っちまったか。オイ先生! アイツあのままでいいのかよ!」

('A`)「先生は知りませんよ。彼が決めたことですから」

( ゚∀゚)「それでいいのかよ!」

('A`)「『グリーンダヨー!』なんてありきたりのネタを使わせようというのですか? しかしその手にはのりませんよ」

( ゚∀゚)?

('A`)「いえ、なんでもないです」

('A`)「とにかく、彼には彼の道があるのです。私は彼の道を壊すようなことはできませんよ。人の道は触れると碌な事がありませんからね」

('A`)「触らぬ仏も三度までというでしょう?」

(´・ω・`)「混ざってます先生」

84 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:44:23.97 ID:yFVhuxmX0 [40/57]

('A`)「『最近、クラスの空気がどことなく悪い。不穏な空気が漂っている、とでもいうのか』」

('A`)「『ジョルジュ君とモララー君の仲の悪さが特に気になる。どうやら彼らは小学校の頃、一緒に野球をする仲だったようだ」

('A`)「『時が経てば人間は変わる。彼らの歯車の形は、数年ですっかり変わってしまったのだろう』」

('A`)「『とりあえずモララー君のお父さんとやらには、一回話をしてみた方がいいような気もする』」


('A`)「ふぅ……」

('A`)「人間関係って恐いですよね」

(A`)「今日も一日、嫌な日でした」


85 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:46:24.50 ID:yFVhuxmX0 [41/57]
キーンコーンカーンコーン
('A`)「はい着席ー。着席しない奴は逆さ吊りー」

( ^ω^)ノ「屁でもないですお」

('A`)「ブーン君は蜘蛛でしたっけ? 今度コーヒー奢りますよ?」

( ^ω^)「父ちゃんにコーヒーはアルコールと同じようなモンだから飲むなって言われてますお。中枢神経とかいうところが麻痺するらしいですおね」

('A`)「バラエティ番組で歪な蜘蛛の巣を作っている蜘蛛には心から同情していましたよ、先生」

ζ(゚ー゚*ζ「ところで先生、モララー君は?」

('A`)「休みだそうです」

( ゚∀゚)「………ケッ」

('A`)「今日はモララー君について皆に教えてほしいんですが」

( ゚∀゚)!

(´・ω・`)「モララー君について、ですか?」

('A`)「最近の彼の態度は、私が言うのもなんですけどダメです」

( ゚∀゚)「ダメ人間にダメって言われる人間って何人間だろうな」

('A`)「人造人間のポンコツとかじゃないですか? じゃあ先生の質問に答えられる人がいたら答えてくださいー」


86 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:48:37.79 ID:yFVhuxmX0 [42/57]
('A`)「問1、彼は小・中学校の頃からこんな風に学校を休む事はありましたか?」

( ゚∀゚)「いや、無かったな」

('A`)「問2、彼の趣味は?」

( ゚∀゚)「小学校の時は野球だった。ピンチランナーやっててよ、凄ぇ足速かったんだぜアイツ。中・高は何も趣味がねーんじゃねーの?」

('A`)「ふむ? モララー君の体育の成績を見る限り、足が速いとは思えませんが」

( ゚∀゚)「翅だよ。あいつは翅の扱いが上手くて、空気抵抗とか小難しいことを言いながら走るから速かったんだ。
     でも今のあいつは翅を使わない。全くつまんねーよ」

('A`)「なるほど、力学的云々の話ですか。先生わかりません」

( ゚∀゚)「地面走ってるときでも、羽ばたかせたらアイツにスピードで敵う奴はいなかったぜ」

('A`)「まぁ蝗(イナゴ)もバッタ科ですから俊敏な動きするんでしょうねぇ」

( ゚∀゚)「俺はピンチヒッター。アイツはピンチランナー。野球じゃあ二人でかなりいい線いったんだぜ」

('A`)「ジョルジュ君はピンチヒッターですか。まぁピット管が上手く使えるんでしょうね」

( ゚∀゚)「ああ! ピット管で相手の体温がわかれば投げやすい球もわかるからな! 体がギンギンに熱くなった奴が投げてくる球はだいたい速ぇから注意できるし」

('A`)「もう心理戦ができない感じですよね、ピット管とかのレーダー系の能力をもつ血統の人を相手にすると」

( ゚∀゚)「嘘吐いたらすぐにわかりますぜ」

('A`)「怖いですよ……」

89 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:50:38.30 ID:yFVhuxmX0 [43/57]
('A`)「そういえばショボン君とミセリさんはニ学年の頃同じクラスだったのではありませんか?」

(´・ω・`)「はい、しかしあまり接点がありませんでしたね。二年生の彼はいわゆる自意識過剰の自惚れ男ですから」

ミセ*゚ー゚)リ「私がいない間に何か変わってて吃驚しました」

('A`)「………ふむ? よくわかりませんが、何かあったのでしょうかね」

(´・ω・`)「………」

('A`)「ショボン君、何か話すことがあるなら言ってください」

(´・ω・`)「……いえ、後でいいです」

('A`)?

キーンコーンカーンコーン

('A`)「学級委員、号令ー」

(-@∀@)「1,2,3」

「「「ダァーー!」」」



('A`)「よし、やっぱりこの挨拶もシックリきますね、これでよかったんですよ。よし」


92 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:52:38.96 ID:yFVhuxmX0 [44/57]
('A`)(さて、問題はどうやってモララー君のお父さんと接触をはかるか……」

('A`)(しがない教師の一人がアポを取れるとは到底思えない……ここは鬱田財閥の名を借りて……)

(´・ω・`)「方法、絶対にありませんよ」

(;゚A゚)「ぎゃあ世紀末っ!」

(´-ω-`)「先生の僕に対しての反応悪化してますね。それより、どうやってモララー君のお父さんと接触をはかるか、考えていましたよね?」

(゚A゚)「私口に出してませんよね!?」

(´・ω・`)「わかりますよ。僕、読心術が得意なんです。二話でもミセリが動物嫌いって言ったでしょう?
     先生がリュックサックを放ったときにミセリは何の反論もしませんでしたね。つまり彼女は意識的に動物を嫌っていたわけです。
     僕の読心術があたった証拠じゃないですか。僕は『ミセリが動物嫌い』って事を勘で当てたんです」

('A`)「いきなりの長文で先生戸惑ってしまいましたよ。で、何ですか?」

(´・ω・`)「はい、モララー君のお父さんに接触する事は、まず不可能です」

('A`)「遠まわしな言い方も、面倒くさい言い回しも前置きも何もかも省いてください。なぜですか?」



94 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:54:41.31 ID:yFVhuxmX0 [45/57]
(´・ω・`)「モララー君のお父さん、モナーさんはもう死んでいます。それが表沙汰になっていないだけで」

(;'A`)「え!?」

(´・ω・`)「ですから、モナーさんは既に他界しているんです」

(;'A`)「ど、どういうことですか!?」

(´・ω・`)「もう三日ほど前にモナーさんは死んでいます。僕の情報網によると、モナーさんが死んでいる事は間違いありません。
     そしてつい最近の情報ですから、おそらく死んだのもつい最近。
     それから虹組で不穏な空気が漂い始めたのは二日前です。とすると、おそらく三日前にモナーさんは死んでいると考えられます」

('A`)「なるほど……。モララー君はお父様が死んだのを知っているのですね。――で、その情報は確かなのですか?」

(´・ω・`)「先生の事に関していろいろ調べたときと同じ情報網ですよ」

('A`)「なら信用出来ますね。クー先生の机の下にカメラ二号機を今日設置しましたが、ひょっとしてバレていますか?」

(´・ω・`)「おそらく、モララー君はモナーさんが死んだ事を隠蔽するために頑張っているんだと思いますよ。
     それと先生、部屋に蚊取り線香置かれてもいいんですか?」

('A`)「なぜクー先生が二話の職員室で使ったギャグを知っているんですか? あなたは教室にいたでしょう」

(´・ω・`)「風の噂です」」

('A`)「そんなに正確過ぎる噂は恐いですよ……」

97 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:56:42.46 ID:yFVhuxmX0 [46/57]
('A`)「しかし、なんでモナーさんの死を隠蔽するんでしょうか? 先生馬鹿だからわかりませんね」

(´・ω・`)「おそらく、今結んである契約を全て片付けてから死を公表するつもりなのでしょう。
     『人脈王モナー』と呼ばれたモラ財閥のトップがいきなり死んだとなれば、相当の損失が出るでしょうし」

('A`)「私には理解できない世界ですね。まぁいいです。――あ、そうだ」

(´・ω・`)「何ですか?」

('A`)「君は授業中に私に何か言おうとしていましたね」

(´・ω・`)「ああ、その事ですが毒男先生。これは確信が無いのであまりあてにしないで欲しいのですが」

('A`)「はい」

(´・ω・`)「モララー君はミセリが好きです」

('A`)「……ほぅ」

(´・ω・`)「モララー君の性格が変わったのはミセリが不登校になった時期とピッタリ当て嵌まります。
     本当に根拠の無い憶測で申し訳ない限りですが、僕の中ではほぼ正解だと思って居ます」

('A`)「素敵な情報をありがとうございますショボン君。
   ――さて、君との雑談のおかげでこれからするべき事が何なのかわかった気がしますよ」

(´・ω・`)「僕と一緒に素敵な夜を過ごしませんか?」

('A`)「嫌です」


98 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 20:59:04.92 ID:yFVhuxmX0 [47/57]
('A`)「さて、そうと決まればモララー君に会いに行くしかないですよね……ん?」

('A`)「野球部の部室前に人が集まっていますね……なんでしょうか。理由はともかく、野次馬Aさんになりたいので行きましょう。
    特に意味はありませんが」

♪~('A` )ジセイノウーターモー マキチラシースーギテー マイドノキョウゲンニー ダレモココロウゴカシャシネェー


('A`)「やあ皆さん、どうなされたんですか集まって?」

( ∀)「先生……」

('A`)「ジョルジュ君、何があったのか説明……。泣いているのですか?」

( ∀)「野球部、終っちまったよ」

(;'A`)「え?」


100 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:01:21.15 ID:yFVhuxmX0 [48/57]
( ∀)「監督だ。監督が悪かったんだよ。下手糞下手糞ってフサギコを怒鳴り散らしてよ、
   終いには手まで出しやがった」

('A`)「それで、どうなったのです?」

( ∀)「フサギコが監督を殴った」

('A`)「なるほど……」

( ∀)「フサギコが退部したから、部員が八人になっちまった。八人じゃ野球はできねぇよ。ハハハ……」

('A`)「………」

( ;∀;)「なあ先生、俺って何のために頑張ってきたんだろうな? デレちゃんにも告白できやしねぇし、とんだ笑い者だよな」

('A`)「……言いなさい」

( つ∀;)「え?」

('A`)「監督の名前を言いなさい」

( つ∀;)「………」



『荒巻監督だよ』


104 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:03:30.09 ID:yFVhuxmX0 [49/57]
('A`)「荒巻先生、あなたは私を怒らせました」

/ ,' 3 「はて? 何の事ですかな?」

('A`)「野球部のことですよ」

/ ,' 3 「ああ、あの部はもう廃部でしょうね。なんせ生徒が教師に暴力を振るったのですから」

('A`)「そのわりには、荒巻先生は怪我が無いように見えますね、私の見間違いでしょうか?」

/ ,' 3 「腹を殴られたのだよ。怪我が無くても殴られた事には変わり無いだろう? とにかくあの野球部はもう終わりですよ」

('A`)「ウチのクラスの生徒が一人、あなたに敵意を抱いています」

/ ,' 3 「………」

(A`)「蝮の毒は強いですよ。では」

/ ,' 3 「蝮……ジョルジュか」

/ ,' 3 「……ふん」

105 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:05:34.27 ID:yFVhuxmX0 [50/57]
('A`)「『私は何をすればいいのかわからない』」

('A`)「『やることが多すぎて何をすればいいのかわからないのだ』」

('A`)「『人間は相手に危険を呼びかける時、「逃げろ!」ではなく「走れ!」と言う方が効果的だという』」

('A`)「『「逃げろ!」だと、どうやって逃げればいいのか判断に困ってしまうそうだ。つまり、今の私はそういう状態だろう』」

('A`)「『私は弱虫であるが故に今の状況を打破したいと思う』」

('A`)「『学校の居心地が悪くなったら、私の居場所は本当に無くなってしまうのだから』」


('A`)「………」

(A`)「今日も一日、嫌な日でした」


108 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:07:34.74 ID:yFVhuxmX0 [51/57]
キーンコーンカーンコーン
('A` )「はい魔法の言葉で楽しい仲間が着席着席ポポポポーン!」

('A`)「今日はジョルジュ君も休みですか……」

ζ(゚ー゚*ζ「先生、ジョルジュ君は……」

('A`)「ええ、相当にショックを受けていましたからね」

('A`)「どうやって彼を慰めるか、皆に考えてもらいたいと思います」

(´・ω・`)「慰める?」

('A`)「ええ」

(*´・ω・`)「慰める……」

('A`)「ショボン君、お口にチャック……。いえ、お口にミシンです」

('A`)「とりあえず先生は今日、モララー君とコンタクトしてみたいと思います」

(-@∀@)「コンタクトレンズは目が傷つきます」

('A`)「コンタクトは接触という意味です。クラス一成績が優秀な生徒が君だと言う事実に、私は呆れざるを得ませんよ」

(´・ω・`)「先生、保健体育の筆記試験なら負ける気がしません」

('A`)「君は性教育のプロフェッショナルですよね。もはや一般人は手が届きませんし」


109 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:09:44.99 ID:yFVhuxmX0 [52/57]
('、`*川ノ 「センセー、ところで質問なんですけど!」

('A`)「何ですかペニサスさん」

('、`*川 「今日私が学校に来たときに、昇降口にジョルジュ君の外履きがありましたー。
     適当に脱ぎ捨てられてたんで棚に入れたんですけど、ジョルジュ君学校来てるんじゃないですか?」

('A`)「………!」

(-_-)「ストレスを持つ人間が他人に知られないように行く場所……」

( ´_ゝ`)「今回の場合選択肢は二つですね。荒巻監督に復讐するために職員室へ行くか、――屋上ですね、俺が死ぬとしたら」

('A`)「確かペニサスさんは何時も朝一番でこの教室に来ますよね? だとすると、まだ荒巻先生が学校にいない時間にジョルジュ君は来たことになります。
   待ち伏せしようとした可能性もありますが、何事も手っ取り早く終らせる主義の彼が待ち伏せは有りえません」

ξ;゚⊿゚)ξ「先生! 急いで屋上へ!」

('A`)「待ってください! 携帯電話にチェーンメールが来ました! ちょっと先生ここで二十人の人にメール打ってますから、皆さんは先に屋上へ!」

( ^ω^)「はいおー」

( ´_ゝ`)「俺は栄養補給してからいきます。教卓お貸りしますね、返さないけど」


111 名前:訂正 >>109の兄者の一人称間違え『俺』です ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:11:55.50 ID:yFVhuxmX0 [53/57]
ζ(-ー-*ζ「………」   

('A`)「デレさん、あなたは真っ先に駆けつけなければいけない人ですよ」ピポパポ

ζ(゚ー゚*ζ「先生……」

('A`)「今のジョルジュは野球で言っても何で言ってもピンチそのものですよ。そしてこのゲームにはまだ選手が足りないんです。あなたも蟋蟀(コオロギ)ならば脚力は強いのでしょう?
   行きなさい。誰もあなたを止める人はいません」ピポピポ

ζ(゚ー゚*ζ「……はい!」


('A`)「さて、荒巻先生にチェーンメールを送りましたし、そろそろ先生も格好いいとこ見せますかね」

(。´_ゝ`)「先生、教卓の鉄の部分のせいで前歯欠けました」

('A`)「知ったことではありませんよ。さあ行きますよ!」

( ´_ゝ`)「把握しました」


114 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:13:56.24 ID:yFVhuxmX0 [54/57]
( ゚∀゚)「………」

( ゚∀゚)「俺の住んでた町って、こんなに広かったんだな……」

( ゚∀゚)「このフェンス、結構錆びてんなぁ」

( ゚∀゚)「……揺らしたら、落ちるかな」

ζ(゚ー゚*ζ「落とさせないわよ」

(゚∀゚ )「なんだ、バレちまったか、学校来てるってこと」

ζ(゚ー゚*ζ「ジョルジュ君は何時もつめが甘いんだよ」

( -∀-)「……そうだな、俺は何時もダメダメだ」

ζ(゚ー゚*ζ「毒男先生よりはマシだけどね」

( ゚∀゚)「いや、俺は時々あの人が俺より優れた人間なんじゃないかって思うよ」

ζ(゚ー゚*ζ「それは無いわよ」

( ゚∀゚)「無いのか」

ζ(゚ー゚*ζ「ええ」


115 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:16:01.21 ID:yFVhuxmX0 [55/57]
( -∀-)「なあデレ、……俺の生きがいって何だ?」

ζ(゚ー゚*ζ「知らないわよ、他人の生きがいなんて」

( ゚∀゚)「だよなぁ」

ζ(゚ー゚*ζ「少なくとも野球は大きかったと思うけどね」

( ゚∀-)「ん……。俺は野球にこれまで全力を尽くしてきた。でもそれがもう意味の無いものになるんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「本当に意味が無かったと思う?」

( ゚∀゚)「さぁな。自分でもよくわかんねーや。ただ、一つわかることがある」

ζ(゚ー゚*ζ「何?」

( ゚∀゚)「俺は今、とにかく死にたいって事だ」


117 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:18:01.83 ID:yFVhuxmX0 [56/57]
ζ(゚ー゚*ζ「死なせないわよ」

( ゚∀゚)「このフェンス、もう誰かが触ったら落ちるんじゃねーの?」

ζ(゚ー゚*ζ「降りなさい、今すぐ」

( ゚∀゚)「俺にはおまえのいる方向に降りるほどの度胸なんてねーよ。おまえに告白するって言っちまった時があったよな?
     今の俺は後悔してるよ。本当に忘れろビーーーム!」

ζ(゚ー゚*ζ「ジョルジュ、お願い。降りて」

( ゚∀゚)「無理だ」

('A`)「無理じゃありませんよ」

( ゚∀゚)「先生……」

(-A-)「降りなさいジョルジュ君。クラスの皆が揃ってますよ」

d(-@∀@)b ( ´_ゝ`)オレノターン! ハタキオトシ(^ω^ )ξ゚⊿゚)ξアーループースーイチマンジャークーζ(-ー-*ζ
('、`*川ノオッスオラゴクウ! (>_<)ヾ (´・ω・`)ウッ…フゥ…

( ゚∀゚)「なんか楽しそうだな」

('A`)「明日の授業は『自重』とは何たるかですね」

( ゚∀゚)「……それに、『皆』じゃねぇ」

('A`)「……そうですね」


119 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:20:09.05 ID:yFVhuxmX0 [57/57]
( -∀-)「……先生」

('A`)「何でしょう?」

( ゚∀゚)「短い間だったけど、ありがとな」

('A`)「それは死に際の台詞ですよ」

( ゚∀゚)「ああ、じゃあな」

('A`)「先生はあなたを殺しませんけどね」

(゚∀゚ )「そんな事知ったこっちゃ――」

(゚∀゚ )「無いんだよっ!」アイキャントフライ!

ζ(゚ー゚*;ζ「ジョルジュ!」


125 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:36:21.16 ID:yFVhuxmX0 [59/65]
('A`)「さて、間に合いますかねぇ」ピッポッパッ


『もしもし?』


('A`)『空を走りなさい、ピンチランナー』


『待ちくたびれましたよ、先生』


('A`)

('∀`)ニカッ

ミセ*゚ー゚)リ(キモッ)


128 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:38:22.24 ID:yFVhuxmX0 [60/65]
( 。∀。)(おお……すげぇ。世界がスローモーションで見える)※ジョルジュです

( 。∀。)(人間ってピンチに陥ると脳の処理速度が上がって世界がスローモーションに見えるらしいな)

( 。∀。)「……今の俺がその状態か。まぁ危機を脱する方法なんてねぇけどよ」

( 。∀。)「せめて最後ぐらい、アイツの顔見たかったな――ん?」ガシッ







( 。∀。)「ゑ? ガシッ?」


129 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:40:22.90 ID:yFVhuxmX0 [61/65]
(* ・∀・)「ハローオオオオォオオオオォオオォオ! ヒャッハァアァァァァ!!!!」

(;。∀。)「え、何!? ちょ、俺飛んどる! 死んでねぇ! つーか地面近ぇえぇえぇぇえぇえぇ!!」

(* ・∀・)「ハハハハハハハハ! コレだよコレ! 風を切るこの快感! アイアムピンチランナアァァアァアアァ!!」

( 。∀。)「ギャアアアアァアアアアアァアアァアァア睫毛(マツゲ)が地面に触れたぞ馬鹿やろろおぉおおおおぉおおおぉ!」


( -∀-)「全く、君の所為で商談が四つキャンセルになってしまったよ! 飛んだ人騒がせだな君は!」

( 。∀。)「誰も頼んでねーっつーの!」

(* ・∀・)「ハハッ! いいねぇノッてきたね!」

(;。∀。)「話を聞けえええぇえぇええぇええぇええ!!」


130 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:42:28.19 ID:yFVhuxmX0 [62/65]
(* -∀-)「もっと速く! さらに速く! 車よりも弾丸よりも亜音速よりも速く!」

(* ・∀・)「派手な砂埃を! 派手な塵埃を! 派手なパフォーマンスをおおぉおおぉぉおお!」


(♯。∀。)「だから地面近ってえぇのおおおぉおぉおぉおお!!」


(* ・∀・)「僕はピンチランナー! ピンチを打破するピンチランナー!」

( 。∀。)「いいからもっと高度上げろ!」

(* -∀-)「わかってないねジョルジュ。今の僕は格好いいんだよ?」

( 。∀。)「意味がわかんねーよ!」

(* ・∀・)「最高に格好いいんだよ僕は! 急上昇するぞ! 舌を噛まないように気を付けたまえ!」

( 。∀。)「んな”ぁあーーー! あ”ぁ”あ”ぁ”あ”ぁ”こえええええぇえぇぇえぇぇえ!」


132 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:44:28.76 ID:yFVhuxmX0 [63/65]
ζ(゚ー゚*ζ「……楽しそうですね、モララー君」


(* ・∀・)


('A`)「ええ、なんだかんだ言ってジョルジュ君も楽しいんでしょうね」


(♯。∀。)


ミセ;*゚ー゚)リ「にしても速いですねー……私が見てきた誰よりも速いです」

('A`)「ええ、私の知り合いの蝿より速いですね」

( ^ω^)「凄いおモララー! ブーーーーーーン!」

( ´_ゝ`)「携帯で撮ろうにも速すぎて上手く撮れんな……」

('、`*川 「今度乗らせてもらおうかしら」

ξ゚⊿゚)ξ「あれぐらい飛べたら楽しそうねぇ」

(-@∀@)「僕もたまには飛ぶ訓練してみますかね」

(´・ω・`)「いいなぁ皆飛べて……」

('A`)「羨ましがることないですよ、君だって虱(しらみ)の意地があるでしょう?」

137 名前:二回目のサルだと…? 以降気を付けます ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 21:58:48.73 ID:yFVhuxmX0 [64/65]
(* ・∀・)「急降下だあぁあぁああぁあぁぁああ!! 下手に暴れてくれるなよ! 僕が落ちたら自己責任と覚えておきたまえぇええぇえぇえぇ!!」

(;。∀。)「うわぁあああぁああぁ目玉潰れるううぅうぅうぅうぅう!」


('A`)「………。なんでしょうかね、この気持ち」

('A`)「まだ新学期が始まって一ヶ月も経ってないんですよ?」

('A`)「………」

ミセ*゚ー゚)リ「先生、何一人で呟いてるんですかー?」

('A`)「いえ、なんでもありませんよ」

('A`)「なんでもないですよ」

(A`)「では、後は皆さんに任せましたよ。私は先に教室で待っていますからね」


139 名前:二回目のサルだと…? 以降気を付けます ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/01(金) 22:01:29.30 ID:yFVhuxmX0 [65/65]
('A`)「『今日は感動した』」
   
('A`)「『ジョルジュ君とモララー君の和解、ジョルジュ君のストレスケア、その他の問題が一気に解決した』」

('A`)「『モララー君は高校を卒業したらすぐにモラ財閥を継ぐそうだ。それまでの間は、部下に任せるらしい』」

('A`)「『驚くべき事に、モナーさんは死ぬ間際に、取引相手千社以上の会社に『息子を頼む』といったような内容の手紙を送っていたらしい』」

('A`)「『きっとモララー君がモラ財閥当主になった時は、スムーズに事が進むのだろう』」

('A`)「『私は会った事がないが、モナーさんという人は格好いい人だなぁと思った』」

('A`)「『きっとモララー君にもその血が流れているのだろう。仲間意識の強い、蝗の血が』」

('A`)「『ジョルジュ君はもう大丈夫だろう。生きがいなんてものは探さずとも何時の間にかあるものです』」

('A`)「『とにかく私は、荒巻老害に復讐することだけを考えることとしよう』」

('A`)「『今日はこれまでで一番長い日記を書いた。なんだか薄っぺらい日常から脱却した感があって、心地よい』」


(A`)「さて、寝ますか……」

(A`)「……今日はまぁまぁでしたね。まぁまぁの一日でした。まぁまぁ感動できました。
   まぁまぁ、まぁまぁです。まぁまぁ心に残りました」


('A`)三年虹組弱虫先生のようです
   三話『虫は飛ぶ』(終)





('A`)三年虹組弱虫先生のようです 第四話
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://eksr.blog115.fc2.com/tb.php/246-bd133cec
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。