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(ヽ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第八部 第四十七話 2011年04月11日 ( ^ω^)ブーンが精神病になったようです(ヽ゚ω゚) トラックバック:0コメント:0


421 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 00:51:28.66 ID:uMjYGlh80
ブーンの高校も夏休みに入った

その年の夏は例年になく、暑かった

( ^ω^)「カーチャン、今日から夏休みだから家のこと手伝うお」

J( 'ー`)し「そうかい
      それはうれしいね
      ゴホッゴホ」

(;^ω^)「カーチャン、体調あんまよくないんだから無理しないほうがいいお」

この頃になると、ブーンの母は体調があまり優れず、食品加工工場での仕事を週3日程度まで
減らさざるをえない状況になっていた

425 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 00:56:42.49 ID:uMjYGlh80
J( 'ー`)し「大丈夫だよ
      仕事を減らした分、楽になったからね」

( ^ω^)「家事もできる限り、僕がやるからできるだけカーチャンは休むお」

J( 'ー`)し「ありがとう
      ちゃんと勉強は手伝うからね」

( ^ω^)「うんだお」

母が働けないことで、ブーンの家の収入は生活費に追いつかなくなった

しかし、母がブーンの教育費にと取っておいた父の保険金が残っていたので、そこから足りない分を
補いながら、なんとか生活をやりくりしていた


429 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 01:01:18.89 ID:uMjYGlh80
( ^ω^)(今年の夏休みはカーチャンと一緒にいれる時間が多いお)

ブーンは母と共にいれる時間が多いことが嬉しかった

父が死んで以来、母とブーンが一緒に過ごせる時間は減っていたのだ

( ^ω^)「内職手伝うお」

J( 'ー`)し「ありがとう、ブーン」

ブーンは内職をしている母の側に座り、床に広げられた材料を拾って糊で貼り付けた

( ^ω^)「これくらい平気だお」

J( 'ー`)し「でも、勉強を最優先してね」

( ^ω^)「うんだお」

431 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 01:05:20.09 ID:uMjYGlh80
内職を終え、母は台所に行き、夕食の準備を始めた

ブーンは夕食ができるまでの間、勉強をしていた

J( 'ー`)し「ご飯できたよ」

母は折り畳み机に料理を持ってきた
材料は徐々に粗末なものになっていたが、ブーンは全く気にしなかった

( ^ω^)「いただきますお」

J( 'ー`)し「勉強は順調かい?」

( ^ω^)「マイちゃんがくれた対策問題集とかあるから、順調だお」

J( 'ー`)し「それはよかったね
      マイちゃんもVIP大学を受験するんだったよね?」

433 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 01:08:25.67 ID:uMjYGlh80
( ^ω^)「そうだお
      マイちゃんは将来スチュワーデスになりたいって言ってたお」

J( 'ー`)し「そっか
      なれるといいね」

( ^ω^)「きっとなれるお」

J( 'ー`)し「でも、お友達と同じ大学に行けたら楽しいだろうね」

( ^ω^)「きっと楽しいお
      マイちゃんと一緒に大学に通うのが楽しみだお」

J( 'ー`)し「そうだね
      マイちゃんの為にも頑張ってVIP大学に合格しないとね」

( ^ω^)「うんだお」

435 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 01:11:25.81 ID:uMjYGlh80
二人とも食事を終え、ブーンは勉強の続きをはじめた

隣では母がブーンの解いた問題の答え合わせなどをしていた

J( 'ー`)し「はい」

母は採点が済んだ紙を渡した

( ^ω^)「ありがとうだお」

J( 'ー`)し「そんなに間違ってなかったよ」

( ^ω^)「おお
      いい感じだお」

J( 'ー`)し「この調子ならいけそうだね」

( ^ω^)「いけそうだお」

493 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 08:40:09.95 ID:uMjYGlh80
ブーンにとって高3の夏休みは最も楽しい時期だった

小さい頃の記憶は時間と共に徐々に薄らいできている

ブーンの灰色の高校生活の中で唯一色彩があった時期といってもよいだろう

( ^ω^)「カーチャン、毎日仕事や家事が終わった後に勉強まで手伝ってもらって悪いお」

J( 'ー`)し「何言ってるの
      子供は遠慮しなくてもいいのよ」

( ^ω^)「でも、色々とやってもらってばっかだお
      僕も夏休み限定でアルバイトするお」

J( 'ー`)し「ダメよ
      受験生にとって夏休みは最も大切な時期なんでしょう
      ほかの事はカーチャンにまかせて勉強に集中しなさい」

母はこういったものの本当は家計は火の車だった

495 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 08:44:42.02 ID:uMjYGlh80
J( 'ー`)し(保険金も残り少なくなってきた
      このままじゃブーンの大学の学費が捻出できないわ・・・)

母は大学の受験料や入学費、授業料をどうやってまかなうか考えていた

J( 'ー`)し(やはり労働時間を増やすか、もっとお金のいい仕事をしないと
      どうしてもつくりだせない・・・
      どうしたらいいのかしら・・・)

母はここのところ、やけに体に疲労を感じることが多かった
咳も時々出る
微熱が続く日もあった

J( 'ー`)し(風邪かしら・・・
      それにしてはなかなかよくならないわ)

497 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 08:50:22.90 ID:uMjYGlh80
J( 'ー`)し(節約できる部分はもっと節約しないといけないわね・・・)

母は夜遅くブーンが寝てから、スタンドライトをつけ、折り畳み机に広げた家計簿を見ていた

J( 'ー`)し(私の国民年金と保険料の支払いをしばらくとめよう・・・
      仕事の休憩時間の昼ごはん代も節約したほうがいいわね・・・)

母は減らせる限り、出費を減らしていった

J( 'ー`)し(ブーンが大学に合格するまでの辛抱よ)

母はブーンの夏休みが終わったら仕事量を増やそうと考えた

J( 'ー`)し(・・・夕方からも別の仕事をやろう)

母は収入を増やす為に二つの仕事を掛け持ちしようと考えた

506 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 09:31:53.93 ID:uMjYGlh80
( ^ω^)(マイちゃんは勉強進んでるのかお?)

夏休みに入って以来、ブーンはマイと会ってなかった

ブーンは図書館の会館と共に、閉館まで館内で勉強していたが、マイと出会うことはなかった

今日もブーンは図書館で一人机に向かって勉強をしていた

( ^ω^)(マイちゃんは図書館に来てないのかお?)

ブーンはふとマイの家に様子を見に行ってみようと思ったが、やめた

( ^ω^)(きっと何か理由があるんだお)

627 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 15:56:58.84 ID:uMjYGlh80
今日も図書館の閉館時間になった

ブーンは荷物を鞄に詰め、図書館から出て、自転車置き場に向かった

ブーンが自転車にまたがり、図書館の門を出たところで、車椅子に座った人影を見かけた

( ^ω^)(ぬ?
      あれは?)

ブーンはもしやマイでは思い、自転車を降り、人影の方にゆっくりと向かっていった

( ^ω^)「・・・」



633 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:02:58.02 ID:uMjYGlh80
外灯の明かりに照らされたその人はマイであった

誰かがマイの車椅子を押している

( ^ω^)(マイちゃんのお母さんかお)

後ろにいたのはマイの母らしき女性であった

( ^ω^)「マイちゃん、マイちゃんだお」

ブーンは近づいていき、車椅子の子に声をかけた

||‘‐‘||レ「・・・だ・・・れ・・・?」

女の子は動かずに返事をした

( ^ω^)「僕だお
      ブーンだお」

ブーンは自転車をとめ、車椅子の前に行った

(;^ω^)「!?」

641 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:08:21.50 ID:uMjYGlh80
ブーンが久しぶりに見たマイは明らかに以前とは異なっていた

||‘‐‘||レ「ブ・・・ン・・・くん・・・」

マイの手足は完全に動かなくなっていた
その手足は以前よりも確実に細く筋肉が落ちており、まるで餓死者のように骨と皮しかない

それに何やら、以前よりも体全体が小さくなったように感じた

(;^ω^)「マイ・・・ちゃん・・・」

||‘‐‘||レ「ひ・・・さし・・・ぶ・・りね・・・」

ブーンは変わり果てたマイの姿を見ていられず、思わず目をそむけた

マイの母「あら、マイのお友達?
      マイがいつもお世話になってます」

マイの母はそういってブーンに軽く会釈した

646 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:11:22.64 ID:uMjYGlh80
(;^ω^)「あ、どーもですお」

ブーンも頭を下げた

マイの母「・・・ごめんなさい
      マイは顔の筋肉も麻痺してきて、うまくしゃべれないの・・・」

||‘‐‘||レ「ご・・・めん・・・ね・・・」

(;^ω^)「いや、そんなの気にしなくていいお」

ブーンはマイをかばった

(;^ω^)「いや、この所マイちゃん、図書館で見なかったから、どうしてるのかと思ってたところだお」

650 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:15:45.37 ID:uMjYGlh80
||‘‐‘||レ「そ・・・うな・・・の・・・
     ごめ・・・んね・・・
     びょう・・・き・・・が・・・ひど・・・くな・・・ちゃって・・・」

マイはゆっくりと話す

ブーンは何も言わずにマイの言葉を聞いた

||‘‐‘||レ「て・・・もね・・・く・・・ち・・・もあ・・・ま・・・り・・・うご・・・か・・・せ・・・ない・・・の・・・」

(;^ω^)「マイちゃん、無理にしゃべらなくていいお」

マイの母「マイはこのところ寝たきりだったkら、たまには散歩でも思って
      涼しい夜に出てきたのよ」

(;^ω^)「そうなんですかお・・・」

653 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:19:36.11 ID:uMjYGlh80
マイの母「今ね、マイはパソコンを使って、文書を打って会話できるように練習しているのよ」

(;^ω^)「なるほど
      それならしゃべらなくても会話できますお」

マイの母「ノートパソコンをね、常に側に置いておくようにしたの
      ・・・ちょっと待ってね」

マイの母は車椅子の下部にあるかごのような部分から小さなノートパソコンを取り出した

マイの母「マイ・・・
      打てる?」

||‘‐‘||レ「う・・・ん・・・」

母はマイの右手の指先に広げたノートパソコンを持っていった

656 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:22:57.18 ID:uMjYGlh80
マイは指をかすかに動かしながら、ゆっくりとテンキーを打つ

それはとても遅い動作であった

しかしマイの母もブーンも何も言わずにマイが打ち終わるのを待った

『ぶーんくんべんきょうのほうはどう』

パソコンの画面に短い文章が映っている

( ^ω^)「・・・マイちゃんのおかげで順調だお」

マイは再びテンキーを打ち始めた

『よかったびっぷだいがくごうかくできるといいね』

660 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:25:44.45 ID:uMjYGlh80
( ^ω^)「絶対に合格するお」

『ぶーんくんがごうかくできたらまいもうれしい』

( ^ω^)「マイちゃんも合格できるお」

マイはテンキーを打つのをやめた

マイの母「どうしたの、マイ?」

しばらくしてマイは再びテンキーを押し出した

『あたしはもうむりだよこんなからだだもん』

667 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:29:47.46 ID:uMjYGlh80
(;^ω^)「何言ってるお
      一緒にVIP大学に行くって約束したお
      諦めちゃダメだお」

マイはかすかに動く顔の筋肉を動かし、哀しげな表情で文字を打つ

『もうあたしは一人でいどうすることもたべることもといれにいくこともできない』

(;^ω^)「僕がマイちゃんの手足になって支えるお」

『ありがとう』

マイの瞳から一筋の涙が流れた

『でもまいのいのちはきっともうながくない』

672 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:34:04.17 ID:uMjYGlh80
(;^ω^)「諦めたらそこでおしまいだお
      僕が手伝うから一緒に頑張るお」

||‘‐‘||レ「・・・」

(;^ω^)「夏休みが終わっても、まだ時間はあるお
      今からでも十分間に合うお
      スチュワーデスになるって約束したお」

||‘‐‘||レ「・・・」

(;^ω^)「マイちゃんは死んじゃダメだお
      これから僕が約束通り公認会計士になった姿を見ないといけないお」

||‘‐‘||レ「・・・」

マイは文字を打った

677 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:36:43.17 ID:uMjYGlh80
『ごめんねやくそくはまもれそうにないの』

(;^ω^)「そんな・・・
      そんなこと言っちゃダメだお
      約束は守る為にあるんだお」

『ごめんね』

( ;ω;)「いやだお
      そんなこと言っちゃダメだお
      マイちゃん、頑張って生きるって言ってお」

||‘‐‘||レ「・・・」

マイは涙を流すだけで文字を打とうとしなかった
      

681 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:39:43.01 ID:uMjYGlh80
( ;ω;)「お願いだから、一緒に頑張るって約束してお
      マイちゃん」

||‘‐‘||レ「・・・」

( ;ω;)「僕は必ずVIP大学に合格して公認会計士になるから・・・
      だから、マイちゃんも生きてほしいお」

||‘‐‘||レ「・・・」

マイは文字を打った

『ありがとうなんだかげんきがでたよ』

『あきらめたらそこでおわりだもんねさいごまであきらめずにがんばるよ』

( ;ω;)「マイちゃん・・・」

688 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/02(木) 16:46:17.09 ID:uMjYGlh80
マイはしんどそうな表情をした

マイの母「・・・ブーン君、ごめんなさい
      マイは少し疲れたみたい
      また、いつでもいいからおうちに来て、マイを励ましてあげて・・・」

||‘‐‘||レ「・・・」

マイは文字を打った

『ぶーんくんまたね』

( ;ω;)「うん
      絶対に会いにいくお」

マイの母はブーンに会釈して、ノートパソコンを片付け、車椅子を押していった

ブーンは夜空を見上げた

( ;ω;)(マイちゃん・・・
      僕は頑張るお
      だから、どうか・・・どうか生きて欲しいお)

夜空の星がいつもより高く見えた
それは秋の訪れが近いことを告げていた
      




(ヽ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第八部 第四十八話
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