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( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 3 2011年01月20日 ( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです トラックバック:0コメント:0


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:23:23.33 ID:vP6KENfE0

 ミセリが城に住み始めてから数日が経った。

 三食食べられ、布団の中で寝られるここは、彼女にとって紛れもない天国だった。


ミセ*゚ー゚)リ「おーいたいた」

( ゚∋゚)「何かご用でしょうか」


 巨体を小さくして昼食の準備をしていたクックルに、ミセリが声をかける。


ミセ*゚ー゚)リ「いやぁー、なんていうか私って居候じゃん?
      だからさぁ、何にもしないのはちょっと駄目かなと思って、何か手伝いでもっと」

( ゚∋゚)「魔王様はなにもしなくていいと仰いましたよ」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:27:42.79 ID:vP6KENfE0

ミセ*゚ー゚)リ「そりゃあ言ったけどさ、こちとらそこまで無神経じゃないっつーか……」

( ゚∋゚)「ええ、よい心がけです。ではお言葉に甘えて、料理の手伝いをしてもらいましょうか」

ミセ*^ー^)リ「オッケー! 曲がりなりにも女だかんね。料理くらい楽勝!」



ミセ*゚-゚)リ「ぎゃあああああ指切った!」


ミセ;゚-゚)リ「ひっ! お皿割っちゃった!」


ミセ*>-<)リ「しょっぱ! 塩の分量間違えた!」


ミセ*;ー;)リ「ひぃぃぃぃ形容しがたい物体Xが誕生した!」





( ゚∋゚)「ミセリ様。その、申し上げにくいのですが……」

ミセ*゚-゚)リ「うん、わかってる。みなまで言わないで」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:28:57.29 ID:vP6KENfE0





 ##### ガラクタ魔王のようです #####










 第三話「有能執事と夢見がちな魔神」






8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:33:05.66 ID:vP6KENfE0

  _
( ゚∀゚)「クックル。その、そこの形容しがたい料理はなんていう名前の料理だ?」

( ゚∋゚)「物体Xでございます」
  _
( ゚∀゚)「そうか。なにが入っているのかな」

( ゚∋゚)「物体Xでございます」
  _
( ゚∀゚)「謎が多い料理だな」



 昼食に出たミセリの料理は悲惨なものだった。

 見た目もさることながら、食欲を妨げる異臭も放っているのだ。


  _
( ゚∀゚)「う、ぐっ、こ、この料理、毒抜きされていない!?」

ミセ;゚-゚)リ「元から入ってねえよ! もう食べんな!」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:38:11.36 ID:vP6KENfE0

 昼食のあと、ミセリはもう一度クックルの所へ行った。



( ゚∋゚)「料理の本?」

ミセ*゚ー゚)リ「そ。これくらい大きい城なんだからさ、図書室とかあるでしょ。
       料理本見て料理の勉強しようかと思って。花嫁修業みたいな?」

( ゚∋゚)「図書室というか、図書館がございます。お目当ての本も、そこならあるでしょう」

ミセ*゚ー゚)リ「案内してくれる?」

( ゚∋゚)「もちろんです」



 クックルが案内してくれた図書館は、ミセリが想像していたものよりもずっと大きく、三階建ての建物だ。

 しかし中の様子は悲惨なものであった。
 床や机の上に、整理されていない本が乱雑に置きっぱなしになっていた。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:43:57.41 ID:vP6KENfE0

ミセ;゚ー゚)リ「うわっ、掃除してないの?」

( ゚∋゚)「ここ数年間は立ち入っていませんでしたからね。これは掃除しなくては」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、手伝うよ!」

( ゚∋゚)「大変嬉しゅうございます。私の手は、本の片付けには向かないのです」


 ミセリの何倍もの大きさがあるクックルの手には、鋭いかぎ爪がついている。

 これで本を持ったら、もしかして本が傷んでしまうかもしれない。


 それからミセリは、彼の爪が自分の肉に食い込むことを想像して、生唾を飲んだ。

 物腰の柔らかさで忘れてしまいそうになるが、クックルの姿は一目見ればもう忘れられないほど恐ろしいものだ。



( ゚∋゚)「私はホコリを取って、ぞうきんをかけます。ミセリ様は本を所定の本棚に戻してください」

ミセ*゚ー゚)リ「ん、おっけ!」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:48:07.88 ID:vP6KENfE0

 作業が始まるとお互い無言になった。

 丁寧にほこりを取るクックルの姿を、作業をしながらミセリは横目で盗み見る。



ミセ*゚ー゚)リ「あのさ」

( ゚∋゚)「なんでしょう」

ミセ*゚ー゚)リ「他の魔族はみんな、冥界? ってとこに帰ったんだよね」

( ゚∋゚)「そうです」

ミセ*゚ー゚)リ「クックルはどうして帰らないの?」


 クックルの作業の手が一瞬だけ止まった。


( ゚∋゚)「私は帰る場所がないのですよ」

ミセ*゚-゚)リ「どういうこと?」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:53:23.08 ID:vP6KENfE0

( ゚∋゚)「私の種族は、私を残して戦争で滅びました」

ミセ*゚-゚)リ「あ……昔の人間との大戦で」

( ゚∋゚)「違います。それよりも以前に起こった、魔族同士の戦争です」

ミセ*゚-゚)リ「魔族同士で殺し合いとかすんの!?」

( ゚∋゚)「人もそうでしょう」

ミセ*゚-゚)リ「そ、そっか」


( ゚∋゚)「その戦争は、魔王を決める、つまり魔族の首領を決めるための戦争でした。
     ご存じの通り、その戦争に勝ったのはジョルジュ様のお父様でございます」

ミセ*゚-゚)リ「クックルってガーゴイルって種族でしょ。強いのに、みんな死んじゃったの?」

( ゚∋゚)「強いから死んだのですよ」


 クックルの言葉の真意がわからず、ミセリの眉間にいくつもの皺が寄った。
 彼女の様子を見て、ふっとクックルは笑った。


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 21:58:06.23 ID:vP6KENfE0

( ゚∋゚)「強いものは前線で闘わなくてはいけない。
     どれだけ不利な状況でも、強いものは逃げ出すことができない。
     戦争にかり出されたガーゴイルは、みんな死ぬことを前提に、戦いに身を投じました」

 淡々と喋っているが、内容は軽くはなかった。
 彼の家族もそうやって死んでいったかと思うと、ミセリはやりきれない気持ちになる。



( ゚∋゚)「私が戦争に参加した頃は、もう戦争も終わり際になっていて、厳しい戦いなどはありませんでした。
     そうやって運良く私は生き延びました」

ミセ*゚-゚)リ「拒否とか出来ないの?」

( ゚∋゚)「戦争に出ることをですか?」

ミセ*゚-゚)リ「そう」

( ゚∋゚)「出来ないのです。眷属という制度がありますから」

ミセ*゚-゚)リ「けんぞく?」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:08:18.47 ID:vP6KENfE0

( ゚∋゚)「魔族の社会は基本的に上下関係の上に成り立っています。
     そこで下になった者を眷属といって、上の者からの命令は何でも聞かなくてはなりません。
     上下を決めるのは単純な力。私の魔族は、ほとんどがジョルジュ様のお父様の眷属でした。
     眷属になった者は絶対服従の契約を結び、そうなればもう逆らうことは出来ません」

ミセ*゚-゚)リ「そう……」

( ゚∋゚)「ただしその契約は戦争のときだけで、戦争が終われば解放されます」


ミセ*゚ー゚)リ「へーそうなんだ。じゃあ今は自由?」

( ゚∋゚)「ええ」

ミセ*゚-゚)リ「そういえば、人間と闘ったときは、戦争に参加したの?」

( ゚∋゚)「したといえば、しましたかね」


 クックルは懐かしそうに目を細めた。


( ゚∋゚)「戦争が始まったとき、私一人が住んでいたガーゴイルの里に、魔族の少年がやってきました」

ミセ*゚-゚)リ「少年?」

( ゚∋゚)「今も昨日のように思い出せます」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:13:10.14 ID:vP6KENfE0


 『あれが私とジョルジュ様の、初めての出会いでした。』




  _
( ゚∀゚)「ガーゴイルさん、初めまして」

( ゚∋゚)「誰だてめえ?」


 『まだ子供といっても差し支えないくらいのジョルジュ様は、たった一人で、魔境と呼ばれる私の里にやってきました。
  幼いながらも、当時から絶大な魔力を有していた彼だから出来た芸当でしょう』

  _
( ゚∀゚)「僕のお父さんが、人間達たちと戦争しているんだ」

( ゚∋゚)「お父さん?」
  _
( ゚∀゚)「魔王だよ」

( ;゚∋゚)「魔王!? じゃあおまえは、そいつの子供ってことか。
     あの野郎、結婚しやがったのか。クソ、異様に腹が立つぜ」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:17:28.34 ID:vP6KENfE0

  _
( ゚∀゚)「だから君に手伝って欲しいんだ」


 『私はすぐにピンと来ました。
 つまりこの少年は、私を眷属として迎え入れ、戦争に参加させたいのだと。
 そして自分の息子を寄こしたのは、私を眷属にするというのを息子の修行代わりに考えているのだと』


( ゚∋゚)「眷属にするための手順はわかってんだろうな」
  _
( ゚∀゚)「うん! 闘って勝つ」


 『へー。魔王様はまだ子供だったのに、勝てたの?』

 『まさか』


  _
(##∀;)「うわぁん!」



 『ボッコボコにしました』

 『えええええええええええええ』


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:22:46.08 ID:vP6KENfE0

ミセ;゚ー゚)リ「容赦ないな!」

( ゚∋゚)「子供相手にあそこまでする必要は無かったのですが、私は腹が立っていたのです。
     自分の子供の修行に、戦争という状況を利用した当時の魔王に対してね。
     まるでゲーム感覚だと感じました。だから私は、早々に諦めるようにとも考え、たたきのめしました」





 『しかし彼は諦めませんでした』


  _
( ゚∀゚)「勝負だ!」

( ;゚∋゚)「またかよ! いい加減諦めろって!」
  _
( ゚∀゚)「ふふふ。今日のために新技を編み出したからね。これまでのようにはいかないよ。
     名付けてローリングファイヤーヘッドアタックだ!」

( ;゚∋゚)「おまえそれ絶対燃えながら回って頭突きするだけだろ!」
  _
( ;゚∀゚)「何故ばれた!?」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:27:18.99 ID:vP6KENfE0

 『いつか私は、魔王がやってくると思っていました。
  正直な話、魔王の子供といえどまだ未熟、私に勝つというのは到底無理な話です。
  親が出てくれば諦めて、そのときは素直に眷属になろうと考えていました』


 『当時の魔王は、来なかった?』


 『そうです。里にやってきたのは、いつもジョルジュ様、一人でした』




  _
(メ;∀;)「クソ! アイスドラフトヘッドロケットがこうも当たらないなんて」

( ゚∋゚)「どうしておまえはほぼ全ての必殺技が頭突きなんだよ」
  _
( ゚∀゚)「だって頭突きされたら痛いじゃないか」

( ゚∋゚)「そりゃ痛いけどよ、主力技にするもんじゃねえだろ」
  _
( ゚∀゚)「そうなの?」

( ゚∋゚)「そうだよ。父ちゃんに魔力の使い方を教わらなかったのか?」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:31:46.67 ID:vP6KENfE0
  _
( ゚∀゚)「父さんは、基本的なことしか教えてくれなかったから」

( ゚∋゚)「ふうん。おまえ見放されてんじゃねえの?」
  _
( ゚∀゚)「忙しいんだよ。魔王はいつも闘っていないといけないって。
     父さんは戦いが好きで、だから、僕みたいなのに構う暇が無いんだよ」

( ゚∋゚)「せっかく魔力はつえぇのにもったいないな。試しに指先に集中させてみろよ」
  _
( ゚∀゚)「指先?」

( ゚∋゚)「収束させた方が貫通力もついて強くなるぞ。これも基本だ」
  _
( ゚∀゚)「やってみる!」



 『いつの間にか私は彼のコーチのような存在になっていました。
  私は戦争を憎み、そしてジョルジュ様のお父様も、同じように憎んでおりました。
  けれども彼は、そのような戦いに不釣り合いな、純粋な目をしていた。私はそこに惹かれた』


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:37:59.26 ID:vP6KENfE0


 『彼と私が出会ってから、数年が経ちました』



  _
( ゚∀゚)



 『彼は天才でした。力の使い方を知らなかっただけでした。
 教えたことは全て吸収し、失敗を恐れずに積極的に学ぶ姿勢があり、恐ろしい速度で上達しました』





( ゚∋゚)「ふ……まいった」




 『緊張感が欠けていたとか、若干体調が悪かったとか、小さな要因はあります。
 けれどもその日、私は初めて負けました。一度でも負ければ、眷属とすることができます』

 『あれ、ちょっと待って。それまでに何度も負けてたんでしょ。
  じゃあとっくにクックルの眷属だったんじゃないの?』


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:43:26.96 ID:vP6KENfE0

( ゚∋゚)「私は誰かを従えるのも、従うのも嫌だったのです。
     それに彼を眷属としたところで、彼の父親が私を眷属とするだけでしょうからね」

ミセ*゚-゚)リ「そっか……。じゃあそれで、クックルは魔王様の眷属に?」





 『なると思いました』


( ゚∋゚)「まさか、おまえに敗れるとは思っていなかった。契約を結ぼう」
  _
( ゚∀゚)「眷属になるってこと?」

( ゚∋゚)「そうだ。父親から聞いているだろう?」
  _
( ゚∀゚)「そう、なんだけど」

( ゚∋゚)「どうした。契約の仕方がわからないのなら教えてやるぞ。まず魔法陣を……」
  _
( ゚∀゚)「違うんだ」

( ゚∋゚)「なにが?」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:47:49.06 ID:vP6KENfE0
  _
( ゚∀゚)「眷属はいらないんだ」


 『まだ少年と思っていた彼の目に、強固な意志を感じました』

  _
( ゚∀゚)「君は見た目より頭がいいから、もうわかってると思うけど」

( ;゚∋゚)「ほっとけ!」
  _
( ゚∀゚)「これは父さんから言われた修行なんだ。君を眷属に出来れば修行は終わり。
     そしたら僕は君を引き連れて、戦争に参加しなくちゃいけない」

( ゚∋゚)「そうだろうと思ってたよ。覚悟はしてる」
  _
( ゚∀゚)「僕は闘いたくない」

( ;゚∋゚)「あ?」
  _
( ゚∀゚)「出来れば誰も殺したくない」



 『日常的に殺戮を繰り返す魔王の子供とは思えぬ言葉でした』


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 22:54:09.81 ID:vP6KENfE0

( ゚∋゚)「なにを言ってる。殺すのが戦争だ。殺さなければ、殺されるだけだ。
     馬鹿なことを言ってないで、早く儀式を始めろ」
  _
( ゚∀゚)「僕はジョルジュ長岡。君の名前を聞きたい」



 『いまさら!?』

 『はい。この数年間、技の指導はしましたが、それ以上の会話は全く。
  だから私たちは、お互いの名前すら知りませんでした』



( ゚∋゚)「……クックルドゥードゥードゥーだ。クックルでいい」
  _
( ゚∀゚)「僕たちは、きっといい友達になれるよ」




 『かつての戦争で、モノのように扱われ、死んでいった同胞たちのことが頭を巡りました。
  私が誰かの前で泣いたのは、きっとそれが初めてでしょう』


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 23:00:23.42 ID:vP6KENfE0


ミセ*゚ー゚)リ「それからずっと一緒にいるの?」

( ゚∋゚)「ええ」

ミセ*゚ー゚)リ「うーん男同士の友情って感じね! そういうのが好きな知り合いいるわ」

( ゚∋゚)「おっと、少し話し込んでしまいましたね。空が赤い」

∑ミセ*゚-゚)リ「げ! マジだ」

 窓から斜めに差し込むのは、紛れもなく夕陽で、話に夢中になりすぎてしまったようだ。


( ゚∋゚)「私は夕食の準備に取りかかります。ミセリ様は?」

ミセ*゚ー゚)リ「魔王様でもいじってくるかな」

( ゚∋゚)「今の時間帯ですと、おそらく西棟の展望台におられます」

ミセ*゚ー゚)リ「ありがとう!」

( ゚∋゚)「それではまた」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 23:07:42.56 ID:vP6KENfE0

ミセ*゚-゚)リ「あー、そういえば」

( ゚∋゚)「はい?」


 図書館から出ようとしていたミセリは、立ち止まってクックルを振り返った。


ミセ*゚-゚)リ「魔王様って、結局戦争に参加しちゃったの? 虫も殺せなさそうだけど」

( ゚∋゚)「いいえ。当時の魔王様がお亡くなりになられ、魔族が冥界に撤退したので、人を殺してはおりませんよ」

ミセ*゚ー゚)リ「そう。よかった。あいつが人殺しとか、あんまし考えたくなかったし」


ミセ*゚-゚)リ「ていうか魔王って、どうして死んじゃったの?
       学校行ってなかったからあんまり歴史とか詳しくないけど、確か原因が謎だったんだっけ」


 クックルはミセリに背を向けていたので、彼がそのとき、見せたことのない険しい表情をしていたのを、ミセリは知らない。



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/20(木) 23:10:37.60 ID:vP6KENfE0


( ゚∋゚)「例え戦争に参加していても、きっとジョルジュ様は誰も殺せなかったでしょう。
     彼はあまりにも、優しすぎますから」

ミセ*゚-゚)リ「そ、そうね……」




 何となくはぐらかされた気がしたが、あまり気にも留めずミセリは図書館を出て行った。


 空は血のように真っ赤に染まっていた。
 しばらく空に目を奪われていたが、はっと我に返り、西棟を目指してミセリはまた走り出した。





( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 4
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