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(ヽ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第十部 第六十一話 2011年04月11日 ( ^ω^)ブーンが精神病になったようです(ヽ゚ω゚) トラックバック:0コメント:3


220 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/12(日) 18:47:44.93 ID:p2KXYWpW0

キーンコーンカーンコーン

終業のチャイムがなった

ホームルームが終わり、ブーンは足早に学校の校門を出た

家の方向とは少しずれた方角に向かって、自転車をこぐ

(;^ω^)「ふうふう・・・
      マイちゃん、待っててお」

2学期に入ってから、学校の授業が終わると、マイの家に向かうのが、ブーンの日課となっていた



409 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:15:16.12 ID:hmzrbgrZ0
マイの家はブーンが1学期に通っていた図書館の近所にあった

( ^ω^)(ふう、着いたお)

ブーンの足が止まった家は平均的な一戸建てであった

ピーンポーン

ブーンは玄関のチャイムを押した

「はい?」

インターフォン越しに女性の声が聞こえてきた

( ^ω^)「あ、こんちはですお」

「ああ、ブーン君?
 今開けるからちょっと待ってね」

416 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:19:21.55 ID:hmzrbgrZ0
玄関のドアが開き、中からマイの母親が出てきた

マイ母「毎日ごめんなさいね」

( ^ω^)「いえいえですお」

マイ母「上がってちょうだい」

( ^ω^)「お邪魔しますお」

ブーンはマイの家の玄関にあがり、靴を脱いで中に入った

マイ母「マイは起きてるから、部屋に入ってちょうだい」

( ^ω^)「はいですお」

ブーンは玄関を上がって、右手側にある2階へ上る階段を上がっていった

417 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:23:05.95 ID:hmzrbgrZ0
マイの部屋は2階に上がって、奥のドアだった

マイ母「マイ、ブーン君が来たわよ」

マイの母は一声かけてからドアを開けた

( ^ω^)「マイちゃん、こんちはだお」

ブーンはドア越しに部屋の中に向かって挨拶した

||‘‐‘||レ「う・・・あ・・・」

マイは必死に口を動かして何かを伝えようとしていた

(;^ω^)「マイちゃん、無理に動かなくてもいいお」

419 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:28:19.37 ID:hmzrbgrZ0
マイは様々な機具に囲まれたベッドの真ん中に横になっていた

側にはデスクトップパソコン一式がラックに置かれている

とても高校生の女の子の部屋とは思えない沢山の機械が置かれた物々しい部屋だった

マイの命は今や機械の手助けなしには維持できない状態になっていたのだ

マイは手元にあるキーボードを打った

と、同時にモニターに文字が映し出される

『いらっしゃい、ブーン君』

マイはパソコンの操作にも大分慣れて、文章の変換もできるようになっていた

420 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:31:56.53 ID:hmzrbgrZ0
( ^ω^)「じゃあ、今日も一緒に勉強するお」

ブーンは痛んだキャンパス地の鞄から参考書や問題集を取り出した

||‘‐‘||レ「あ・・・あ・・・」

マイはキーボードを打った

『いつもありがとう
ブーン君が毎日来てくれるから、私も受験勉強ができる』

( ^ω^)「お礼なんていいお
      マイちゃんと一緒にVIP大学に行ければ、僕も嬉しいお」

『大学に一緒に行けるといいなあ』

( ^ω^)「行けるお
      だって、僕達こんなに一生懸命頑張ってるんだお」

421 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:34:40.17 ID:hmzrbgrZ0
( ^ω^)「それにマイちゃんのおかげで僕もVIP大学の受験勉強ができるようになったお
      僕がお礼したいくらいだお」

『そう言ってくれると嬉しいよ
 ブーン君は優しいね』

(*^ω^)「ちょ、照れるお」

ブーンは照れくさそうに頭をかいた

( ^ω^)「じゃあ、英語から始めるお」

『うん』

二人は協力し合いながら、受験勉強に励んだ

422 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:38:28.90 ID:hmzrbgrZ0
やがて日が暮れ、外はすっかり暗くなっていた

( ^ω^)「あ、もうこんな時間だお
      今日はそろそろ帰るお」

『うん、わかった』

( ^ω^)「明日は学校休みだから、お昼ぐらいにはマイちゃんちに来るようにするお」

『うん、ありがとう』

( ^ω^)「じゃあ、マイちゃん
      無理しないようにゆっくり休むお」

『うん、ばいばい』

( ^ω^)「ばいぶー」

427 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:46:09.36 ID:hmzrbgrZ0
ブーンは毎日かかさずマイの家に通い続けた

二人は人の何倍のも努力を重ねて受験に向けてコツコツと準備を進めてきた

やがて、時は流れまもなく冬が訪れる10月の終わりになっていた

この日も学校が終わった後、ブーンはマイの家に向かった

ピーンポーン

ブーンはいつものようにチャイムを押した

( ^ω^)「あれ?」

しかし、誰も出てくる様子がない

( ^ω^)「おかしいお」

ブーンはもう一度チャイムを押してみた

しかし、誰も出てこない

434 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:49:51.36 ID:hmzrbgrZ0
ブーンはしばらく待ったが、誰もでてくる様子がないので帰ることにした

( ^ω^)(きっとどこかに出かけてるんだお
      また明日来るお)

ブーンは、その日、マイに会うことなく家路についた

( ^ω^)「さぶ
      そろそろ冬だお」

ブーンは風を切る空気の冷たさに冬の訪れが近いことを感じたのだった

( ^ω^)(もうすぐ受験本番だお
      頑張って合格するお)

ブーンは自転車をこぎながら、そのようなことを考えた

435 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:52:36.82 ID:hmzrbgrZ0
翌日、ブーンはマイの家に着いた

ピーンポーン

「はい?」

今日は昨日と異なり、マイの母がインターフォンに出た

( ^ω^)「あ、こんちはですお」

「ああ、ブーン君
ちょっと待ってね」

しばらくして玄関からマイの母が出てきた

マイ母「ごめんなさい
     マイは昨日から病院に入院したの」

( ^ω^)「え!?
      入院ですかお」

441 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 00:54:52.20 ID:hmzrbgrZ0
マイ母「ええ、病気が悪化してね・・・
     とうとう自分の力で呼吸できなくなったの」

( ^ω^)「・・・そうなんですかお」

マイ母「でも、本人は元気よ
     よかったら病院に案内するけど?」

( ^ω^)「お願いしますお」

ブーンはマイの母の運転で、マイが入院している病院に向かった

609 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 17:42:29.09 ID:hmzrbgrZ0
車で20分ほど走った場所にマイの入院した総合病院があった

マイの母とブーンは病院の中に入り、マイが入院している病室へ向かった

マイの母「ここよ」

マイの病室は病院の4階にあった

ガチャ

( ^ω^)「マイちゃん、おいすー」

ブーンはドアを開け、中に向かって声をかけた

||‘‐‘||レ「・・・」

病室には喉を切開し、外部から喉の中に直接ダクトをつけ、
人工呼吸器で息を送り込まれているマイが寝ていた

611 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 17:45:48.04 ID:hmzrbgrZ0
マイのベッドの側には家にあったデスクトップタイプのパソコン一式が置かれてあった

マイは家と同じようにパソコンの画面に文章を綴る

『こんにちは、ブーン君』

( ^ω^)「今日もマイちゃんに会いに来たお」

『わざわざ病院まで来てくれてありがとう』

( ^ω^)「マイちゃんのお母さんに連れてきてもらったお」

『そうなんだ』

676 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:20:09.27 ID:hmzrbgrZ0
( ^ω^)「入院したって聞いた時は心配したお
      でも、元気そうで良かったお」

『心配かけてごめんね』

( ^ω^)「謝らなくてもいいお
      また明日から毎日お見舞いに来るお」

『ありがとう
 うれしいよ』

( ^ω^)「マイちゃんが喜んでくれるなら、いくらでも来るお」

ブーンはマイちゃんの手をそっと握った

( ^ω^)「・・・マイちゃん、どうか生きてお」

『心配しなくても大丈夫だよ
 マイはそう簡単には死なないよ』

679 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:24:25.66 ID:hmzrbgrZ0
それからブーンは学校が終わるとマイの入院している総合病院に向かうようになった

総合病院はVIP高校から1時間以上かかるが、マイの苦しみを考えたら、ブーンにとっては
これくらいのことは大した事ではなかった

( ^ω^)「おいすー」

||‘‐‘||レ「・・・」

『いらっしゃい』

( ^ω^)「今日も勉強道具持ってきたお」

『ありがとう』

( ^ω^)「1月のセンター試験までもうすぐだお」

『そうだね』

( ^ω^)「二人でVIP大学受験できるように頑張るお」

『頑張ろう』

682 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:27:41.89 ID:hmzrbgrZ0
ブーンは一日も欠かさずマイの元へ通い続けた

毎日がせわしく、気がつけばもう12月になっていた

( ^ω^)「マイちゃん、おいすー」

||‘‐‘||レ「・・・」

『雪降ってるね
 寒かったでしょ』

( ^ω^)「寒かったお
      もう12月だから仕方ないお」

『そっか、もう12月なんだね
 早いなー』

( ^ω^)「今年ももうすぐ終わりだお」

『そうだね』

686 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:31:36.96 ID:hmzrbgrZ0
ブーンは鞄から本を取り出していた

『もうすぐクリスマスだね』

( ^ω^)「そういえばそうだお
      勉強のことで頭いっぱいで忘れてたお」

『クリスマスの日も来てくれるの?』

( ^ω^)「もちろんだお!
      絶対に来るお」

『えへへ、うれしいな』

( ^ω^)「クリスマスはここでお祝いするお!」

『うん』

(*^ω^)「楽しみだお」

外は雪が吹雪いていたが、二人のいる病室は暖かい空気で満たされていた

688 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:35:23.29 ID:hmzrbgrZ0
ブーンはクリスマスをどうやって過ごすか考えた

( ^ω^)(マイちゃんが楽しめるようなことがいいお)

体を動かせないマイが楽しめることとは何だろう

ブーンは悩んだ

( ^ω^)(ケーキ持っていっても、僕だけ食べることになるお
      う~ん・・・)

J( 'ー`)し「ブーン、何を思い悩んでいるの?」

部屋でうんうん唸っている息子が気になり、ブーンの母はブーンに声をかけた

695 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:41:14.40 ID:hmzrbgrZ0
( ^ω^)「クリスマスにマイちゃんとお祝いしようと思うんだけど
      何したらいいかわからないんだお」

J( 'ー`)し「ああ、なるほどねー」

母は何やら考え始めた

J( 'ー`)し「ブーンが何か手作りのプレゼントをあげたらどうかしら?」

( ^ω^)「それいいお」

J( 'ー`)し「プレゼントは何がいいかしらね・・・」

( ^ω^)「受験生だから合格祈願のお守りとかいいかもだお」

J( 'ー`)し「そうね
      おそろいで持ってたらかわいいんじゃないかしら」

(*^ω^)「そうするお」

698 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:44:45.43 ID:hmzrbgrZ0
ブーンは近所のホームセンターに行き、材料となるものを買った

( ^ω^)(お金がないから、あんまり豪華なものは買えなかったお
      でも、まごころ込めて作るお)

J( 'ー`)し「あら?
      お守り作ってるの?」

( ^ω^)「うんだお」

J( 'ー`)し「カーチャンも手伝うわ」

( ^ω^)「ありがとうだお」

二人はストーブの側に座り、夜遅くまでお守りを作った

702 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:49:36.24 ID:hmzrbgrZ0
やがてクリスマス当日がやってきた

その日は例年にない寒さで、雪が降るホワイト・クリスマスとなった

カラフルなネオンに彩られた繁華街を幸せそうにカップル達が寄り添いながら歩いていく

ブーンは小さなクリスマスケーキを買い、マイの入院している病院へ自転車をこいだ

(;^ω^)「うは、寒いお」

ブーンは紺のダッフルコートにベージュのマフラーを巻いていたが、冷たい空気は服を
通過して、ブーンの肌を冷やす

(;^ω^)「もうちょっとの辛抱だお」

ブーンは首をすぼめて、懸命に自転車をこいだ

704 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:53:55.62 ID:hmzrbgrZ0
やがて繁華街を離れ、住宅地までやってきた

そしてマイの入院している総合病院が見えてきた

(;^ω^)「ふうふう、やっとついたお」

ブーンは病院の駐輪所に自転車を止め、病棟に向かった

( ^ω^)(静かだお・・・)

ブーンは辺りから聞こえるはずの騒音が聞こえないことに気づいた

( ^ω^)「・・・」

ブーンはふいに立ち止まり、空を見上げた

灰色の空から、真っ白な雪がしんしんと静かに降りそそいでいる

辺り一面はすっかり雪化粧となっていた

706 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 22:57:49.16 ID:hmzrbgrZ0
ブーンは病棟に入り、エレベーターに乗り、マイの入院している4階にあがった

( ^ω^)「マイちゃん、来たお」

||‘‐‘||レ「・・・」

『いらっしゃい』

(*^ω^)「今日はケーキ持ってきたお
      これでお祝いするお」

ブーンは左手に持っていた箱からケーキを取り出し、注意深くロウソクに火をつけた

『きれい』

ロウソクは静かに二人を照らすように灯っていた

710 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:04:25.37 ID:hmzrbgrZ0
( ^ω^)「マイちゃんにクリスマスプレゼント用意したお」

ブーンは鞄に手をつっこみ、中から綺麗に包装された小さな箱を取り出した

(*^ω^)「はい、プレゼントだお」

ブーンはマイの枕元に箱を置いた

『嬉しい
 ありがとう』

(*^ω^)「今開けるお」

ブーンは箱の包装紙を丁寧に取り、箱から中身を取り出した

(*^ω^)「合格祈願のお守りだお」

『わあー』

(*^ω^)「僕とおそろいだお」

ブーンはポケットからおそろいのお守りを取り出し、マイに見せた


715 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:08:35.81 ID:hmzrbgrZ0
『かわいい
 ありがとう』

(*^ω^)「二人共大学に合格できるといいお」

『そうだね』

( ^ω^)「今年もあと数日で終わるお」

『うん
 早いよね』

( ^ω^)「来年はきっといい年になるお」

『なるかな?』

( ^ω^)「きっとなるお
      努力が報われないはずないお」

ブーンはマイを元気づけようと手を握って話す

( ^ω^)「マイちゃん、来年は絶対マイちゃんとって最高の年になるお
      だから、生き続けるお」

『うん、頑張るよ』

マイの瞳から涙がこぼれ落ちた

719 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:14:02.42 ID:hmzrbgrZ0
やがて年が明け、新年となった

いよいよ試験日が間近に迫ってきた

受験生達は試験本番に向けて、最後の追い込みをかけていた

ブーンは今日もマイの病室へ行った

( ^ω^)「センター試験の受験票持ってきたお」

ブーンは自分の受験票をマイに見せた

『マイのもあるよ
 そこの棚の引き出しに入ってる』

ブーンは棚の引き出しを開け、マイの受験票を取り出した

( ^ω^)「これかお?」

『うん
 受験当日までに何かあると困るからブーン君が持ってて』

( ^ω^)「わかったお
      大事に持っておくお」

720 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:16:18.29 ID:hmzrbgrZ0
( ^ω^)「試験会場同じところだお
      当日は一緒に行くお」

『うん』

( ^ω^)「朝一番で迎えに行くお」

『わかった』

( ^ω^)「試験合格できるように頑張るお」

『うん頑張ろう』

センター試験まで残り1週間をきっていた

722 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:19:51.25 ID:hmzrbgrZ0
いよいよセンター試験前日を迎えた

ブーンはこの日はマイの病室へ行くのを控え、自宅で勉強した

( ^ω^)(マイちゃんが試験を受けれるように、今日はゆっくり休むお)

ブーンはマイが明日試験会場に行くことができるように、休んで欲しかったのだ

J( 'ー`)し「いよいよ明日はセンター試験ね
      二人共いい点が取れるといいね」

( ^ω^)「絶対取れるお
      マイちゃんは誰よりも一生懸命頑張ったお」

J( 'ー`)し「そうだね
      カーチャンもいい点取れるように祈っておくよ」

725 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:23:36.84 ID:hmzrbgrZ0
試験当日

ブーンはいつもより朝早く起き、受験の準備を整えていた

( ^ω^)(僕とマイちゃんの分の受験票はちゃんと持ったお)

ブーンは試験に必要な物がちゃんと鞄に入っているか確認した

母はすでに仕事へ出て家にはいなかった

服を着替え鞄を持ち、ブーンは家を出た

(;^ω^)「うう
      早朝はむちゃくちゃ寒いお」

ブーン母が、この厳寒の中、毎朝出勤しているということを初めて知った

728 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:27:04.05 ID:hmzrbgrZ0
ブーンは自転車をこぎ、マイの家に向かった

マイの話では受験前日には自宅に戻って療養しているはずだからだ

( ^ω^)(時間通りについたお)

ピーンポーン

ブーンは玄関のチャイムを押した

しばらくの間を置いて、インターフォンにマイの母が出てきた

「ブーン君?」

( ^ω^)「はいですお」

「ちょっと待ってね」

心なしかマイの母の声は元気がないように感じた

732 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:30:49.66 ID:hmzrbgrZ0
しばらくすると玄関のドアが開き、マイの母が表に出てきた

( ^ω^)「?」

マイの母は憔悴しきった様子だった

目の周りにくまができ、目は赤く晴れ上がり、肌には全くつやがなく青白かった

( ^ω^)「おばちゃん、体の具合が悪いんですかお?」

マイの母「・・・」

マイの母はブーンのところまで歩いてきたが、返事をしなかった

( ^ω^)「?
      どうしたんですかお?」

マイの母「・・・」

マイの母はしばらく沈黙していたが、ふいに表情が引き締まり口が開いた

マイの母「ブーン君、あのね・・・」

736 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:34:23.21 ID:hmzrbgrZ0
( ^ω^)「はいですお?」

マイの母「マイがね、亡くなったの・・・」

(;^ω^)「え!?」

マイの母「昨日の晩に・・・
      容態が悪化してね・・・
      とうとう心臓の筋肉が動かなくなったの・・・」

(;^ω^)「ええ・・・」

マイの母「マイも覚悟できてたんでしょうね・・・
      動揺することもなく、まるで眠るように安らかに息を引き取っていったわ・・・」

(;^ω^)「・・・」

ブーンは頭が完全に真っ白になっていた

742 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:37:14.70 ID:hmzrbgrZ0
マイの母「マイがね、亡くなる前にパソコンでブーン君にメッセージを書いてたわ
      プリントしてあるから、ちょっと待ってね」

マイの母は家のほうに戻り、一枚の紙を持って戻ってきた

マイの母「・・・これなの
      ブーン君への最後の言葉だから読んであげて」

ブーンは震える手でマイの母から紙を受け取った

754 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:41:27.86 ID:hmzrbgrZ0
ブーン君へ

どうやらマイはもうダメなようです

一緒に大学に行きたかったけど、もう体が許してくれないみたい

去年一年はマイにとって、絶望の日々でした

徐々に動かなくなる体にいつ死ぬのかとおびえ続けていました

でも、ブーン君と出会って、私の生活は変わりました

これまでただ死ぬことだけを考えていた私に、ブーン君はもう一度夢を見る元気を与えてくれました

私はもう一度だけ夢を見ようと決めました

759 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:45:46.76 ID:hmzrbgrZ0
ブーン君は毎日マイに会いに来てくれて、受験を手伝ってくれました

おかげさまで、私はこんな体になってしまったにもかかわらず
受験勉強に取り組むことができました

健康だった時の友達はマイが病気になってから、誰も会いに来てくれなくなりました

そんな中、ブーン君だけが、マイに会いに来続けてくれました

本当に嬉しかった

絶望していた私はブーン君に希望をもらって今日まで生き続けることができました

本当に感謝しています

762 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:49:40.94 ID:hmzrbgrZ0
去年のクリスマスは最高の思い出となりました

手作りのお守り嬉しかったよ

今も首にかけています

私はもう満足です

十分に生きました

これからはマイの為ではなく、ブーン君の為に生きて下さい

マイは十分にブーン君から幸せをもらいました

天国からブーン君の合格を祈り続けます

試験頑張って下さい

最後にありがとう

そしてさようなら

                マイ

772 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:53:19.49 ID:hmzrbgrZ0
( ;ω;)「うう・・・
      マイちゃん・・・」

ブーンは、溢れてくる涙を懸命にこらえた

マイの母「ブーン君、今までありがとうね
      ブーン君のおかげでマイは幸せなまま苦しむことなく逝くことができたわ」

( ;ω;)「うう・・・」

マイの母「マイの為にもぜひ大学に合格してね
      ブーン君が大学に受かってくれたら、天国のマイも喜ぶと思うの」

( ;ω;)「ううう・・・」

775 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/13(月) 23:57:55.30 ID:hmzrbgrZ0
マイの母「私からもお願い
      ぜひ大学に合格して」

( ;ω;)「ううう・・・」

マイの母「ブーン君が悲しんだら、マイも悲しいと思うの・・・
      マイはやっと病気の苦しみから開放されたのよ
      だから、ブーン君も笑顔でマイを見送ってあげて・・・」

( ;ω;)「うう・・・」

ブーンは手で頬の涙をごしごしふいた

( ^ω^)「ぐす・・・
      はいですお
      マイちゃんの為にも必ずVIP大学に合格しますお」

マイの母「そういってもらえるとマイも喜んでると思うわ・・・」

780 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/14(火) 00:04:54.72 ID:duTzk6Z70
( ^ω^)「そろそr時間なんで行きますお
      試験が終わったら、また来ますお」

マイの母「ありがとう
      試験頑張ってね」

( ^ω^)「はいですお」

ブーンは側に止めてあった自転車にまたがり、駅に向かってこぎだした

自転車をこぎながらブーンはマイとの日々を思い出した

必死にこらえていた涙が再び溢れてくる

( ;ω;)(マイちゃん
      マイちゃんの受験票は僕が会場まで届けるお
      マイちゃんはちゃんと受験できるんだお)

781 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/14(火) 00:05:10.69 ID:duTzk6Z70
ブーンはマイの受験票を胸のポケットにしまった

( ;ω;)「マイちゃん、今まで病気で辛かったお・・・
      本当に頑張ったお
      これからはゆっくり休むお」

ブーンは天国で笑顔で楽しくはしゃいでいるマイの姿を思い浮かべた

朝日がブーンの背中を紅く照らしていた



第10部 完

788 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/14(火) 00:10:06.13 ID:duTzk6Z70
推奨エンディングBGM

アメイジング・グレイス
ヘイリー






※管理人より
( ^ω^)ブーンが精神病になったようです(ヽ゚ω゚)のまとめは以上です。
以降も物語は続くのですが、ログがありませんすみません。
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コメント

まとめの人乙です。
地震の被害者や、マイちゃんの生きたかった今日をボチボチ、頑張りすぎず、コツコツと。
今も命削って被災地で戦う方々の心身が傷つかぬよう願っています。
  1. 2011/04/11(月) 11:02:03 |
  2. URL |
  3. 茨城水戸より #-
  4. [ 編集 ]
おそろいのお守り、マイちゃんは嬉しかったでしょう、ブーンの純粋さ、やさしさ、目から汗が止まらないです。
  1. 2011/04/12(火) 01:16:17 |
  2. URL |
  3. 名無し #-
  4. [ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
  1. 2013/01/04(金) 04:42:23 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

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