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( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 6 2011年01月27日 ( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです トラックバック:0コメント:0


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:49:06.02 ID:ajl1UStm0

 王室でうろうろと落ち着き無く歩き回っている王様がいた。

 彼が心配しているのは政治のことではなく(関係無い訳ではないが)、自分の娘のことだった。



 近くの山に魔物が住み始め、住人達はおびえていた。
 そこにやってきたのが、穢れの魔女という異名を持つペニサスだった。

 彼女はたった一人で魔物たちを駆逐し、特別待遇として城に迎え入れられた。

 しかしこれには裏があり、王様を除く一部の政治家たちをペニサスが脅し、無理矢理取り入ったというのが真実だ。


/ ,' 3「心配じゃのう……」


 王様はペニサスを信頼し、娘を預けたのだが、今更になって彼は後悔し始めていた。


 彼はペニサスの心を覆う、底のない闇に気がついていなかったのだ。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:49:55.73 ID:ajl1UStm0





 ##### ガラクタ魔王のようです #####










 第六話「押しかけ家族と顔の無い道化」






8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:53:07.39 ID:ajl1UStm0

( ;・∀・)(本当に信用出来るのか、この女)


 若くして騎士団長の称号を授けられたモララーは、魔王の城へ姫を導く守り人の役目を与えられた。
 しかし騎士は彼だけで、残りは


ζ(゚ー゚*ζ(魔王様ってどんな人かなあ。優しかったらいいなぁ)


 恋する姫と、


('、`*川「スカートが汚れんだよ糞が。これだから山は嫌いだ」


 口の悪い魔女。そして


(;'A`)「が、我慢して下さいよぉ~」



 案内役の……勇者(仮)だけだ。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:57:23.28 ID:ajl1UStm0


( ・∀・)(こいつが魔王と繋がっている可能性は無きにしもあらずだ。
      王様はけっこう信頼を置いているらしいが、俺は騙されないぞ。
      万が一が起こったとき、姫様を守れるのは俺だけだ。これは気を抜けないな)


('、`*川「ここはカエラズの森よ。ハナっから気を抜く暇なんてねえんだよ」


( ;・∀・)「え!?」

('、`*川「そうら、目の前」

(;'A`)「きゃあああああああ!!」ζ(゚、゚;ζ


 ペニサスが指さした先に、牛のような体躯の魔物が、突進する体勢でこちらを待ちかまえていた。


( ;・∀・)「うおっ、魔物だ! 姫、私の後ろに下がってください!」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:02:35.16 ID:ajl1UStm0

('、`*川゚;ζ     ( ;・∀・)


('、`*川゚;ζ     (・∀・ )



( ;・∀・)「姫!? もしかして私は信用が無いのでしょうか!」

ζ(゚ー゚;ζ「全然そんなことありませんわ! ただ相手が相手かなと思っただけでして」

( ;・∀・)(くそおおおおお! こうなったら実演するまでだ!)


 モララーは剣を構え、猛然と魔物に向かっていった。

 魔物はモララーに対して突進してきたが、彼は危なげなくひらりと攻撃をかわし、隙をついて一撃を入れた。
 うなり声を上げた魔物は、もう一度モララーに向かって来たが、今度はかわすまでもなく、カウンターに眉間を突き刺した。

 剣を引き抜いたとき、魔物は低い声を上げながら、ゆっくりと地面に崩れ落ちた。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:06:14.37 ID:ajl1UStm0

( ;・∀・)(よし! 俺の剣でも十分通じる!)

('A`)「口ほどにも無いやつだな」

( ;・∀・)「ええええおまえが言う!?」


('、`*川「アホなことやってないで、早く道案内しろ」

(;'A`)「わ、わかったよ。ていうか俺は一般人なんだから先頭は勘弁して下さい!」

('、`*川「魔王城の場所がわかってんのはお前だけだろ」

(;'A`)「俺の記憶を探ればいい話でしょ!?」

('、`*川「テメーに昔からある有名な言葉を教えてやろう。めんどい」

(;'A`)(クソ! 俺に力があれば一発ぶん殴ってやるのに!)

('、`*川「やってみろよ童貞野郎。使ってねえそれちょん切ってやるぞ」

(;゚A゚)「すいません! 心を読まないで下さい!」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:09:24.61 ID:ajl1UStm0

( ・∀・)「姫、お怪我はありませんか?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい。ありがとうモララー」


 背の高いモララーに対して、上目遣いで礼を言うデレに、少し頬を染めてモララーは頭を掻いた。

 照れているときにやる癖だと、デレは知っている。
 彼らは王族と騎士という関係以前に、幼なじみでもあった。


ζ(゚ー゚*ζ「お城はもうすぐでしょうか?」

(;'A`)「あ、はい。まあ、たぶん」

ζ(゚ー゚*ζ「魔王様とは一体どういうお人でしたか?」

('A`)「どういう? うーん」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:14:35.37 ID:ajl1UStm0


   _
 ( ゚∀゚)



('A`)「落ち着いたやつ、かなあ。戦闘中なのに無表情で」

('、`*川「そりゃあどれだけ手加減しても負けない相手なんだから、慌てるワケねーだろカス」

(;'A`)「あなたは三言くらい多いですよ!?」


( ・∀・)「強いのなら、手合わせして欲しいものだな」

ζ(゚、゚*ζ「喧嘩はいけませんよ」

( ;・∀・)「いえ! 喧嘩ではなく、その、剣士として試合をしたいなと」


('、`*川(魔王か。当時の魔王ロマネスクを倒した男。水晶で見た姿はただの優男だが、強いだろうな。
      こいつを引き込めば、荒巻の国は一気に強国となる。そうすれば……)


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:18:16.04 ID:ajl1UStm0

 戦争に勝てる策を考えれば、魔女の永住権がもらえる、そういう約束を荒巻と交わした。

 魔女はどの国でも迫害されている者たちだ。
 山奥でひっそりと暮らすか、移民族としてずっと旅をするか、二つに一つだった。



('、`*川(魔女が暮らせる国を作るんだ。その私はきっと)


 そのとき、にわかに場が騒がしくなった。
 強力な魔力を纏った巨大な何かが、彼らのすぐ目の前に降り立ったのだ。


( ;・∀・)「うおっ、また魔族か!」

ζ(゚、゚;ζ「モララー! 気をつけて!」

('、`*川「待って!」

( ;・∀・)「え?」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:24:13.06 ID:ajl1UStm0


( ゚∋゚)



('、`*川「また、じゃない。これが本物の魔族よ」

(;'A`)「そ、そうです! 魔王の部下の」

( ;・∀・)(なんて重圧だ! 昔の騎士はこんなのと闘っていたのか!?)

ζ(゚、゚;ζ(こ、怖い!)


 威圧感は先ほどの魔物とは比べものにならなかった。

 極限まで硬化した筋肉の鎧が全身を包み、冷たい目はなにを考えているかわからない。
 腰回りの体毛が風に揺られているが、体そのものは微動だにしていなかった。


('、`*川(魔獣のトップ、ガーゴイルか。凄いペット飼ってるわね)


( ゚∋゚)(早く帰らないかな。そろそろ夕食の準備がしたい)


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:29:51.85 ID:ajl1UStm0

( ;・∀・)「ま、魔族の者よ。今日、我々は戦いに来たのではない。話を聞いてもらえるか?」

( ゚∋゚)「?」



ζ(゚ー゚;ζA`;)


    「なんで私の後ろに?」
ζ(゚ー゚;ζA`;)
       「仕返しされるかもしれないと思って。この前の……」



( ;・∀・)「我々は国の代表としてこちらにやってきた。私は騎士団長のモララー。
      こちらは王女であらせられる、デレ様である。そしてこちらが」

('、`*川「ペニサス。魔女」

( ;・∀・)「―――だ。それとこの男が我々の指示で先日、魔王城に乗り込み粗相を働いてしまったが、
      ひとまずそれは水に流して、話を聞いてもらえないか?」

(;'A`)(流して~水に流して~)


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:34:58.27 ID:ajl1UStm0

( ゚∋゚)(どうやら普段とは違うようだな)


 クックルはその場にいた者たちをじっと観察していた。


 騎士団長を名乗るモララーは、動きづらそうな白銀の鎧に身を包んでいているが、身のこなしは騎士のそれだ。
 この重装備で戦える彼は人間の中でいえば強い方だろうと思えた。


ζ(゚ー゚*ζ「は、初めまして」

( ゚∋゚)

ζ(^ー^;ζ(お願い、笑って~)


 険しい森には不釣り合いのドレスを着ているデレは、言われてみれば王家の気品を感じる。
 気がする。


('、`*川


 そしてクックルが最も気になったのはペニサスだった。


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:39:17.39 ID:ajl1UStm0

( ゚∋゚)(強いな、この女)


 魔女であるなら魔力が高いのは当たり前だが、それにしても高すぎであった。
 これほどの魔力を持っている人間がいたことに、純粋にクックルは驚いている。

 まるで魔族のようだ。


( ゚∋゚)(それにしても)

( ゚∋゚)「王族というのは随分と無粋なものなんですね」

( ;・∀・)「!」

(;'A`)「喋った!」


( ゚∋゚)「何もしていない我々に対し、幾度となく襲撃を仕掛けておいて、今更話を、と言われても疑うに決まっています。
     どうかここは、お引き取りください」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:44:00.09 ID:ajl1UStm0

( ;・∀・)「それは……確かに、そうだ」


 あまりにも身勝手な申し出というのはわかりきっていたことだった。

 しかしこのまま城に帰っても仕方がない。
 何とか挽回したいモララーだったが、真っ直ぐ見据えてくるクックルに対し、返す言葉が無かった。


('、`*川「正論ね。私があんたの立場だったら全員殺してるもの」

( ;・∀・)「お、おい!」

('、`*川「でも話を聞いてくれないかにゃ? もう城に襲撃が来ることが無くなるかもしれないんだよ」

( ゚∋゚)「!」


 気になる言葉だが、罠だという可能性は未だに残っている。
 あまり気に留めていないというフリをして、クックルは先を促した。


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:50:31.29 ID:ajl1UStm0

('、`*川「早い話がお見合いだね」

( ゚∋゚)「は?」

('ー`*川「聞いて驚け見て笑え! 水晶で見た魔王様に、デレ様が一目惚れしちゃったのだ!」

( ゚∋゚)(なに言ってんだこいつ)

('ー`#川(なに言ってんだこいつ、って思いやがったな)


('、`*川「王族としても、いい加減あんたたちといがみ合うのをやめたいワケよ」

( ゚∋゚)「いがみ合っているというより、一方的な迫害ではありませんか?」

('、`*川「国も大変なのさ。過去に闘った魔族に対しての恨み辛みがまだ国に残ってる。
     そんな状態だから魔王が国内に留まっていることに対して、不満が上に報告される。
     国で一番偉いのは王様じゃなくて国民なの。国民が抱える問題に対して対処しなきゃいけない。
     だから無理矢理にでも討伐隊を作って闘わなくてはいけなかった」

( ゚∋゚)「ならばお見合いなど以ての外ではありませんか」

('、`*川「ところがどっこい、そうでもない」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:55:39.15 ID:ajl1UStm0

 ペニサスたちの目的は魔王を国側の戦力とすること。
 ここは口八丁で丸め込むしかなかった。


('、`*川「重要なのはイメージよ。魔王は怖くない、魔王はいい人、そういうイメージを植え付ければオッケー。
     そりゃあ最初は批判が出るでしょうけど、数年もすれば馴染んじゃうわ」


( ゚∋゚)(やはりイメージか! 魔王まんじゅうや、魔王キーホルダーでは心許なかったからな。
     これはこちらに対しても有益なものかもしれない。しかし……)

('ー`*川「オッケーわかってる。大切なのは魔王様の意志よね」(魔王まんじゅう? キーホルダー!?)

( ゚∋゚)「その通りです。私が決められることでは」

('、`*川「だから、城に行って魔王様と直接話したいの」

( ゚∋゚)

('ー`*川「失礼にならないように、戦力を限界まで削って少数精鋭で来たわ。
     しかも王女様付きで。これだけで、私たちがどれだけ本気かわかると思うんだけど」


 クックルは悩み始める。


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:00:32.11 ID:CMy8Isnz0

('、`*川「あ、そうそう、別にお見合いは断ってもいいよ」

( ゚∋゚)「本当に?」

('、`*川「強制的に結婚するワケないじゃない。当人たちの意志が大事。でしょう?
     一番大事なのは、話し合ってお互いを知ることよ。私たちは今まで、お互いを知らなすぎた」

( ゚∋゚)(正解だ。人は魔族を憎み、魔族は人を憎む。それは無知によるものでもある)

('、`*川「今回の件であなたたちと友好を築ければ成功だと思ってる。
     だから固く考えないで欲しいんだけどなぁ。いざとなったらノシちゃえばいいし?」

(;'A`)(俺は嫌だ!)

( ;・∀・)(こいつとは闘いたくない!)

ζ(゚ー゚*ζ(この人の毛、モフモフして気持ちよさそう……)


( ゚∋゚)「……」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:05:12.40 ID:CMy8Isnz0


 湿った風が彼らの間を駆け抜けた。

 雨の予感がする。




 ## ## ## ##




ミセ;´ー`)リ「お腹空いたー」
  _
( ゚∀゚)「そうだね」

ミセ;゚ー゚)リ「もう駄目! クックルはどこほっつき歩いてんのよ!」
  _
( ゚∀゚)「こうやって遅くなるのは、カエラズの森に侵入者が入ってきたときだ。
     おそらく対処に時間がかかっているんだろう」

ミセ*゚-゚)リ「それって、闘ってるってこと!?」
  _
( ゚∀゚)「クックルとやり合える人間はそうそういないよ」

ミセ*゚ー゚)リ「激しく同意!」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:10:50.17 ID:CMy8Isnz0

ミセ*゚-゚)リ
  _
( ゚∀゚)「それにしても、遅いね」


 ダイニングの椅子に隣り合って座っていた。
 ジョルジュの横顔を眺めながら、ミセリは先日の彼の発言のことを考えていた。



 ―――父さんを殺したのは僕だ



ミセ*゚-゚)リ(嘘に決まってる。こんなアホみたいな魔王が、自分の父親を殺せるワケないもん)
  _
( ゚∀゚)「我慢できないなら、魔王まんじゅうが部屋に残ってるから、取ってくるよ」

ミセ*゚-゚)リ(自分のキャラグッズ自作しちゃうようなアホが、そんなこと……)


 クックルがジョルジュを優しすぎると言ったことも同様に気になっていた。
 褒めているように聞こえるが、クックルの言い方にどこか引っかかる。


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:16:35.30 ID:CMy8Isnz0

  _
( ゚∀゚)「ん?」


 無表情だったジョルジュが、いぶかしげに眉をひそめた。


ミセ*゚ー゚)リ「どしたの?」
  _
( ゚∀゚)「クックルが帰ってきたみたいだけど、他に誰かいる」

ミセ;゚ー゚)リ「ええ!? 友達?」
  _
( ゚∀゚)「もしそうなら紹介して欲しいけど」

  _
( ゚∀゚)(人間が三人と、それから……誰だ?)


 強力な魔力を感じ、ジョルジュは気を引き締めた。
 人間でも魔族でもない、正体不明の気味悪さを感じた。


 数分後、ダイニングにやってきたクックルの後ろに、ぞろぞろと人影が続く。

  _
( ゚∀゚)「どちら様?」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:22:41.70 ID:CMy8Isnz0

( ゚∋゚)「王族の方たちでございます」

( ;・∀・)「は、はじ、初めまして!」(これが魔王か。イメージと違う。角とか生えてるもんかと)

(;'A`)(俺のこと忘れてないかなあ。俺のこと忘れててくれないかなあ)

ζ("ー"*ζ(素敵! やっぱり生で見た方がイケてますわ!)

  _
( ゚∀゚)「そちらの方も?」


('ー`*川「ええ。魔女のペニサスです。どんもー」


 ジョルジュは、何者だ、という意味で素早くクックルに目配せした。
 クックルは即座に理解し、小さく首を横に振る。

  _
( ゚∀゚)(魔族では無さそうだし、大して強くもないから僕に対しての刺客では無いだろうな。
     まさかミセリさんを狙って?)


('、`*川(チッ。流石に魔王の思考は覗けないか。まあいいさ。問題無い)


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:29:41.28 ID:CMy8Isnz0

( ゚∋゚)「彼らは、今までのような襲撃ではなく、あくまで話し合いに来られたようです」
  _
( ゚∀゚)「説明してくれ」

( ゚∋゚)「はい」


 クックルはペニサスから聞いた話を、かいつまんでジョルジュに説明した。

  _
( ゚∀゚)「なるほど。要は僕の力が目当てなのだろう」

('ー`;川「え?」
  _
( ゚∀゚)「この国が戦争をしているのは知っている。
     そのせいで兵力を僕の討伐に当てられないから、抽選で選ばれた一般市民の彼がやってきた」

(;'A`)「あのぅ、その件に関しては本当に反省している所存でして……」
  _
( ゚∀゚)「僕と彼女が結婚したとすれば、僕は王族として国に迎え入れられることになる。
     そうなれば国の一大事である戦争に参加する必要が出てくるだろう。
     君の言うイメージアップとは、つまり僕が国にとって有益だということを国民に知らせることだ。違うかい?」

('、`;川「あ、いや、その」

 ジョルジュはいつもの静かな物言いに、トゲを含ませていた。


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:36:18.14 ID:CMy8Isnz0

  _
( ゚∀゚)「僕は誰とも闘いたくない。戦争は嫌いだ。
     君たちと友好を図るというのは僕も以前から考えていたが、この見合いでは叶いそうにないな。
     森の外まで送るから、帰って頂くよ」


('、`#川(クッ、言わせておけば!)

 歯がゆい思いで拳を握りしめた。
 自分の夢を叶えるためにここまでやってきたのに、これでは計画が丸つぶれである。

 しかし口先三寸で丸め込める相手ではなさそうだ。


  _
( ゚∀゚)「ここまで来てもらって悪いけど、お土産もあげるから、この話は無かったことにしてくれ。
     今部屋に行って取ってくるよ」

ミセ;゚ー゚)リ(魔王まんじゅう渡す気だ!)

( 、 ;川(これまでか)


 ペニサスが諦めてうなだれた瞬間、裏返るほど声を張り上げてジョルジュを止めた者がいた。

 デレ王女だった。


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:42:01.43 ID:CMy8Isnz0

ζ(゚ー゚;ζ「違います! 私たちはそんな目的でここに来たんじゃありません!」

('、`;川(?)


('、`*川(あー!)

 あまりにも真に迫った演技だと思ったが、すぐにこれが本気だとわかった。

 デレは今回の作戦をほとんど聞かされていないのだ。
 彼女だけは本気でお見合いするつもりでいたのである。


ζ( ー ;ζ「あなたのこと、水晶で見ました。それから魔女さんから、あなたのこと聞いてます。
       凄く優しくて、相手を傷つけるくらいなら自分が傷つくような、強い人、そう聞いてます」

('A`)「ええ。私が実証しています」

ζ(゚ー゚;ζ「本気で、あなたのこと好きになったのです。
       一王女としてではなく、一人の女として、私にチャンスを頂けないでしょうか!?」
  _
( ゚∀゚)「……ふむ」


 デレの目は本気だった。
 勘の鋭いジョルジュは、彼女が嘘をついている訳では無いとすぐにわかった。


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:46:23.22 ID:CMy8Isnz0

ミセ*゚-゚)リ「あんたねー!
      散々魔王様の命狙っておいて、いきなり結婚してって……どんだけツンデレやねん!」

ζ(゚ー゚;ζ「私が討伐の指示をしていた訳ではありません!
       ……というか、あなたはどなた?」


( ・∀・)「おまえ、どこかで見たことあるな……」 ←手配書

ミセ;゚ー゚)リ「人違い! 人違いですよ! 私はあの、魔王様のメイドみたいな!?」

(;'A`)「えええええさらわれた姫じゃなかったの!? がっかりだよ!」

ミセ*゚-゚)リ「うぜえ!」

( ゚∋゚)「とにかく、今日の所はお引き取りくだ……」




  「わかった」





( ゚∋゚)「え?」ζ(゚、゚*ζ「え?」('A`)「え?」( ・∀・)「え?」ミセ*゚-゚)リ「え?」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:51:09.93 ID:CMy8Isnz0



  _
( ゚∀゚)「結婚するかどうかは置いておいて、見合いは受けようと思う」





 ガーゴイルは大口を開けて立ちつくした。
 穢れた魔女は引きつった顔でジョルジュを見つめていた。
 王女は惚けた顔で魔王に煌びやかな目線を送っていた。
 騎士は成り行きを見守りながら子供の頃の王女を思い出していた。
 ドクオはこの際どうでもよかった。



ミセ*゚-゚)リ「魔王様……」


 ミセリはちくりと痛んだ胸の奥に、自分でも理解できない感情があるのを感じ、ただ戸惑っていた。





( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 7
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