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( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです 第一話 2011年04月13日 ( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです トラックバック:0コメント:2

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 19:54:32.35 ID:QU8Rhs5JO [2/56]


例えば、何かいい事が起こりそうな日ってあるよね?

目覚めが気持ち悪いくらいにすっきりしてて良かった、とか。
たまたま買ったファミチキがちょっぴりでかかった、とか。

モンハンしてたら報酬で宝玉が1発で出ちゃった、とか。

あるでしょ?

あるよ。

あれよ。

あるんだよこれが。


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 19:55:57.69 ID:QU8Rhs5JO [3/56]

まぁ例えばこの僕、ヒッキー君なんかは今、たまたまお札を拾いました。

ふだ、じゃないよ。

さつ。お金。マネー。

でもさぁ。


(-_-)「……たまたま拾ったのが2千円札て…」

紙の中のブサイクなババアがこっちを見て微笑んでいる。こっちみんな。


しかしこのご時世に拾うもんかね、こんなの。

これはいい事が起こりそうって言うよりは


(-_-)「……なんか、奇妙な事が起こりそうな気がするなぁ…」

………まぁ、いつもの事なんだけど。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 19:57:59.22 ID:QU8Rhs5JO [4/56]


( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです

※この小説(もどき)は、寂れた温泉旅館『内藤旅館』にて内藤達を巻き込む出来事を記すほのぼの系物語です。

厨二臭いバトルやミステリー、スポーツ、また恋愛物は断じてありません。

断じてありません。断じて。

断じて、ね


でも予測不能な奇妙な運によって色々と路線変更されるかも知れません

つーか最初っからあなたの求めてるものとは違うやも知れません。


もしそう見捨てないで見続け下さいね。

以上、ヒッキーでした。



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:04:18.52 ID:QU8Rhs5JO [5/56]
第一話『人生は糞ゲーか神ゲーか、そんなのどちらとも言えない。ただはっきりしてるのは、右も左も効率厨や廃人ばかり。』


――――――

(-_-)「ふぁ……ああ」

平日の、ぽかぽかと暖かい朝です。

こんな日は縁側で日向ぼっこでもしながらジャンプを読み漁りたい衝動に駆られるね。
ね、わかるよね。

平日の真っ昼間っからなんでこんなとこいるの、とかは聞かないでね?

聞いても答えないよ?
ね、大人ってずるいよね。


いやいや、それはさておき。

とある都会の近所郊外に、旅館があるんだよ。

古き良きと表現すべきかオンボロと表現すべきかは知らないが、それなりの風格を保つ大きな大きな温泉旅館。

玄関から見える看板に、冠するその名は、「内藤荘」。

あ、さっき内藤旅館って書いてあったのは間違いね。
ホントは「内藤荘」だからね。

ヒッキー君ったら、初っぱなからお茶目なんだから。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:08:37.15 ID:QU8Rhs5JO [6/56]

古きよき、石垣に囲まれた木像建築。

サザエさんの家がおっきくなって旅館と化しました!みたいな。

いくらかかんだろうね、これ。


まぁ、これはこの内藤荘にいる変なやつらのお話でございます。


ちなみにこの僕、ヒッキーは変なやつらのうちには入りません故に悪しからず。

(-_-)「ありからず………ふあぁ…眠た……」

('A`)「おい、変なやつ」

(-_-)「………なんだ、変なやつ」


前言撤回。入っちゃってたみたいです。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:11:18.13 ID:QU8Rhs5JO [7/56]
('A`)「とりあえず昨日のどんちゃん騒ぎのせいでビールが切れたらしいんだわ」

(-_-)「ありゃま」

('A`)「だからいつもの居酒屋さんに買ってきてってさ」

(-_-)「一番飲んでたのドクオなんだから、ドクオが買いにいきゃいいのに……」

ドクオは、こう見えて酒豪だったりする。
こんな貧相な見た目のどこに酒が入ってくのかは知らんけど。
ホント、迷惑なもんだ。

('A`)「あと荒じいが、『ついでになんか高そうな日本酒を一本、なんでもいいから買ってこい』だってよ」

そう言いつつ、ドクオは乱雑に一枚の僕に紙切れを渡した。

そこには、なんか「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」とか言いながら慶應義塾でも作っちゃいそうな人がこっちを見てた。

こっち見んな。

(-_-)「……はいよ。お駄賃は出る?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:15:17.17 ID:QU8Rhs5JO [8/56]
('A`)「釣りは全部やれってさ。荒じいに感謝しとけよ。」

(-_-)「………」

うめぇ。
マジかよ。
時給いくらのバイトだよこれ。

('A`)「あと、なるべく急いだ方がいいぞ」

(-_-)「えー?やだやだぼくちんはしりたくないー(棒読み)」

('A`)「ツンさんが言ってます」

(-_-)「行ってきます」

('A`)「ちなみにあの人、今日機嫌悪いからな」

(-_-)「ダッシュで行ってきます」

そりゃツンさんに暴れてもらうくらいなら引きこもりも走る。

進撃のツンさん。

たぶんウォールマリアくらい簡単に破壊してしまうかも知れない。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:18:00.72 ID:QU8Rhs5JO [9/56]
(-_-)「了解、すぐに戻るよ」

('A`)「頼んだ」

(-_-)「頼まれた。……って、そう言えばさ」

('A`)「ん?どしたよ?」

(-_-)「いや、昨日ツンさんが野菜が少ないってわめいてたじゃん?野菜はいいの?」

('A`)「おおぅ、いいパシられ心だな。けど、それは内藤さんが買いにいったよ」

(-_-)「おお、内藤さんが……」

(;-_-)「内藤さんがッ!!?」

('A`)「なんか、自分を制するトレーニングだってさ」

(;-_-)「……いやいや、大丈夫かよそれ…」

('A`)「はは……晩飯が楽しみだな」


含みのある笑い方をする、ドクオ。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:20:48.16 ID:QU8Rhs5JO [10/56]
(-_-)「あぁ、ぜひ今日も平和に飲みたいもんだね。せっかくだからドクオにもなんか買ってくるよ。なんか要望は?」

(*'∀`)「ちょ、マジかよイケメン!!じゃあ、やっすい焼酎!!」

(-_-)「え、安い限定?」

そこ限定するとこ?

('∀`)「やっすい焼酎を雑に水道水で割ってかっ喰らうのが一番うまいんだよ」

(-_-)「よくわからんね」

('∀`)「そのうちわかるさ」

(-_-)「そうだね。地球が猿の惑星と化す頃には僕もわかるかな」

('∀`)「ああ、わかる気がない事はわかった」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:26:04.58 ID:QU8Rhs5JO [11/56]
(-_-)「んじゃ、行ってきm……」

そうやって行く準備をしながら財布に諭吉さんを詰める時。

ふと、財布の中で窮屈そうに佇む弐千円札と目があった。

(-_-)

(-_-)「……あぁ、そうだドクオ」

('A`)「……なんだ?」


(-_-)「今日たしか久々に新規の客がくるんだったよな」


('A`)

('A`)「え?……あ、そうだけど?」

(-_-)「…………」

…………ううん。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:27:54.83 ID:QU8Rhs5JO [12/56]
(-_-)「………」

('A`)「うん?」

(-_-)「………あ。ごめん、なんもない。気にすんな」

('A`)「……」


今の言葉の真意を読み取ったか読み取ってないのか。

ドクオは怪訝な顔をしていた。

(-_-)「じゃ、行ってきます」

そうして僕は、内藤荘から走り去って行く。


('A`)「………」


「無駄に当たるから嫌なんだよな………お前の勘はよ」


だからそのドクオの言葉は、僕の耳には届かなかった。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:30:13.21 ID:QU8Rhs5JO [13/56]
( ・∀・)「……」

ここに青年と呼べる男が一人いる。
リュックに詰めた少しの荷物と、手に小さな地図。

( ・∀・)「ここか、『内藤荘』……」

探し物は、どうやら見つかったらしい。

目の前に佇む、大きく風格を感じさせる和風旅館。

(;・∀・)「…なんか、すげぇな…」


その「すげぇ」がどういった意味で漏れたのかはさておき、青年はただじっと内藤荘を見つめていた。

その風格には、圧倒されるばかりだ。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:32:10.19 ID:QU8Rhs5JO [14/56]
( ><)「やっと着いたんです?」

その地図を見やる青年の脇からひょっこり顔を出した、一回り小さい少年。

( ・∀・)「そうです着いたんです」

( ><)「長かったんです……いや、マジで!どんだけ歩かせんだって話なんです!でも良かったんです!」


わざとらしく口真似をするモララーにも構わず、ぎゃあぎゃあと騒ぎ始める。


(;・∀・)「疲れたからあんまり騒がないでくれビロード……俺はとりあえず、早く温泉に浸かりたい……」

( ><)「モララーはだらしないんです!ここはむしろテンションあげるところなんです!」

小動物のような愛嬌を放ちながらはしゃぐビロード。
その手には、いつの間にやら一枚の紙切れが握られている。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:33:36.25 ID:QU8Rhs5JO [15/56]

( ><)「せっかくの超絶格安旅行なのに!もっとはしゃがないと損なんです!」


ビロードの握る紙切れには、ある旅館の宣伝が書かれていた。



――――――温泉旅館『内藤荘』。宿泊費、一日100円也。ぜひお越し下さい。――――――と。




35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:36:05.20 ID:QU8Rhs5JO [16/56]
( ・∀・)「マジで一日100円なのかな、ここ」

( ><)「もし嘘だったら帰ればいいだけの話なんです。でも確かに、この大きさじゃ不安になってきたんです……もっとこう、お化け屋敷的なのを想像してたのに………」

(;・∀・)「だよな。つーか逆にどんなだったら100円で済むんだよ……」

(*><)「従業員がみんなロボットで電気代しかいらないとか?」

( ・∀・)「馬鹿かお前」

( ><)「じゃあ、従業員がみんな幼女だとか!」

( ・∀・)「馬鹿だったな。そりゃお前の期待だろ?」

(;><)「ロっ……ロロロロロリコンちゃうわっ!」

( ・∀・)「はいはい……夢が叶うといいね」

言いつつ扉の取っ手を手に取り、横に引く。

( ・∀・)( ><)「では、おじゃまします」

さぁおいでませ、内藤荘。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:41:29.64 ID:QU8Rhs5JO [17/56]
(*゚ー゚)「あ、いらっしゃいませ!ようこそおいでませ、「内藤荘」へ!」

出迎えてくれた従業員はワンピース姿の幼女だった。


( ><)

( ・∀・)

(*゚ー゚)

(*゚ー゚)「………あ、あの、どうされました?」

( ><)「幼女……否!」

( ><)「幼女さん!!」

なんか感動して思わず敬語になってしまった。

(*゚ー゚)?

\(*。><)/「40秒前の夢がかなったんですううううううう!!」

ちょっと涙も出た。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:45:39.81 ID:QU8Rhs5JO [18/56]
(;・∀・)「んなわけあるか馬鹿」

(*゚ー゚)「えっと、電話くれたビロードさんとモララーさんですね?よろしくです。私は、しぃって言います!9歳です!」

(;・∀・)「んなわけあった!?」

(*><)「おいモララー幼女なんですうっへほーい!!」

うるせぇよ黙れよもう。お前何キャラでいきたいんだよお前。

('A`)「うるせぇ」

ほら、なんかお兄さんも似たような事言ってるよ。
この後ろからいきなり現れたお兄さんも似たような事言ってるよ。

(*><)「いやいや、もっとテンション上げてこうなんです!!」

(;><)「……ってウッドワーーー!!?誰なんです!?」


('A`)「うるさいと思ったら、客さんか?」

(;><)「ひいっ!?」

いきなり現れたのはジャージ姿のお兄さん。

(*゚ー゚)「あ、ドックン」

もとい、ドックンさん。
なんかだるそう。見た目からしてだるそう。見てるこっちがダルくなってくる人だった

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:51:53.14 ID:QU8Rhs5JO [19/56]
('A`)「………で、なんか不手際とか?」

(*゚ー゚)「ないよ!しぃちゃん頑張ってるもん!頑張ってこの人たちから100円と言わずあと20円くらい多くせしめて、勝手にファンタ買ってやるんだ!」

不吉である。
モララーの人生不吉に感じた瞬間ベスト86位くらいの不吉である。
となりでビロードがうずうずしてる。
やばい、気持ち悪い。

('A`)「あ、申し遅れた。俺はドクオ。ここの従業員兼住民、ってとこかな」

( ><)「あ、ごめんなさい、こんにちわなんです。僕がビロードなんです。で、こっちがモララーなんです」

(*゚ー゚)「私はしぃちゃんだよ!」

( ><)「よろしくなんです」

(*゚ー゚)「よろしく!」

( ・∀・)「よろしくn(*゚ー゚)「じゃあ案内するね!」

( ・∀・)

( ・∀・)(……え?俺は無視……?)

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 20:57:46.96 ID:QU8Rhs5JO [20/56]
(*゚ー゚)「えっと、じゃあこの紙書いて下さい!」

その玄関の正面、カウンターに用意されたのは一枚の用紙。

これから泊まる為の第一歩となる紙。

そこに書かれた様々な要記事項の空欄を埋めていく。

「氏名」や「住所」、「電話番号」や…………あと「好きなテレビ番組」…………ん!?好きなテレビ番組って、いるかこれ!?書く意味ある!?

( ・∀・)「なぁビロード、この好きなテレビ番組って書く意味あr( ><)「しぃちゃんはどんなテレビ番組が好きなんです?」

(*゚ー゚)「ぷりきゅあ!」

( ><)「プリキュア!僕も大好きなんです!」

(*゚ー゚)「可愛いよね!」

(*><)「可愛いよね!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:00:58.06 ID:QU8Rhs5JO [21/56]
( ・∀・)「なぁちょっとしぃちゃん、あのさぁ」

(*゚ー゚)

( ・∀・)

(*゚ー゚)

(;・∀・)「あ、あのさぁ」

(*゚ー゚)チッ

(*゚ー゚)「あ、書けましたかぁ!?」

( ><)「書けたんです!」

( ・∀・)

いや、なんで…………?
顔?

顔かいしぃちゃん?

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:07:16.36 ID:QU8Rhs5JO [22/56]
(*゚ー゚)「じゃあ宿泊費100円を頂戴します!」

( ・∀・)つ「はい」( ><)つ「はいなんです」

(*゚ー゚)「…………はい、お二人で200円。丁度お預かり致しました!」

書類を提出すると、しぃちゃんはまた営業トーク調にそう言った。
覚えさせられているのだろうか。ぎこちなさがまた、可愛かった。


…………つーか、いやいや、そうじゃなくて。
マジに100円だった。マジに100円だったよ。

( ・∀・)「………あの、しぃちゃん」

(*゚ー゚)

(;・∀・)「…………あの、ドクオさん」

('A`)「んぁ?」

諦めた僕は、後ろにあるソファに座りながら新聞を広げるドクオさんに問い掛ける。

( ・∀・)「あの、代金はホントに100円だけですか?他にも後からなんか請求されたりとかないですよね?」

('A`)「ないよ」

ああちくしょう。
信用ならねええええええええええええええ

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:13:03.35 ID:QU8Rhs5JO [23/56]
(;・∀・)「でも、信じられませんよ。なんでこんな豪勢な旅館でありながら、宿泊費が100円なんすか?」

('A`)「豪勢なだけじゃないよ。布団は最新の摩耗させない乾燥機を使い常にふかふかだし」

(*゚ー゚)「朝昼夜3食は全て、我らが母ツンさんの絶品手料理だし」

('A`)(*゚ー゚)「自信ある温泉はあらゆる病気に効きまくり!恋愛成就や安産祈願もここ来てホイホイ!」

('A`)「………だからな」

(;・∀・)「今のは何!!?ねぇ、今のは何!!?」

('A`)「まぁ、後でわかるさ」

('A`)「内藤さんが帰ってきたらな」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:17:17.98 ID:QU8Rhs5JO [24/56]
(*゚ー゚)「そうだ。後はここの館長の内藤さんが、旅館の簡単なルールを説明するよ!」

( ><)「内藤さんです?」

(*゚ー゚)「そう、内藤さん」

( ・∀・)「内藤さん、ねぇ」

館長の名は内藤さんと言うらしい。

まぁこの旅館の冠名にもついていたし、当たり前か。

どんな人なんだろうか。

きっと強面ながら優しさ溢れる老人とかに違いないな。

('A`)「あ、内藤さんはいま買い出しに行ってるぞしぃちゃん」

(*゚ー゚)「え、そうなの?」


館長なのに買い出し行かされてやがる。

想像してた威厳ある姿がぶち壊れたよちくしょう。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:23:37.70 ID:QU8Rhs5JO [25/56]

( ><)「内藤さんはどんな人なんです?まさか、内藤さんも幼j」

(*゚ー゚)「おっさんだよ!中年太りのね!」

( ><)

ビロードはわかりやすいくらいに萎えた。

( ・∀・)「で、でもなんで館長さんなのに買い出しとか…………」

('A`)「あ、それ……な……」

('A`)「ううん」

なんか悩み始めた。
怖い。なんか変な言葉とか飛び出してきそうで怖い。

('A`)「……うちの館長な、ちょっと変わってるんだわ」

(*゚ー゚)「うん、変わってるっちゃ規格外に変わってるね」

そら、来たよ。
100円だもん。
そりゃそうだろうよ。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:27:33.51 ID:QU8Rhs5JO [26/56]
(;・∀・)「え、あの。どういう事ですかそれ」

('A`)「………まぁ、なんというかその」

('A`)「お前らは……まともな人間か?」

(;・∀・)「!?」

(;><)「!?」

ドキッとした。素直に。
まさかこんな質問、されると思ってなかったから。

(;'A`)「あ、ごめんな、別にそういう、内面的な話じゃなくて…………なんと言えばいいかな」

(*゚ー゚)「………ドックン。まわりくどい。ちゃんといってあげたら?」

(;'A`)「そんなんでこいつらが信じると思うかよ」

(;><)「どういう事なんです……?」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:29:53.99 ID:QU8Rhs5JO [27/56]
(*゚ー゚)「内藤さんがどんな人か、なんて」

(*゚ー゚)「会えばわかるよ」

しぃちゃんが言った、簡単で完全な答えだった。

それと、同時。


「ただいまだおーーーー!!!つーか八百屋遠すぎ!止めときゃ良かったお!!」

(*゚ー゚)「あ、帰ってきた」

タイミング良く、当人が登場する。

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:33:10.62 ID:QU8Rhs5JO [28/56]

(;^ω^)「ふぃぃ…………疲れたお」

('A`)「お疲れ。八百屋だっけ、行ってきたの。で……」

('A`)「まともに野菜は買えたかな?」

何その質問。
「はじめてのおつかい」でもそんな聞き方しないよ?

(;^ω^)「…………」

( ^ω^)「………それが、あの…………」

がさごそ、と。
内藤さんは手提げ袋を漁り始める。

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:39:29.94 ID:QU8Rhs5JO [29/56]



( ^ω^)「たまたま安売りしてた大根があったから、それ買ったらなんか夏目漱石の生まれ変わりだった」

( ^ω^)つ(大根)

(大根)<ご機嫌良う。私は、夏目漱石と言う。

('A`)

(*゚ー゚)

( ><)

( ・∀・)

「「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!?」」」



内藤荘、館長。

本名、内藤ホライゾン。
遅ればせながら、先立って紹介させてもらおう。




――――――彼の周りでは、いつも奇妙な事ばかりが起きる。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:50:56.84 ID:QU8Rhs5JO [30/56]
( ^ω^)「いや、ホントにびっくりしたお。まともに買えたと思って帰ってたら、いきなり手提げ袋の中から『草枕』の製作秘話が聞こえてくるんだもん」

(大根)<聞く話によると、私の作品では『わがねこ』や『坊っちゃん』の方が有名らしいな。

('A`)「そんな略し方するんだ……」

(*゚ー゚)「しぃも読んだ事あるよ!!夏目さん!猫の名前は浮かんだ?」

(大根)<いや、思い付かないから名前が無い訳ではないのだよ娘さん。

(; ∀ )「ありえない……なんだこれ、大根が喋るとか、ありえない……」

大根は、食用の植物ですよね。
Wikipediaにも乗ってますよね。
でも、喋ってますね。
目の前で。

なんだこれ、ありえない。

(;><)「…………」

ビロードも、たぶん同じ気持ちだろう。
おしゃべりな口を、開かない。

(*><)「かわいい…………」


おい。ビロードおい。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 21:58:09.30 ID:QU8Rhs5JO [31/56]
(大根)<今や教科書にも、私の作品が乗っているらしいな。感無量だ。それに尽きる。

(*><)「……かわいい…」

(;・∀・)「ちょっと待てよ!!アンタ、マジで自分が夏目漱石って名乗る気か!?それに、どうやって声を出してんだよ!!」

耐えきれず、俺は感情をぶちまけてしまった。

目の前の非現実が現実に存在している事が、
その現実の非現実を、みんなが許容してる事が、耐えられなかった。


(*゚ー゚)「っせぇな…」

だから、なんか聞こえたけど無視した。

(大根)<………

( ・∀・)

(大根)<君はね、青年。君は……『存在』というものを、どう定義する?

(;・∀・)「…………はい?」

帰ってきたのは、妙に哲学めいた答えだった。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 22:04:40.43 ID:QU8Rhs5JO [32/56]
(大根)<単純に、『居るから』『あるから』。それで、良いのだ。『存在しているから存在なのだ』と、そう答えて何も不満はないはずだ。しかし、その中を誰が覗いただろうか?

( ・∀・)「…………」

(大根)<君が今日見た「犬と定義するもの」の中身は、虫けらかも知れない。君が今日見た「虫けらと定義するもの」の中身は、犬かも知れない。私とて、同じ。


(大根)<君達が大根と定義するものが、私なだけ。そこに優劣はないだろう。対象が人だから疑いが増すとは、可笑しな話ではないか?なぁ、青年よ。

(;・∀・)「…………」


いや、わかんない。

( ^ω^)「ほぉ…………」

('A`)「確かにな」

(*゚ー゚)「うん、そうだよね」

( ><)「言い得て絶妙なんです」


でもわかってないの俺だけみたい。
ちくしょう。混ぜて。俺も混ぜてよ。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 22:10:01.79 ID:QU8Rhs5JO [33/56]
( ^ω^)「…………まぁ、驚くのも無理はないおね、お客さん」

( ^ω^)「僕の『これ』を見た人は、みんなそうやって驚いちゃうからね」

(;・∀・)「……はぁ」

( ><)「あなたが、内藤さんなんです?」

( ^ω^)「そうだお」

そうだ。
喋る大根のせいで影が薄くなっていたが、この人が全ての元凶なんだ。


( ^ω^)「僕は、内藤ホライゾン」

「『奇運』に憑かれた男だお」


しぃちゃんの説明通りの、中年太りのおぢさん。
しかしそこには、ただならぬ雰囲気を感じる。

( ・∀・)「…………」


どうなる事やら、この旅館での生活は。

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/12(火) 22:12:36.79 ID:QU8Rhs5JO [34/56]

( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです


第一話、終わり。





( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです 第二話
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コメント

文章がもろ厨二臭いじゃねぇか
  1. 2011/04/14(木) 05:30:03 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
期待してます!

1話を読んだ感じだと面白いです
  1. 2011/04/20(水) 11:21:20 |
  2. URL |
  3. (´・ω・`) #-
  4. [ 編集 ]

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