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( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです 第三話 2011年04月14日 ( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです トラックバック:0コメント:9


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 20:46:47.67 ID:+GoVR5x9O [5/41]
第三話『どっちもどっちって言うやつは、大概悪い方の味方をしている謎の法則』


( ^ω^)「よし、いいかな?みんな持った?持ったね!」

( ^ω^)「……はい!!」

( ^ω^)「でわでわ!久々のを新規客を祝福いたしまして……」


( ^ω^)「乾ぱあああああああああい!!」

( ><)( ・∀・)('A`)(*゚ー゚)「かんぱああああい!!!」


ξ゚⊿゚)ξ「しぃちゃんはコーラで我慢しようね」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 20:55:22.78 ID:+GoVR5x9O [6/41]
――――――夜。

昼に集まった和室に、僕らは再び集まった。
「新規客歓迎会」という名目で―――この旅館は常連は多いが、新規客は久々なのだとか―――みんなビールだったりコーラだったり焼酎だったりを思い思いに口に運んでいる。
そしてテーブルには、豪勢な食べ物。
これ全て、ツンさんの手料理なのだろうか。

(;・∀・)「ツンさん、これ全部一人で……?」

ξ゚⊿゚)ξ「当たり前でしょ。館長の妻なめんなし」

らしい。
すげえよこの人。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:01:22.91 ID:+GoVR5x9O [7/41]
('A`)「さっ……モララー君。とりあえず両手にジョッキ持って」

( ・∀・)「はい?」

('∀`)「さぁイッキしようね」

(;・∀・)「しょっぱなから殺す気ですかッ!?」

('∀`)「YES!!」

(*゚ー゚)「さぁいけよクズ!」

(・∀・;)「しぃちゃん俺に向けての初の発言がそれええええええ!?」

('A`)「はい、乾杯したらもうテーブルにジョッキ置くなよ。置いたらえらいもん吐かしてやるからな」

さっそく捕まった次第です。
私、モララーは、今宵は生き残れるのやら。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:11:08.09 ID:+GoVR5x9O [8/41]
ぎゃいぎゃい騒ぐ向こうのテーブルを見つつ、内藤が言う。

( ^ω^)「おっおっおwwwやっぱ楽しいもんだおね飲み会ってのはwwww」

(;><)「や、若干怖いんです……」

(-_-)「ブーンさん、荒じい呼んできたよ」

( ^ω^)「お」

( ><)「ん?」

/ ,' 3

ビロードが見たのは、老人だった。
見事な白髪頭。刻印のような顔の皺。

( ^ω^)「お、おはようだお荒巻さん」

荒巻と呼ばれたその老人は、内藤の目の前にゆっくり腰掛ける。

/ ,' 3「楽しそうじゃの。このじじいも、混ぜてもらってもいいか?」

( ^ω^)「もちろん」

( ><)「あ、初めましてなんです。僕は、ビロードっていいます」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:17:50.90 ID:+GoVR5x9O [9/41]
/ ,' 3「ほぅ。君が、今日歓迎される側のモララー君という子かな?」

(;><)「あ、いや、違うんです。モララーは、向こうでさっそく死にかけてるやつでして……僕はビロードなんです」

ビロードが指差した方向では、ドクオとモララーが尋常じゃないペースで飲み進めている。
どうやらモララーも乗り気になってきたらしい。
まぁ、楽しそうならそれでいいや。

/ ,' 3「ほぉ……無茶やっとるな。モララー君も若いのう。ワシは死にたくないし、ちびちび飲むとするか」

(-_-)「うん。荒じいは水でも死にそうだしね」

/ ,' 3「このガキ……」

( ><)「ははw」

( ^ω^)「おっおっおwwww」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:26:22.96 ID:+GoVR5x9O [10/41]
从'ー'从「はい~、料理持ってきましたよ~」

( ><)「ありがとうなんです!」

(-_-)「ありがとうね」

そう言えばというのもアレなのだが、この人はヒッキーさん。
この旅館の従業員兼住人の一人で、雑務をこなす引きこもりらしい。
…………雑務をこなす引きこもりってなんなんだろう。

(-_-)「お、美味しいなこれ。ビロード君も一口どうだい?」

物静かでしゃべりやすい、いい人だ。ただ……

(;><)「もうほぼ尻尾しかないエビフライを僕に渡してどうしろって言うんです?」

ところどころに息をするようにギャグを挟んでくるのが、ちょっと……。

どう反応すればいいのか分かんないんです。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:35:48.67 ID:+GoVR5x9O [11/41]
(-_-)「あはは、冗談冗談。せめてサラダ油は欲しいよね」

(;><)「味付けの問題じゃないんです!そしてなぜ油!?」

/ ,' 3「若いのぉ」

(><;)「若くてもやりませんよこんなの!!」

とまぁ、常にからかわれっぱなしなのだ。
まぁ…………でも、僕はひたすら、楽しかったんだけど。


初めは怖いもの見たさで予定してた旅館だったけど
こんなに楽しい一時をくれるとは想定外だった。

(*'A`)「モララー君頑張るねぇ!まだまだいこうぜ!」

( *・∀・)「よっしゃこいやああああ」


( ^ω^)「おっおっおwwww」

内藤さんは、いつまでも笑っていた。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:40:25.30 ID:+GoVR5x9O [12/41]



それでも僕は気付いていた。

内藤さんが笑った後に時折見せる

不安そうな表情に。


あれは…………何を意味するんだろう。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:44:17.20 ID:+GoVR5x9O [13/41]
聞き心地の良い喧騒。
食器の音。
目にうるさい華やかさ。

ξ゚⊿゚)ξ

(*゚ー゚)

(*'∀`)

(;*・∀・)

/ ,' 3

(-_-)

( *><)

( ^ω^)


こうして旅館での楽しい夜は、あっという間に過ぎていった。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:49:41.76 ID:+GoVR5x9O [14/41]


――――――内藤荘、103号室。



(; ∀ )「うああああ疲れたああああ」

从^ー^从「あはは、お疲れさまです~」

宴が終わり、僕は死にかけのモララーをつれて自室に戻った。
渡辺さんが机を綺麗に拭いてくれていて、その上には温かそうなお茶が置かれている。

(;><)「よくがんばったんです、モララー……」

(; ∀ )「だめだ。ドクオさん強すぎる。あの人すげえよ……」

(;><)「確かに、すっげえケロッとしてたんです…………」

(;・∀・)「みんな驚くくらい飲むんだな。俺には信じられねぇよ」

从'ー'从「そうですね~。お兄ちゃんなんかは特に大の酒好きですから」

(;・∀・)「ほんと、アレは人のレベルじゃないよ。バケモンだわ」

从'ー'从「やだwそれはモララーさんも一緒でしょ~w」

(;・∀・)「何いってんの。ドクオさんにゃついていけないよ……」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 21:52:16.01 ID:+GoVR5x9O [15/41]

从'ー'从「……ねぇモララーさん」

(;・∀・)「ん?」



从'ー'从「どうして嘘つくんですか?」

( ・∀・)

( ><)

( ><)?

( ・∀・)「え」


――――――何かが動き出している。
誰も求めていない、何かが。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:00:52.88 ID:+GoVR5x9O [16/41]
(;・∀・)「えっと……渡辺さん?」

(;><)

(;・∀・)「……酔ってる?」

从'ー'从「……」

从'ー'从「私はずっと、仕事してました」

酒を飲む暇なんかなかった。
そう言いたいらしい。

(;・∀・)「……意味がわからないな。俺が、何の嘘をついてると?」

从'ー'从「あなたは今こう言いました」

从'ー'从「私の兄は化物で、自分は化物じゃない……と」

(;・∀・)「え、それは比喩だけど……」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:04:24.56 ID:+GoVR5x9O [17/41]
从'ー'从

(;・∀・)

(;><)

从'ー'从「……ごめんなさい、何か勘違いしてたみたいです~」

(;・∀・)「……あ、ああ。ならいいんだけどね」

(;><)「……まぁ、とりあえず茶飲むんですモララー」

( ・∀・)「ああ、ありがとうビロード。そして、渡辺さん」

从'ー'从「はい?」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:07:32.20 ID:+GoVR5x9O [18/41]





( ・∀・)「ごめんな」

从'ー'从「 ?モララーさ―――――」

( ><)「え」


从'ー'从「 う゛ っ … … 」

( ・∀・)

そこに。

そこに、音はなかった。
そこに、異変はなかった。

ただ、モララーの右腕手は正確に。
これでもかってくらい正確に。
返り血すら出ないほどに正確に。

渡辺の左胸……内蔵器で言うなら心臓相当の場所を、


素手で。 貫いた。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:19:40.92 ID:+GoVR5x9O [19/41]
从 ー 从

どちゃ、と。たったいま拭きあげ綺麗になった机が
渡辺の口から漏れ出す紅により、また汚れていく。

それが僕、ビロードが意識を失う寸前に見た光景だった。

( ><)

( ・∀・)「ごめんなビロード。お前もちょっとだけ寝ててくれ。安心しろ。お前は好きだから殺してはいないよ」

( ・∀・)「……さぁ。そろそろ動くかい」

「【奇運】ってのを奪いに」


もうぐだぐだとほのぼのした。
つまらねえ日常と非日常の交錯もやった。

なら、そろそろ正体を明かしてもいいよな?

さぁ皆様、おはようございます。


俺は、【吸血鬼】―――


―――正真正銘、バケモノだ。


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:27:51.75 ID:+GoVR5x9O [20/41]

【吸血鬼】。

人の血液の流れるところに常に傍らに在り。
人の姿にありながら人以上、異常な体力在り。

( ・∀・)

それが俺ら吸血鬼なわけだが……俺はまだまだレベルが違う。


吸血鬼名、『モラトリオ・ラーグベルズ』。


これは俺の事だが……この名前を聞いて、イギリスじゃ、ふるえ上がらないやつはいねぇだろう。

なんたって、1800年末の惨事。
誰もが知る未曾有の大量猟奇殺人犯……【切り裂きジャック】とは

この名のあだ名なのだから。

( ・∀・)

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:34:42.40 ID:+GoVR5x9O [21/41]
ただ俺は長い事生きすぎた。

そして途中から吸血鬼ってのに飽きたから

人間のふりして日常にとけこんで

ビロードと出会って仲良くなって

今に至るなう。


そしたらさぁ、なんかあの内藤ってやつ?

すごいじゃん。あんなの、300年間生きた俺も見たことないよ。

久々に人間に興味がわいてね。

だからちょっと、あのオッサン拉致ろうと思います。

以上、説明終わり。

( ・∀・)「……さて、どうしようかなこの死体は……」

从 ー 从

( ・∀・)「……ううん」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:37:11.79 ID:+GoVR5x9O [22/41]
( ・∀・)「で……」

( ><)

( ・∀・)「ビロードもなぁ。一応、長い事友人やってきたから気絶で済ませてやったけど……」

( ><)

( ・∀・)

( ・∀・)「ああめんどくせえ。やっぱ殺しとくかね」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:42:18.44 ID:+GoVR5x9O [23/41]


( ・∀・)「バイバイ、親友。どうか来世では、フツーの友達つくれ……」


吸血鬼は、人間とは比べ物にならないほど強い。

単純な差にするなら、そうだなぁ……爪のない子猫と人間、ってくらいに。

だから、殺すのは簡単だ。

一撃、振りかぶれば。

それでおしまい――――――


( ・∀・)「……よっ!!」

( ><)

「やめなさい」


――――――なんだけど。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:46:43.63 ID:+GoVR5x9O [24/41]
川 ゚ -゚)「やめなさい」

後ろから語りかける人間がいたのだ。

この状況にも関わらず、そりゃあもう恐ろしく冷静に。


川 ゚ -゚)「バイトに疲れて帰ってきたら、渡辺が血まみれで倒れてるとこ見てしまうし……なんなんですか、あなたは」

敬語が、鼻につく。
何やら高飛車な雰囲気が、俺をイライラさせてくれた。

( ・∀・)「………」

( ・∀・)(あぁ)

なんという事だろう、勇敢な少女よ。
俺を強盗か何かと勘違いでもしたか?

目の前の強盗に勇気を振り絞って声をかけた。
誉めてやりたいよ。
でもね、残念。その結果が、今から訪れる

――――――死なんだから。

( ・∀・)

川 ゚ -゚)

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:51:17.77 ID:+GoVR5x9O [25/41]
( ・∀・)「………」

俺は無言で手を振り上げる。

それが何を意味するか、この少女はわかっているだろうか。

手刀にすればナイフより切れ
拳骨にすれば鉄の砲より重い。

俺の手は、そんな凶悪性を持つと言うのに。



川 ゚ -゚)「私を攻撃するんですか」

川 ゚ -゚)「やめなさい」

それでも彼女は。

「そんな事したら、私は怪我をする。

即ちそれは他人を不幸にする行為。

それは、いけないこと。

だから、やめなさい」


冷静ながらも、力強い言葉でそう言った。

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:53:50.17 ID:+GoVR5x9O [26/41]


しかし。


( ・∀・)

(;・∀・)「……あ」

(;・∀・)「あれ?」

川 ゚ -゚)


俺は動けなくなった。


彼女に言われた、そんな他愛もない一言や二言で。




115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 22:58:41.46 ID:+GoVR5x9O [27/41]
なんだこれ。
体が金縛りにあったように、動かない。
伝説の吸血鬼たるこの俺が、だ。
いったい、どんなトリックを使ったって言うんだ。

(;・∀・)「お前」

(;・∀・)「何をした?お前、何者だ!?」

川 ゚ -゚)

(;・∀・)「おい!答えろ!!」

川 ゚ -゚)「……ああ、初対面なのに挨拶がまだでしたね」

川 ゚ -゚)「私は来栖 直(くるす なお)と言います。ここの従業員兼住人といったところですね。性格のせいか、名前をもじり、みんなにはもっぱら『素直クール』また略し『クー』と呼ば―――」

(;・∀・)「そうじゃねえよッ!!」

川 ゚ -゚)「今お前が俺をどうやって縛ってるかが知りたい、ですか?」

(;・∀・)「……」

川 ゚ -゚)「そうですよね。ちゃんと説明しておきましょうか」


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:00:00.52 ID:+GoVR5x9O [28/41]


川 ゚ -゚)「………私は」





「私は、【神】です」


(;・∀・)




………は?

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:06:21.80 ID:+GoVR5x9O [29/41]
(;・∀・)「おい、クーとやらよぉ……そんな説明で、俺が納得するとでも?」


川 ゚ -゚)「もっと詳しく?……そうですね、正確には【神見習い】といった方がいいですかね」

(;・∀・)「……?」

川 ゚ -゚)「この世界には最高位に四人の神がいるのを知っているでしょう?
『陸』、『空』、『海』、『人』。
それぞれを司る神がいますね」

いや、そんなの知らないよ。
ご存知ねえ。別段興味もねえし。

川 ゚ -゚)「私はその中の『人』を司る、【国神(くにつかみ)】の…まだ見習いの身です。たぶんあなた達が真っ先に偶像として崇拝するのが、私達でしょう」

(;・∀・)「じゃなくてな、なんで俺が動けないのか……」

川 ゚ -゚)「……ああ、そう言う事ですか。でも私いったじゃないですか。『やめなさい』って」

川 ゚ -゚)「『神の言葉は絶対』。たかが吸血鬼が、逆らえるとでもお思いですか?」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:08:21.57 ID:+GoVR5x9O [30/41]
川 ゚ -゚)「知っていますね?あなた達は、神のお告げには逆らえないもの」

川 ゚ -゚)「私はあなた達に対し、命令を聞かせる力を持ちます。なんたって、神ですから」

(;・∀・)

川 ゚ -゚)「正確には、『絶大な説得力』と言いましょうか。私の発言にあなたが納得し、自分で動きを止めているのです」

(;・∀・)

脳内世紀末電波女が眼前に燦然と参上。

………いやいや、そんなふざけた事を言ってる場合じゃないだろうが。

【神】?【国神見習い】?
ふざけんな。そんな存在が簡単にいてたまるか。

しかし、この今。俺を拘束している力。
地上にも史上にも最強の、伝説の吸血鬼を捉える力なんて―――――

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:13:32.21 ID:+GoVR5x9O [32/41]
(;・∀・)

川 ゚ -゚)「あなたはどう足掻いても、私には勝てません」

川 ゚ -゚)「諦めなさい」

ちくしょう。
諦めたくなってきた。
説得力と言うが、そんなちゃちなもんじゃ断じてない。
言葉の暴力もいいとこだ。

(;・∀・)

ただ、どうする。

……いや、どうするもこうするもないけれど。

(;・∀・)「……参った。敗けを認める。許してくれ」

これくらいしか、道はないんだけれども。

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:18:09.05 ID:+GoVR5x9O [33/41]
川 ゚ -゚)

(;・∀・)

川 ゚ -゚)「………いいでしょう。許します」

(;・∀・)「え」

……え!?簡単に許してそんなに簡単に許してくれんの!?マジで!?
神様マジで!?

川 ゚ -゚)「私……神は全ての命を救わねばならない」

川 ゚ -゚)「例え其の心に邪心があれど、神に祈る時は全て本心です」

( ・∀・)「……」

体が徐々に軽くなっていく。
手が、動く。足も、感覚を取り戻す。

川 ゚ -゚)「だから私は、あなたを許s「おいおい、マジかよお前」

川 ゚ -゚)

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:21:34.84 ID:+GoVR5x9O [34/41]
「いっつもそれだクーは。そいつ、人殺しだぜ?情とかねーのかよ。人間の扱いが平等すぎて気持ち悪ぃわ」

(;・∀・)「……だ、誰だ?」

どうやら、俺の野望は果たせないどころか。
大変な目にあっちまうらしい。
まぁ、やった事を考えれば当たり前か。

川 ゚ -゚)「……仕方ないでしょう。彼の心にも、神はいるのですから」

「へっ……神様は常時御大層だな。でも、俺はあんたほど優しくねーぞ。なんたってそいつは―――――」

('A`)「俺の可愛い可愛い義妹を可愛がってくれてるんでな」

(;・∀・)(アイツは……)

ドクオ。
しかし、今までとの違和感を見せつけるかのように、右手にはあるものが握られている

それは、ワンド(魔術杖)。


('A`)「止めんなよ、クー。なんたって俺の心にも、神はいるんだからな」

川 ゚ -゚)「………」

('A`)「今からちっと、こいつを懲らしめる」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:25:18.18 ID:+GoVR5x9O [35/41]


(;・∀・)「……」

川 ゚ -゚)

やれやれと言った顔でクーは空に目をやる。
どうやらこれ以上の干渉はしてこないらしかった。
体も、自由に動く。


('A`)「どうも、酒の弱い吸血鬼くん」

( ・∀・)「……やるんなら、容赦はしねぇぞ。」

('A`)「来いよ」

( ・∀・)「死にたいのかよお前」

('A`)「死にたくないよ」

( ・∀・)「俺に勝てるつもりでいんのかよ。俺は最強の吸血鬼様だぞ。お前の命の有無なんか、冗談で決めるぜ?それとも、お前も【神】か何かか?」

('A`)「いや、違うぜ。見てわからないか?俺は………」


「【魔術師】さ」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:32:39.62 ID:+GoVR5x9O [36/41]
魔の術を持つ者―――【魔術師】。

( ・∀・)「……へぇ。童貞こじらせてたらそのうち魔法が使えるようになるってのは、迷信じゃなかったのかい」

('A`)「迷信で済んだらお前が今からボコられる事もなかったのにな」

( ・∀・)「は!!強がりやがって!!」

しかし、俺が怯むには値しない。

( ・∀・)「神なんつーぶっ飛んだ存在ならいざ知らず!一回の魔術師ごとき……俺は何人も殺したさ!!」


そうだ。吸血鬼狩りや魔女狩り。
そんな時代には俺ら異形の存在に、異能を持つ人間が挑んでくる事なんざ、よくあった。

それでも俺は、こうしてフツーに生きてる。

みぃんな、殺して血を吸ってやったからだ。

( ・∀・)「お前も今すぐ殺してやるよ!」

伝説の吸血鬼を、これ以上コケにしないでもらいたい。

( ・∀・)「このマヌケな妹のようになァ!!」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:35:42.57 ID:+GoVR5x9O [37/41]
('A`)「は?妹?」

( ・∀・)「え?」

しかしそれは

('A`)「俺の妹なら」

まるで神風を起こすように飛来し

('A`)「そこにいるけど?」

从 ー'从

(; ∀ )「がっ――――――!!!」

立ち尽くすモララーの横頭に、綺麗に跳び蹴りを決めた。

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:40:23.12 ID:+GoVR5x9O [38/41]
(; ∀ )「あ゛……」

壁に叩きつけられた。この俺が。
痛い。とてつもなく痛い。……この俺が?

(; ∀・)「なん…………ゴボッ、お前……!!」

从'ー'从「あぅぅ。不意打ちはひどいよ~。思わず、びっくりしたじゃない」

渡辺。
おっとりした様子は変わらないが、怪しげな雰囲気を纏う。

从'ー'从「ひどい。せっかく、だらだらとほのぼのを続けていけると思ってたのに~」

(; ∀・)「確かに心の臓を捉えたはず……なんで生きてる!!」

从'ー'从「……ごめんね~、モララーさん。その事なんだけどね」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:43:46.48 ID:+GoVR5x9O [39/41]
从'ー'从「私、そもそも『死』の概念がないの」

(;・∀・)「……」

は?

从'ー'从「ごめんね。私……【妖怪】って類の存在だから」

从'ー'从「基本的には死とかありえないんだよ~。」

暗闇から再び現れた、渡辺。
そこには、見覚えのない何かがひょろひょろと動いていた。


――――――ネコの物と思わしき、耳と尻尾だ。


从'ー'从「申し遅れました。私は【仙猫】、渡辺と言います。以後お見知りおきを~」

('A`)「よく出来ましたナベちゃん」

从'ー'从「えへへ」

('A`)「おかげで、詠唱もすんなり進んで良かったよ」

(; ∀・)(まず――――――!!!)

バッ、と。
ドクオが木製のそのワンドを振り上げる。
その尖端は、既に紅く染まっていた。

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:52:07.10 ID:+GoVR5x9O [40/41]
('A`)「炭も残らず消し失せろ ……『ブラッディ・シーザー』」

(;・∀・)「!!」

ドクオが何やら厨二臭い事を吐いたと思えば

(;・∀・)「ぁあ゛ああああ!!?」

気付けば自分の体が、発火している。

(;・∀・)「だあ!っちくしょ……うっとおしいんだよ火ごときがあああああ!!!!」


ばちばちと、不愉快な音を立て背が焼かれていく。

転げ回ったり、払ったりしてみても火は消えない。

どうなっているんだ、これは。

(; ∀・)「くッそ……!!!あちぃなちくしょうが……!!」

('A`)「あれ、まだ死なないのか。フツーなら、10秒と持たずに全焼してるんだけどな」

从'ー'从「お兄さんひどい」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/13(水) 23:57:50.37 ID:+GoVR5x9O [41/41]

(; ∀・)「くッ―――うがあああああ!!」

ホントに、わけがわからなかった。

なぜこんなにもぽんぽんと人外が出てくるのか。

なぜそんな現実で、彼らは普通の顔をして生きてこれたのか。

そして、火。


混乱に混乱を重ねた結果、俺が取った行動は

(; ∀・)「ッ!!」

('A`)「あ」

从'ー'从「あ」

最後の力を振り絞っての

逃走。

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/14(木) 00:01:30.06 ID:BfYOVJTTO [1/2]
(; ∀・)「はッ……はッ……」


とりあえずは、ここから出よう。

【神】。
【妖怪】。
【魔術師】。

こんな、100年に1度に遭遇したら幸運レベルの存在が

仲良しこよししながら一緒に暮らしている。

異常。
吸血鬼の俺なんかより、よっぽど異常なのだ……ここは。

とりあえず、出よう。

後の事は、後で考えればいい。

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/14(木) 00:08:36.39 ID:BfYOVJTTO [2/2]
――――――結果的に言えば、逃走は大失敗だった。

俺は、火に焼かれながら逃げる道中……逃げる手足を、失った。
失ったというのは、文字通り――――無くなったのだ。

(; ∀・)「……」

(*゚ー゚)「やっぱりね…………しいちゃん、こいつは最初っから疑ってたんだよ?」

パジャマ姿の子供が、その姿には不釣り合いな得物。

『刀』、を手にしている。

その日本刀には、俺の探し物――――――俺の両手両足が、バーベキューのように綺麗に串刺しにされていた。


(´・ω・`)「逃走経路なんてあるわけないじゃん?」

「内藤荘だけに、『無い逃走』………ってね。ぶふっww」

(*゚ ー゚)「どうしよう……すっげえつまんねえ……」

もう一人の男。
こいつが手をこちらにかざしている、それだけで。
それだけで『やる気』がなくなり、もはや動く気すら無くなっていた。

(; ∀・)

次から次へと……ホントに、なんなんだここは。

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/14(木) 00:12:16.69 ID:+SQ9q317O [1/3]
从'ー'从「あ、二人とも大丈夫~?」

(´・ω・`)「お、渡辺さん」

('A`)「焼かれたまま逃げれるだけ、すげぇってとこかな」

(*゚ー゚)「ドックンだー!」

川 ゚ -゚)「しぃちゃん。その物騒なのは捨てなさい」

(; ∀・)

……馬鹿にしてやがる。

俺は、伝説の吸血鬼。
切り裂きジャックたる吸血鬼なんだ。

この俺が。

この俺が、どうだ。

なんなんだよこいつら。

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/14(木) 00:15:21.53 ID:+SQ9q317O [2/3]
(;・∀・)「なんなんだよ、お前ら!?」

('A`)「俺らか?……ううん、なんて答えるかな」

('A`)「そうだな。俺らは、『気持ち悪いくらい仲良く』をモットーとした………」


('A`)「【奇運】に呼ばれた、ただの内藤荘の住民さ」


('A`)川 ゚ -゚)「ようこそおいでませ、内藤荘へ」(*゚ー゚)(´・ω・`)



それはモララーの受けた、2度目の歓迎だった。

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/04/14(木) 00:17:11.61 ID:+SQ9q317O [3/3]

( ^ω^)旅館取り巻く「奇運」のようです

第三話、終わり。





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コメント

おもしれぇぇえええ
  1. 2011/04/14(木) 02:48:57 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
厨二くせぇぇー
設定が良かっただけに残念
  1. 2011/04/14(木) 11:05:04 |
  2. URL |
  3. あほん #-
  4. [ 編集 ]
ニコイチの人?
  1. 2011/04/14(木) 13:37:15 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
結構好きな話だwww
人外が集まってやってるあたりが。
ビロードも思わせぶりな死の予言とかしてたから能力者?
  1. 2011/04/14(木) 23:02:40 |
  2. URL |
  3. #Lm6S65hA
  4. [ 編集 ]
世界の中心針山さん、とか好きそうだよなこの作者
  1. 2011/04/15(金) 02:00:44 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
好きな感じ続きwktk
  1. 2011/04/15(金) 15:24:21 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
次はまだー?

楽しみにしてるよ!
  1. 2011/04/20(水) 11:42:33 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
特に盛り上がりも面白みもまだ無いのにこの作品『だけ』コメントが付きすぎていてはっきり言って自演を疑うレベル
  1. 2011/04/21(木) 04:37:40 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]
自演だな。うん
  1. 2011/04/21(木) 21:20:36 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

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